DREAM WORLD

桃藤文夢

第1話

ここ、リアルワールドには世界を持つ者が存在する。



リンという少女は、ハートワールドという名の世界を持っているが、リンはその存在に気づいていない。



いつか王子様が迎えに来て夢のような世界へ連れて行ってくれると信じ、夢を見るように過ごすリンは、ウタという少年と出会い共に過ごすうちに、世界と強く繋がる。


これをワールドリンクと言い、リンは自分でも気づかないうちに世界の力を引き出して使うことができるようになる。



しかしハートワールドで暮らすハートワールドの長、心神最上帝しんしんさいじょうていであるココロはハートワールドを守るため、ハートワールドに鍵穴の無い頑丈な鍵をかける。



それによって、九つの世界と、世界と世界を繋ぐ無限と呼ばれる空間からできたハートワールドと、リンの繋がりは絶たれ、リンはワールドリンクをすることができなくなる。



しかしハートワールドは変わらず動き続ける。




ハートワールドの中心では、リンの力を濃く受け継いだラブワールドの長、愛神最上帝めがみさいじょうていであるアイが、心赴くまま、好きなように暮らしている。



そんなある日、ココロとアイが出会い、アイは強く夢を抱く。



すると、アイを中心にハートワールドで暮らす心者しんじゃ達の夢と夢が繋がり、それは一瞬にしてハートワールドの大きな一つの夢となる。




ハートワールドの夢は一筋の光りとなり、ココロがかけた固い守りを突破して、リアルワールドを目指して突き進む。



そしてハートワールドの夢は、リアルワールドにいるハートワールドの持ち主であるリンの夢と結びつく。



これをドリームリンクと言い、ハートワールドとリンのドリームリンクによって、ドリームワールドと呼ばれる世界と、その世界の長である夢神最上帝ゆめがみさいじょうていであるフユメが生まれる。




生まれたばかりのドリームワールドは、ただ何もない空間が広がっているだけに見えるが、ココロがかけた鍵によって見えなくなっているだけで、実はハートワールドによく似た世界が広がっている。



フユメはココロがかけた頑丈な鍵を一つ一つ解いていく。



すると見えなかったハートワールドとよく似た世界が姿を現す。




ハートワールドにある下界と呼ばれるリアルワールドとよく似た街並みのずっと上に、上界と呼ばれる世界が浮かび、そのまた上に現れた、ハートワールドには無い夢城むじょうと呼ばれる場所で、フユメはドリームワールドを管理している。




ハートワールドを元に作られたドリームワールドだが、ハートワールドと違ってドリームワールドにはフユメ以外誰もいない。



しかし時々、鍵を開いたその場所に根付いた心者達の記憶の欠片が現れることがある。



記憶の欠片はハートワールドには無い夢島むとうと呼ばれる新たな世界を作る鍵となる。



欠片を集めてパズルのように一つ一つ組み合わせると、夢島にドリームアイランドと呼ばれる世界が作られていく。



記憶の欠片が全て揃うと記憶は眠りから覚め、ドリームアイランドの中で記憶のままに動き始める。



記憶から作られたドリームアイランドは、ドリームワールドの中で唯一リアルワールドで暮らす現者げんじゃが入れる世界。



文字という形にすることによって現者がドリームアイランドを見て感じることができるようになる。



今いるこの場所もドリームアイランドの一つ。



フユメはこのドリームアイランドとリアルワールドを繋ぐ本という扉を届けるためにリアルワールドへ一歩を踏み出した。



本という扉を作る作家、桃藤文夢とうどうふゆめとして。



しかしリアルワールドとドリームワールドの間には夢幻むげんと呼ばれる空間が広がっていて、無理矢理入ろうとすると夢幻に挟まってしまう。



一度夢幻に挟まってしまうと簡単に戻ることはできないから気をつけて。



でもここまで辿り着いたならばきっと大丈夫。



ふゆめが書いた文字からドリームアイランドをお楽しみください。



ドリームワールドへようこそ!

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