2 RIVERへの応援コメント
忌憚のない企画より参りました。
死の間際に脳が見せる「幻影」という科学的なアプローチと、仏教的な「賽の河原」のイメージ、そして行動経済学(ダニエル・カーネマンの「速い思考・遅い思考」)を融合させた、極めて知的な脱出劇。
構成: 序盤の不気味な濃霧と悪臭の描写から、中盤の「鬼との接触」を経て、終盤の「論理による世界の再定義」に至るまでの流れが非常にスムーズ 。特に、物理攻撃が効かない鬼に対して「砂を投げる」という、「石(物理)」には干渉できるというルールを逆手に取った攻略法は面白い 。
登場した異形たちが、実は主人公の過去(両親、教員、同世代)の象徴であったという伏線回収は、本作を単なるファンタジーではなく、一人の男の「人生の総決算」へと昇華させて、これまた面白い 。
キャラ: 主人公の「諦めが悪く、しつこく、くどい」という自己認識が、単なる性格説明ではなく、過酷なルールを打破するための「意志(イシ)」として機能している点が良い 。
テンポ
第224項から始まる「速い思考・遅い思考」の解説は非常に知的なのですが、物語の熱量が最高潮に達した小船のシーンでやや「講義」のような印象を与え、テンポを止めている可能性がある。
この理論的背景を、石を積み上げながら「思考が加速していく過程」の中に断片的に混ぜ込むことで、ラストの独白をよりエモーショナルに、かつスピード感を殺さずに伝えられるかなと 。
こんなところですかね
正直、分量が少ない作品は指摘するところが少なく、この作品も例に漏れず、私的探しに苦労しました。
あくまでわたしの感想です
参考程度に
作者からの返信
UMA20様
コメントありがとう存じます。
とても嬉しいです。
的確なご指摘
ありがとう存じます。
私の作品は面白いですか?
今作はホラーやダークファンタジーを
装った人の認知について書いた作品です。
ご指摘いただいた
『「講義」のような印象』ですが
自分を縛っているのは
これまでの自分の判断や決断で
その認知のメカニズムか
自分を縛っている原因だという
ある種のミステリー的手法で
(最後に原因や犯人が分かる)
書きました。
自分が学んだ行動経済学などを
なるべくわかり易く
簡単に
書いたのですが
もっと作中に上手く組み込めれば
より自然ですね。
2 RIVERへの応援コメント
第2章、めちゃくちゃ良かったです。
「桟橋に辿り着けない」→「石を積むしかない」っていう詰み状況から、観察と発想で突破口を見つけていく流れが気持ちよくて、読んでいて一気に加速しました。砂で目潰しして条件を満たすのも、“ルールの穴を突く”感じが最高です。
そして最大のカタルシスが、(イシ)=(石)じゃなく(意志)だと気づくところ。
ここで世界の意味が反転して、「罰の異界」から「自分の認知が作る牢獄」へ一気に解像度が上がるのが痺れました。翼・狼への変身も、その“意志で現実を書き換える”象徴として綺麗に機能してますね。
後半の「速い思考/遅い思考」の説明は、単なる理屈じゃなくて、この物語のテーマ(過去の象徴に囚われる/意志で打ち倒す)に直結しているから、読んでいて腑に落ちました。
鬼=親、少女=同世代、老婆=諦めの出自、砂=過去…っていう整理も、作者の中で世界観が体系化されてる感じがして強いです。
ラストの「どれだけ愛していても、人は死ぬ時は1人だ」で一気に温度が下がって、
脱出=勝利のはずなのに、すごく静かな虚無と孤独だけが残るのが刺さりました。
最後の「もう誰も、もう何も、俺を起こすな。」の終わり方、読後に余韻が残って良いです。
作者からの返信
堀尾 朗様
2章にもコメント頂きまして
ありがとう存じます。
今作で私が意図した内容が
上手くお伝え出来てホッとしました。
読んでいて背筋が『ゾクッ』とする
感覚を覚える物を書く事を
今作では目指しました。
(イシ)=(石)誤り
(意志) 正解
という表現の隠し意味を説明します。
今作主人公の名前は『赤石侑希』です。
この名前を分解すると
名前は「アカイイシ、ヒトニアルノゾミ」
になります。
もうお分かりですね。
主人公が赤い意志を持って自分の望みを成す
物語の暗喩として
この名前を決めました。
暗喩の暗喩それが「イシ」の意味です。
次回は
あとがき、解説、参考資料を
公開します。
私に我儘を言わせて下さい。
堀尾 朗様に私の作品の
おすすめレビューを
書いていただけましら
とても嬉しく
光栄です。
1 STONEへの応援コメント
導入から一気に異界へ放り込まれる感覚が強烈で、かなり引き込まれました。
霧、河原、石、そして賽の河原を思わせるモチーフが重なっていて、世界観がとても濃いですね。
特に印象的だったのは、「努力そのものが否定される世界」と、「選択と責任」というテーマです。
石を積み上げても必ず壊される、戦おうとしても触れられない、という理不尽さが徹底していて、
主人公がルールそのものを疑い、別の道を探そうとする流れに強い説得力を感じました。
焼け焦げた男や首に縄の男、鬼、そして最後に現れる少女まで、
登場人物(存在)たちがみな“象徴”として機能しているのも印象的です。
誰も直接的に救わず、ただ「お前の選択だ」と突き放すのが、とても冷たくて怖い。
ラストの「また石の話か。」で、
この世界がまだ何も終わっていないこと、むしろ始まったばかりだと強く感じさせられました。
続きでこの世界の正体と、主人公がどう抗うのかを読むのが楽しみです。
作者からの返信
堀尾 朗様
コメントありがとう存じます。
実は今作は前作REDと同じ事を
別の表現で書きました。
前作の
エピローグであり
ダイジェストでもあります。
そして
私達の生きている
現代社会の暗喩でもあります。
あとがきと解説と参考資料への応援コメント
自主企画への参加ありがとうございます。
ラストシーン、良かったです。
全体として賽の河原をモチーフに、諦めない、発想の転換、自分自身との戦いを
上手く描いてている作品だなぁと思いました。
ラスト抜け出せた訳では無く、これから続く孤独との戦いを読者に考えさせるのが素晴らしいです。
作者からの返信
@D29様
コメントありがとう存じます。
とても嬉しいです。
最後のシーンをどうしようかと
かなり迷いました。
本作品の主人公は
前作『RED』の主人公と
同一人物なので
こちらもお読み頂けましたら
幸いです。
本作品の主人公の
物語はこれで完結です。