第4話への応援コメント
冒頭で柳田國男や遠野が言及されますが、主人公が大学時代に興味を持った分野だったのですね。しかし、現代には受けないという話を受け入れて、別の研究テーマを選んでしまった。今の会社にフィットして働きながらも、心のどこかにある別の生き方への憧れを暗示する見事な冒頭部だったと読み終えた後で気付きました。賢治さんのような生き方に憧れながらも、その道は選べない主人公の進む道が気になります。涌井さんと賢治さんの対比も良かったですし、単発バイトを入れながら働く形態も今日的で興味深かったです。
作者からの返信
物語の方向性を導入で暗に提示し、最終的には結末部で回収するという、円環構造のプロットですね。個人的に好きでよく使う構成です(笑)。
差し当たり主人公は今の仕事がどうなるのかわかりませんし、本当に遠野へ向かうのかもはっきりしません。ただ民俗学は野の学問と呼ばれていて、アマチュア研究者が多いことでも知られていますから、私としては本人の関心次第で新しい選択肢もあるかもしれないと思っています。
涌井と賢治さんの対比や単発バイトの設定も、資本主義と労働に関する問題ですよね。
編集済
第4話への応援コメント
賢治さんと涌井さんの価値観の対比が面白かったです。
改稿前の結末も気になるところですが、見逃してしまい残念です(• ▽ •;)
賢治さんのような、世間的な価値観と比べないような生き方ができたら素敵だろうなと思いますが、SNS全盛の現代に実践するのは難しいですよね。
涌井さんはちょっと違うかもですが、賢治さんみたいな人をあからさまに軽んじる人もいますし。
(追記)
なるほど、改稿前はその様な結末だったのですね。
発言は危ういですが、そこまで悪い人では無いと思いましたので、良かったと思います。
作者からの返信
改稿前だと、涌井がまさしく誹謗中傷で訴えられて、依願退職に追い込まれちゃう展開だったんですよね~。
でも振り返ってみて、それはちょっと急展開すぎる上に、涌井を悪者にしすぎかなと思い直して変更しました。
たしかにSNSが普及して、色々な人と接点が生まれるようになったことには、良い面も悪い面もありますね。
極端な例ですが、芸能人が離婚したニュースとか眺めていても大量にコメントが付いていたりするので、「世の中ってこんなに他人の人生に口出ししたい人が沢山いるんだ……」って、ビックリすることがあります。
第4話への応援コメント
考えさせられる内容でした。
でも宮沢賢治のような人物がキャラクターで出てきたのは面白かったです。
それからずっと感心したのが、各エピソードごとに素敵な比喩が入ってたこと。
文章に強く魅了されました。
作者からの返信
根本的には、極端に資本主義的な価値観を巡る対立のお話を書こう、というのが最初にあったんですよね。
そこのイメージを広げていく過程で、宮沢賢治的な価値観と結び付いて、「賢治さん」が生まれた感じです。
比喩をちょくちょく入れるようにしたのは、やっぱ文芸を目指すならわかりやすい直球表現より、多少曖昧さを残すべきだろうなと思いまして。お気に召して頂けたなら幸いです!