返さなければ…
ましゃロボ
これは、本当にあったお話です。
私の住むS県のある町に、A邸と言う昔からある、心スポがあります。ここで、先輩と私達が実際に体験したことをお話します。
その町までは、車で1時間弱。割と近い所に位置しており、先輩も車の免許をとりたて。みんなでどこかに行こう。と言うので、着いて行きました。
先輩と私、後輩2人と一緒にドライブをしていたら、急に先輩が「A邸って知ってる?かなりやばいらしいぜ!」
車を走らせている方向的に、初めからそこに行く予定だったな?と思い、ある程度は覚悟を決めていました。私は、「知ってるけど、ガチ行くの?ヤバくね?」と言いましたが、先輩は何かに取り憑かれたかのように、目を輝かせA邸へ車を走らせたのでした。後輩達も「ヤバいよね?あそこってさ…不良達も近付かなくなった心スポでしょ?」と、声を震わせ話していました。
先輩「だから行くんじゃん。ヒーローになれるぜ?」
私達「…。ダメだ…こうなったら言うこと聞いてくれる人じゃない。覚悟決めるしかねーぞ。」
その話から車を走らせる事35分。
先輩「ここだ!やっと着いたわ…。で?だれがいく?」
私達「…へ?行くなら先輩でしょ?ヒーローになりたいんでしょ?俺達なれなくてもいいもん。」
先輩「は?何言ってんの?俺が行くわけねーじゃん。ヒーローはお前たちの中から作れよ。」
私達「それなら、みんなで行こ。そしたらみんなヒーローじゃん。」
先輩も、渋々承諾し、中へ入って行った。
中はだいぶ散乱していて、足の踏み場もない状態だった。
先輩「何か来た証拠に持って帰ろーぜ。このぬいぐるみでいいや。」
私「…先輩。ここのもの持って帰ると…。」
先輩「よし。帰るぞ〜。」
意気揚々と車を走らせる先輩。
私達も、A邸へ行ったことで、心なしか帰りは強気になっていた。
その後、先輩から電話が来た。
「お前さ…いたずら電話してねーよな?」
私は訳が分からず、どういう事なのか聞いた。帰ってから毎日のように夜中電話が鳴り、出てみるとノイズの向こうで「持って行ったもの返せ…。持って行ったもの返せ…。」と言う電話がある。との事。私は、「先輩…あの時A邸からぬいぐるみ持ってきたよね?それの話じゃ…。」と話した。
実は、そのA邸からものを持って帰ってくると、その時間に必ず電話が鳴り、「持って行ったもの返せ…。」と言う電話がある。と言うのも有名な話だった。初めはそれだけなのだが、無視し続けると、「持って行ったもの返せ…さもないと️⭕️す…。」と変わってくる。その話をしたら、その先輩も覚悟を決め、もう一度ぬいぐるみを持ち、A邸へ向かった。先輩は、震える声で「ここに返しました。持って行ってすみませんでした。」と言い急いで帰りました。
その後、電話もかかってくる事無く、平穏無事に暮らしております。
ここでの教訓は、心スポのものは持ち帰らない。軽い気持ちで持って帰ってくると、そういう事もある。という事ですね。
みなさんも気をつけましょう。
返さなければ… ましゃロボ @Masyarobo
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます