襲いくる「つまり」の嵐。
主人公の漆原小梅さんはミステリーが大好き。そして、「ミステリー的に」状況を分析しようとするのも大好きです。
そんな彼女が憧れていた向井君とお近づきになれるチャンス。
そして向井君の「ちょっとした言動」とかを見て、「推理」を展開させてしまいます。
つまり、〇〇である。という考察の嵐。
でも、彼女はまだ気づいていない。それは結局「願望」に過ぎないということを。
向井君が自分を好きだったらいい。そういう願望が大前提としてある限り、全ての情報は「確証バイアス」という名の落とし穴にはまっていく。
違うんだよ! もっと冷静に見なさい!
傍から見ていると妄想して暴走している変なガールになってしまっている小梅さん。「推理」という名の願望をもとに、都合よく物事を解釈していこうとする。
そんな彼女に明日はあるか!? 割とこういう風になっちゃう状態、恋愛がらみではちょくちょくあるかも。自戒を込め、彼女のことをしっかり見守りたいと思いました。