紹介文の通り、この作品は「実況配信」の「アーカイブ」だと考えると、かなり取っ付きやすいかと思います。
というのも、冒頭300話ぐらいまで、この「実況配信」という性質を念頭に置かないと、ちょっと離脱しやすいかもしれないんですよね。
ただ、それではちょっと勿体無い。
そこから残り1000話超が一気に面白くなっていくので。
比較として挙げた「実況動画」が、「素材となる動画を加工して、見せ場を連続させることで飽きさせない」のに対して、「実況配信」は「実際のプレイに必要な時間を実況者と共に過ごす」のを楽しむ……といったように、かなり性質が異なります。
言ってしまえば、前者がNGシーンやグダった展開をカットできるのに対して、後者はそれも含めてノーカットで放送される。
この「ノーカット」な辺りが、人によっては「薄味」、あるいは「刺激が足りない」と感じてしまうかもしれません。
ただし。
前述の通り、300話を超えた辺りで「おっと話が変わってきたな?」というタイミングが発生します。
そこまでは「薄味」だと感じた部分は少し早送りしつつ、先へ先へと読み進めていってみてください。
数年越しで書いていくような創作って、言わば長期運営タイトルのMMOみたいなところがあって、調整によって遊びやすくなったり、UIが刷新されて一気に面白くなったりするんですよね。
この作品も、その「話が変わってきた」辺りで以降の骨格が分かりやすくなり、また「仕組みの追加」により展開の速度が上がっていくので、ドライブ感が一気に増していきます。
そして、以降は1日30話読んでも1ヶ月はかかるので、楽しい状態の持続時間が長い。
「潮干狩り」というタイトルの通り、まったりとしたスローライフっぽい序盤ですが、長めなジェットコースターの登り坂だと思って読み進めていただければ。