配信者としての虚無的な日常から始まり、
心臓発作という「終わり」を経て、八年前の夏へと戻される導入が非常に印象的でした。
本作の第1話が巧みなのは、ループものにありがちな説明を急がず、
主人公の後悔と停滞した人生を、音や身体感覚でじっくり描いている点です。
深夜配信の静けさ、呼吸音、夏の匂い、教室の空気――
それらが積み重なることで、「戻った」のではなく
「戻されてしまった」感覚が強く伝わってきます。
「四回目の夏」「次は間違えないで」という言葉が示す通り、
これは単なる時間逆行ではなく、
選択の重さを問う物語なのだと感じました。
第1話としての引きが非常に強く、
この先で主人公が何を選び、何を失うのかを見届けたくなる作品です。