夢のアルガイグラ

手帳溶解

  長く昏睡状態にあった友人が目を覚ましたと聞き、私は彼のいる病室へと足を運んだ。ミガオ・ウェンザールは私の古い友人で、奇妙な出自を持つ男だった。ウェンザール家はインハドンスという小さな町の郊外に大きな古い様式の館を構え、森に閉ざされたその黒鳶色の屋敷に引きこもって暮す一族であり、その鎖国的な生き方もさることながら、一族に色濃く受け継がれている恐怖に打ちひしがれたように出っ張った眼球と血色が悪く頬のこけた表情や、遠い国から流れてきた余所者の末裔であることも相まって、その血筋に忌々しく幽鬼的な因縁が混じっている等という身も蓋もない因習のような噂がさも当然の事実であるかのようにインハドンスの裏路地に流れていた。一方で、ミガオ自身はそういう古い文化や呪わしい過去とは無縁の人間であった。私を含めた大勢の友人と共に、年に何度か旅行に出かけるほどには外向的な性格で、加えて彼は伝承や妖怪といった超自然的なものを夢想することさえしないほど興味を持っていなかった。彼は旅や会話の他に自分の家族、とりわけ兄弟を大事にしており、自分の弟や妹の話を特別隠すようなこともしない為、彼はウェンザールの評判に驚くほど頻繁にこびりついていた秘密主義的な思想の一片も持っていなかった。そういう好青年であった彼が、用があるといって遠出したきり音沙汰も無くなり、やがて昏睡状態になったという一報が入った時、多くの友人が嘆き悲しんでいたことは数年前の出来事であるにもかかわらず記憶に新しい。彼がそうなってしまった理由として核心を突いたと信じられるほどの話はなく、医師たちによれば心因性のものが原因となったという。白い寝台の上に横たわる彼の青ざめた顔を見れば、何か恐ろしいものでも見たのではないかという曖昧な推測は彼の酷い噂に塗れた出自を知らずとも容易に想像できた。私を含めた何人かの彼の友人は、彼の身に何が起きたのかまでは分からないものの、彼を襲った出来事と彼の血筋であるウェンザール一族の住まう黴臭い館の間に強い因果関係があることに気づいていた。その旅行の前日に彼が私を含めた何人かに語っていたいくつかの計画を元に推測することは出来たからだ。


 彼が意識不明に陥った悲劇の旅路は、彼にとっては帰省の予定だった。久しく顔を見せていなかった両親と、二人の兄弟の下へ会いに行こうというのが本来の目的だったのだ。その悪評を纏う古びた洋館への宿泊は3日間で、距離の問題から道中は鉄道ではなく船を使ってやや遠回りの道を使った。ついでに彼には企みがあった。ウェンザール邸は誰も近寄らぬような悍ましさに満ちた森の瘴気を纏っている為に気づく者は少ないのだが、そういった邪悪なものを省いて見れば荘厳で趣ある豪邸であり、当然内装も見る者を驚かせるほどには秀逸なものであるという。部屋を彩る絵画や彫刻から、アンティーク調の家具、エントランスホールを照らす煌びやかなシャンデリア、更には食器や掃除用具といった小道具の一つ一つにも、誰もが疑わぬほどの歴史的かつ芸術的価値が宿っているのだ。彼は自らが幼年期に走り回った絨毯の踏み心地から、寝室に置かれていたオルゴールの輝きに至るまでの全てがどれだけ素晴らしい質のものであったかを語った。(もっとも彼はその後に、そういった豪華な空間が幼少期のミガオ自身にとって暮らしにくいことこの上ないものであったことを付け加えたが。)ともかく、彼は誰に言われるまでもなくウェンザール邸にあった品々が価値のある骨董品であることに気づいていた。一方でそんな幼少期を過ごしたミガオは、友人との交流や旅行等の理由によって金欠に陥っていた。当たり前の話だが、勉学の片手間に行うような雑務の一つ二つで年に四、五回はある行楽の旅費を賄うことは難しい。そこで彼は、いくらかウェンザール邸の調度品を譲ってもらおうと思いついたのである。彼はそれが怠惰な考えではあると自覚してはいたが、しかしその選択をしない理由にまではならなかったようであった。そもそも、彼の里帰り自体はミガオ自身によって提案されたものではなかった。ウェンザール邸には3人の住人と2人の従者がおり、住人のいずれもウェンザールの血を持つ者である。彼の溺愛している二人の弟妹アドイとデマーツの他、母親であるザーリアも館に暮らしており、父親のキダンは既に他界していることは彼が何度か口にしたことだが、2人の従者については彼自身も知らないようであった。ミガオに帰郷を促す手紙を送ったのは母親のザーリア・ウェンザールで、彼は話の中でその理由を明らかにしてくれなかったが、少なくとも彼にとって納得できるものではあったらしい。本来インハドンスへ訪れるのならば、私たちの暮らすオードヴェルンからバスでメルダリーポートへ行き、オードエスカ行の鉄道に乗るルートが最も一般的であった。にもかかわらずミガオがわざわざリースバーン行とメルダリーポート行を乗り継ぎ、海沿いの街ニューゾルフェンから出航している船を利用したのは前述した通り距離の問題があったためである。というのも、瘴気立ち込める森に聳え立つウェンザール邸はインハドンスの中心に位置するインハドンス駅から遠く離れた郊外にあった。この森はインハドンスの街と沿岸の境界に位置し、ウェンザール邸はその森の中の、眼下に大海を拝める高台に建設されている。駅からバスを使って森の近くに降り、そこから徒歩で森を進んでいくよりも、海岸から歩いて行く方が遥かに容易なのだ。帰りも同様に、ウェンザール邸から電話を通じて船を呼ぶ予定だった。但し、この話を彼の口から聞いた時、私はそれとは他に理由があるように感じた。例えば、彼がウェンザール邸に立ち入るのをインハドンスの者達に見られたくなかったか、或いはそういう指示があったのではないだろうか。もはや今となっては分からないが、ともかく彼が船を使ったのはそれなりの理由があったのである。私と、友人の何人かは暫く声を潜ませてこれについて時折話し合うことがあったが、その討論が明瞭な疑問解決の着地点となることは無く、突拍子の無い前時代的な与太話になることが関の山であった。ウェンザール邸に潜む醜悪な人食い鬼に貪られただの、ウェンザールに伝わる不死の儀式に巻き込まれただの、そういった眉唾物ばかりが彼の眠る傍で這いずっており、決してそれらは私たち自身にとっても健康的なものであるとは言えなかった。あの3日間彼の身に起き続けた絶望的な現象の結合の一端を、彼自身の口から伝えられた私にとっては尚更のことであった。


 スケジュール帳の上では彼がウェンザールの古い屋敷についてから2日目にあたる日の夜のことである。私が覚えている限り正確に綴れば、寝巻に着替え、本棚から読みかけの推理小説を取り出そうと椅子から立ち上がったタイミングだったはずだ。そこで丁度電話が鳴り、受話器を取って耳に当てれば、遠出をしているはずのミガオ・ウェンザールの声がしたのである。家にものを忘れたか単なる雑談や報告だと思ったが、酷く慌てて息を切らした彼の声を聴けば、只事ではないことはすぐに気が付いた。動揺で抑揚の乱れた言葉の数々や、息切れが引き起こす咳と吃音じみたもの、脆弱な電波が途切れる一瞬の静寂等によって非常に聞き取りにくい内容であったが、懸命な彼の状況説明によって、ミガオを取り巻く狂気的な空気の漠然とした輪郭を掴むことは出来た。

「セノバン、僕は君の返答を待てるほどの余裕がない。だが君の言葉を聞いて、君が寝惚けていたり、意識を失っているわけじゃないことは分かっている。だから僕がこれから話すいくつかの狂った経験談を覚えておくという役を担ってもらいたい。君は不服かもしれないが、さっきも言った通り僕にはもう相手を選びなおすほどの余裕も時間も無いんだ。これから話す、君に記憶してもらいたい話と要望に相槌は要らない。ただ、はっきりと聞いておいてもらいたいんだ。予定があったとしても、申し訳ないがそれを諦めてほしい。もし後に僕が君と意思疎通できる状況にまで回復したら、僕は君に心からの謝罪をしよう。とにかく今は、これから話す僕の言葉と流れを覚えてほしい。


「今回の僕の旅行はハッキリ言って失敗だったというのは、わざわざ言及しなくても分かったことだろうが、それでも強調して伝えておくべきことだと思う。この帰省は、僕が僕の血を初めて、明確に呪うきっかけになっただろう。念のため言っておくが、道中のバスや船の旅には全くの罪もなく、快適なものだった。あの生命の沈んだ森の、罪と穢れの溜った泥の上に立った古臭い洋館だけが全ての問題だったんだ。僕はあそこまで乾ききった人間の視線というものを見たことが無かった、僕の母親のことだ。あの人はいつもと違って、機嫌が良く、そして僕たちの世界を見ていなかった。だが、あれこそが本性だったんだと思う。あれこそがあるべき彼女の、ウェンザールの忌々しく濁った血を継ぐ女の顔だったと確信できる。アドイは酷くザーリア母さんに怯えていて、デマーツは狂った母親からそれへの恐れに満ちた顔で弟を守っていた。だからあの邸宅の玄関を叩いた時点で、何となく嫌な予感があったんだ。デマーツが僕の腕を強く掴んだのは、そういう警告だったのかもしれない。それが実際に実体化して牙を剥いたのは一日目の晩御飯の後のことだ。僕が君に話した計画の一つを果たすべく母に交渉を持ち掛けた時、彼女は嫌に気味悪い笑みを浮かべて僕をある部屋に案内した。二階のダイニングを出て、廊下を左へ進み、それから突き当りを左に曲がると階段がある。それを下って一階に降りた後、あの悪魔のように笑った女は手すりの丸い装飾品を時計回りに捻ったんだ。カチカチと二度音を鳴らした後、ザーリアがその金色の手すりに大きな黒い鍵を差し込むと、恐ろしく真っ暗な口を開ける地下へのハッチが現れた。この古い豪邸で、あんな悍ましい場所を見たのも、その存在を知ったのも初めてだった。もはや母性の欠片も示さなくなった外見ばかりが人間の女が、僕にこう囁いた。「この跳ね上げ扉の向こうには、どんな金銀にも代えがたい究極の財宝が眠っている。お前が燻ぶらせているその欲望は、やがてお前であっても堰き止められぬ怪物へと到るだろう。それが運命の子である証なのだ。」僕はとうとうこの女が狂ったことを確信した。訳の分からない不気味なものを僕へ当てはめて、何か為さんと企んでいるに違いなかった。だが、僕は母だった女の悍ましく強迫的な目に竦んで逃げ出すことを思いつけなかったんだ。懐かしく、しかし熱の変わってしまった母の手に引かれて、僕はハッチの中へと入っていった。


「長く続く丸石積みの隠し通路を抜けた先には黒い円形の小部屋があり、部屋の中心にはガラスの柱が立っていた。そしてその柱の中に、異様な美しさを持つ金の装飾が施された黒い鉄杭があったんだ。蔦と牙の生えた数匹の蛭を模した金の装飾は精巧に作られており、それを纏う黒杭の先尖には斜めに刻まれた小さな穴があったことが印象的だった。ザーリアはその柱に何かを呟いてから手を置き、僕には気が付かなかった蓋を開けてそれを取り出した。僕はそれが目の前の狂人が言う究極の財宝だと思ったが、彼女ははっきりと否定した。「これは鍵でしかない。究極の財宝と比べればちっぽけな価値しかないものだ。」そういって黒杭を持ち上げて、それから僕の背後で振り下ろしたんだ。それが何を意味しているのか分からなかった、ただ強い痛みと、僕の心を抉るような強い苦痛と酩酊を齎して、僕の体は唐突に浮かんで、それから地面に落ちた。地面に顔を打ち付けて、初めてそれが真っ黒な土だったことに気づいたけれど、僕の頭を振り回してゆっくりと炙る強い引力のようなものが常にくるくると回って、僕はそれどころじゃなかった。あの女はこれまでの十数年間で一度も見たことの無い顔で僕をせせら笑った。僕に対して静かにしろと侮蔑と焦燥に満ちた怒鳴り声をあげたけれど、そんなことはもはやどうでも良いことだった。あの女は大きな声で呪文のような言葉を唱えて、その瞬間、僕の体は強い風に吹き飛ばされた!耳鳴りの中に聞いたことの無い鳥の囀りがあって、上手く情報を捉えられない視界の中には深緑があった。それ、それから僕は森にいた。僕は森の中を駆け回って人を探した、混乱していたけれど、そこが普通の場所じゃないことくらいはすぐに分かったから、少しでも安全を手に入れようと思ったんだ。でも、いやだ!やめてくれ、僕はそこが理の埒外にあったことを知らなかった。そこは僕の夢の中ではあったけれど、僕の支配下には無かった、僕の身体や魂の中に結び付いた単なる記憶の整理では無かったんだ。ああ、まただ、時間が来る。僕はもうあの森の中で何度も死んでいる、両手で数えられるよりも多くの僕があの森で殺されたんだ!そして段々と、目覚めの時間が伸びている。僕の体から鍵が失われていくほど、僕はあの森の出入りが難しくなるんだ。それは決して良いことじゃない、いずれ僕はあの森の中で全ての権限を奪われる。そうしたら僕はきっとあの森で、あの、夢のアルガイグラで!やめろ、囀りが聞こえる、森が近付いてくる、試練だ、この憎たらしく穢れた悪魔の混血に課せられた罰だ、セノバン、セノバン!頼む、次に目を覚ました時だ、眠っている間じゃ絶対に駄目だ。眠っている間じゃあ僕は永久に囚われてしまう。だから目を覚ました時に、セノバン、すぐに僕を」


 電話が切れ、僕は一人受話器を持って取り残された。このことを、他の誰かに言うつもりはなかった。彼の言葉から汲み取れる願いは、彼の言葉を直接受け取っていない者にとって重すぎる罪を抱えているし、そもそも信じてはもらえないだろう。私は彼の人徳というものを信頼しているからこそ、彼の話に伴う私の理解を彼らと分かち合うことは叶わないと納得できた。幸いにも彼はあの電話の中で私に、忌々しく陰謀を孕んだウェンザール邸への実地調査以外の選択肢を与えてくれた。「アルガイグラ」、彼が気味の悪い発音で唱えた何かの名称であり、それが指し示すものが分からずとも正常な思考能力を有する人間に対して悍ましく病的な何かをイメージさせる呪文のような音が、私には彼を救うための鍵に思えたのだ。或いは、彼の囚われる地獄へ私を引き摺り落す冒瀆的な祝福とも。


 私は、彼が次に目覚めた時に執行される最善の行動と実行者としての納得の為に、呪われた古の知恵を身に着けなければならないと考えた。私が大学を休んで向かったのは忌まわしきウェンザールの血の流れの上にあり、かつての穢れを含む空気が微かに残るスヴェクザックという遠い町であった。勿論、手っ取り早く情報を得るのならばウェンザールの伝承めいた噂の潜むインハドンスに赴くことが最善であることは分かっていたのだが、ミガオの身に起きたであろう不可解な悲劇的現象を考えると気が乗らなかったのだ。このスヴェクザックの町はニューゾルフェンから出ている船に乗って長く海を渡る必要があった。スヴェクザックの港から街中へ入ってすぐに気づいたことではあるが、私が訪れたかつてのインハドンスに似た古い慣習と訛りの閉鎖的な雰囲気がこの街を満たしていた。物理法則や法律よりも風習と土着文化が権威を持つスヴェクザックは旅人を歓迎しない為、当然栄えていない。べたついた海風が人のいない煉瓦造りの町を通り抜ける中で、私の足音だけがやけに響いて聞こえた。時折歴史的な価値を宿したいくつかの建造物の中から、鋭く乾いた視線を感じることはあったものの、それが直接私に対して害を与えることも無かった。朽ちた岩を積み重ねた風貌の、この街の中心で曇り空を突兀する時計台の近くにある建物に私は目を付けて、余所者めいた警戒と不安を見せぬよう冷静を装いながらそこへ入っていく。この街が昔から孕んできた闇を仄めかす言い伝えや、風土に染み付いた得体の知れぬものへの警句が文字に起こされて、検閲されることもなくこの侘しい図書館の、黴臭い棚の中に放置されていた。社会性を持った大多数の人間はぼろぼろに崩れかけた古紙にミミズの張ったような字で慌ただしく書かれた支離滅裂な怪文に価値を見出さないため、金に困った者がわざわざ盗みに来ることはないし、忍び込んだとしても持ち去りはしない。ここに受付や番人がいないのは、そういうものばかりがここに残されているからだ。カウンターを抜けて奥へ歩いて行けば、埃が霧のように宙を舞う天井の高い空間に出る。左右には吹き抜けを囲う二階へ上がる為の階段があり、私が今立っている一階の入り口から幾つもの本棚がその先に置かれているのが見えるが、その階段は二枚の木の板で封じられていた。一階に並ぶ本棚は殆どが空っぽで、前方三列の本棚に雑多な順番で本が纏められていた。スヴェクザック図書館にあった実用的かつ科学的な、常識を記す殆どの図書は他の街へ移されており、もはやこの建物は満足に図書館としての役目を全うできていない。だが幸いにも、発狂寸前の老け切った表情を見せるこの街の者共がそういう正当なる理を記述した本に興味を示すことは無く、ここでは彼らの信仰する不気味なものを著す分厚い本に需要があったのだ。私はカーペットの床を踏みしめる度に吹き上がる埃に顔を顰めながら、本棚に並んだ背表紙を眺めた。私が探すべきものは「ウェンザール」、「アルガイグラ」、或いは「究極の財宝」という単語であったが、私はそれを見つけるのに苦労して、とうとう発見されたのはたったの一冊だった。恐らく手作りであろう粗末な本であったが、驚くべきことにこの本の著者はザーロット・ウェンザールであり、その本の内容も相まって、あの疎まれる血を持つ者が書いた本である可能性が高かった。題名は「肉の袋分解論」で、この本の中でザーロットが語ったのは人間の構成物に関する考察だった。非科学的な立場を取り、彼は何度も強調するように夢という空間の異質性と拡張性を主張している。そして同時に、ザーロットは「意識の核」や「魂」という単語を頻繁に用いていた。

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