転生・林檎

避雷金225

エピローグ 飽きた

「...飽きたわ。人生。」

「は?何いってんの?そんなのこと言ってる暇あったら仕事しなよ」

人生に飽きた。

いつもと同じような部屋、同じ空間、同じ人間。

同じ仕事、同じ同僚、同じクソ上司。

全部がおんなじ。

そして、それに飲まれる平凡な自分が嫌。


今日も仕事を終えて家に帰ってきた。

特に変化もない。

飯食って、風呂入って寝る。

つまんな。


朝が来てしまった。

「...はぁ、起きよ。」

いつも通りご飯を食べようと思って起きると。


ビィィィィィィンボォォォォォォン!!!!!!!


インターホン(?)がなった。


「なんすか...」

「どうもどうも、私胡散臭い売人でして...」

...は?いや自分で胡散臭い言ってますやん。

何を言っているのかちょっとよくわからないけど。


面白そう。


「...続けて。」

「...私、転生林檎というものを売っていましてね?そのまんま、この林檎を食べるととある異世界に転生できるんです!!実は最も賢いワナビーもみんなやっているんです!!どうですか?!さらに今なr」

「いい。」

「へ?」

「買う。いくらだ」

「...お代入りませんよ。」

俺は気になる。賢いワナビーとかどうでもいいから。


とりあえず、生まれ変わろう。

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