高校二年生の柊葉月は、ちょっとだけ恋に冷めている――
夏の終わり、そんな彼女の前に現れたのは、転任してきた新しい担任・三山先生。
眼鏡、文学青年風、妙にゆるいテンション。けれど、どこか不思議と惹かれてしまう空気を纏った彼は、
出会ってわずか数日後、進路指導室でとんでもない「告白」をかます。
しかも――退職届持参で。
冗談かと思えば、本気。逃げようとすれば、追ってくる。
でも、絶対に越えてはいけない「ライン」は理解していて、
教師と生徒の間で、ありえないような、だけど妙に居心地のいい距離が、少しずつ形になっていく。
これは、
進路指導室から始まる、「始めない」ための恋の話。