未来人の落とし物 その2

金剛メウ

第1話 未来人の落とし物 その2

何が言いたいんだろ~と!

考えながら読んでみてね( ・ε・)



…………▽


私は証券会社で働いている証券マン、年齢28歳、

妻に娘一人、息子一人の4人家族だ。


一軒家も建ててしまいローンも30年、

まさに踏ん張りどころの頑張りどころだが、

順風満帆、幸せだった。


私は上司に無理を言って

海外出張に行かせてもらった。


今は仕事を終え

日本に帰る飛行機の中だ。


私は窓に手を掛け外を見る。


「ふ~良い景色だ。…空がとても近い」



周りを見るとこれから遊びに行くのか、

男の子がお父さんと楽しそうに話してる。


その横を見ると私と同じで仕事かな

ビシッとスーツを着てパソコンを

「カタカタ」と鳴らして打っている。

男の子がうるさいのかチラチラ見て睨んでる。


私はスマホを見る。


『2023年 7月31日(月) 10時35分』を



    表示していた。


私はポケットから家族写真を取り出し

その写真を見てほっこりとした気分になる。


「雪恵、リコ、ゆうき……もうすぐ会えるからな」


私は内ポケットに写真をしまい、反対側のポケットから紙切れを取り出す。


これは先月拾った新聞紙の切り抜き、


その切り抜きには


『●◆●◆空港のJA●690便………


飛行機エンジンの故障により墜落………


搭乗者 352人全員の死亡が確認…………』



さらに下を見て


『2023年 7月31日(月) 10時50分頃』


「今度こそ家族と会える。空に近いんだ。

天国に行きやすいだろう。待っていてくれよ」


私は再び窓に手を掛け外を見ると、

真っ黒な煙で空が見えなかった。



「もう一度そらが………みたかったな」





……………▽


天国でお幸せに〜( ̄0 ̄)/


幸せは人それぞれだね~(ーωー)

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