いじめの描写が、ちゃんと“具体的”で刺さる。
『白鳥の湖』を替え歌にされ、机の周りを回られ、「男でバレエは〜」と教室で叫ばれる――この嫌さが、生々しい。
ただ暗いだけで終わらず、主人公が「続ける自由」を手放さないために怒りを抑える姿が、静かに強い。
さらに“平成初期の90年代”という空気感(世間のノリやテレビの影響まで含めて)が物語の圧を作っていて、背景が薄くないのも良かった。
そして終盤、写真部の岩島が差し出す言葉が、救いとしてちゃんと機能する。
第1話として「ここから味方と一緒にどう進むのか」を見せて終わるので、続きを読ませる意志がはっきりある導入でした。