芯の強い大和撫子をそのまま具現化したような作品

  • ★★ Very Good!!

手も触れたことがない。
そんなプラトニックな恋愛、しかも終わりを告げた恋を、
永遠の愛と表現して学生時代から三十歳を過ぎてまで、
主人公は想い続けているんですね。

主人公の一途さがどこかで叶えられたらいいのに。
透明感のある桜の花びらに、太陽の光が透過して地面に舞い落ちるさまは、
儚くも芯のある、主人公そのものを表しているように感じられました。