この作品は、名古屋を舞台にしたローカルな怪異と、死者の未練に向き合う人情味のある物語が魅力の作品だと思います。
冥府省・名古屋支部という設定だけでも面白いですが、そこに桶狭間や熱田神宮、名駅などの土地の気配が重なっているため、ただの現代ファンタジーではなく、名古屋という街そのものに死者の記憶が染み込んでいるように感じられました。
特に印象に残ったのは、火災で亡くなった少女と母親のエピソードです。主人公のメイが、死者をただ処理するのではなく、その子の悲しみや未練にちゃんと向き合おうとする姿に、この作品の温度感がよく出ていたと思います。
また、送ったはずの魂が再び現れ、別の死者の魂を取り込んでいく展開も印象的でした。一話完結の怪異処理に見えて、実は冥府省の仕組みそのものを揺るがす大きな異常が背後で進んでいる構造に、物語の広がりを感じます。
単なるお仕事怪異ものではなく、死者を「送る」とはどういうことなのか、そして本当に正しい場所へ送れているのか、という問いまで含んでいる点が面白い作品です。
まだ中盤までしか拝読していないため、この先でメイやレオン、そして名古屋支部の面々が、この異常にどう向き合っていくのか楽しみに読み進めたい作品です。
死者の魂の行方を巡る現代ファンタジーです。
名古屋の街を舞台に、主人公や仲間たちが奔走します。
永い眠りについた人間の魂が、彼岸へ送られ、またいつか別の形を成して現世に産まれ落ちる。
その魂の循環を助ける黄泉送りの仕事を担う主人公・メイ。
普段通りに職務を全うしていたはずが、徐々に歯車が狂い始め──。
恐怖で震え上がるタイプのホラー作品ではなく、日常の中に紛れたほんの僅かな違和感が次第に広がり、侵食されてゆくようなスリルを楽しむ作品です。
一話ごとに区切りがつくので読みやすく、しかしその中にも細切れになった不穏分子が散りばめられているため、繋ぎ合わせる過程にワクワクします。
死者と生者、黄泉と現世、それぞれの境目が曖昧になってゆく世界で、メイは何を思うのか。
不可思議な事件の結末を見届けてください。
死霊(カスタマー)一人一人に丁寧な対応する送魂OLメイ、しかし真面目に仕事をこなしていたところ仕事用アプリにエラーがあらわれ始める。
近頃日本が国際化しているせいで増えている外資系死神レオンと協力もしつつエラー対応にまわるが、事態は悪化。
彼女のお仕事範囲の名古屋だけでなく、さらに上の広範なあちこちのお役所にまで影響をもたらしていく。
そして謎の箱を持ってパンドラと名乗る男と追いかけっこする羽目になるのだが──!?
可愛くてカッコいいバディを読み求める方には是非に推したい!
(やや可愛い寄りで、ここぞという時にカッコいいタイプのバディです、性格が生真面目なのも刺さる! 推せる!)
送魂を業務とするシゴデキなOLメイの物語です。
読み進めれば、身を挺して守ってくれるバディのお尻を縫うシーンにも遭遇できます!!
読みやすくてすっと物語に入れますので、是非ぴよ様に出会って下さい。
※このレビューは、レビュアーのカワイイもの好きによる偏向の影響があることはご留意下さい。