序盤から作者の手腕が光る期待の新作

聖族と魔族、決して相容れないふたつの種族のいる世界で、主人公・リングスは、自身の「解読不能なスキル」を解読し得る魔族の少女・テスと出会う
本作品は、ありがちなボーイミーツガールではない
世界観の根に種属間の壁がきっちりと埋め込まれており、それを乗り越えることは容易ではないことが描写される
よくある「形だけ差別」とは異なる重厚で絶対的な世界観だ
リングスがその壁をどう乗り越えていくか──序盤のそれを読むだけでも、本作品には価値がある
是非一読してみてほしい