機械仕掛け少女(マシンドール)は逃げ出したい

 むぎ猫

第1話 機械少女(マシンドール)は撫でられる

魔都東京第14区の魔法教会十二支部にあるとある地下室

以前は物置同然の扱いを受けていた部屋だったが数週間前

十二支部のとある少女を保護したことをきっかけに大改装され

まるで物語のお姫様が住む部屋のような部屋牢獄に生まれ変わっていた。

部屋の中心には天蓋付機のベットと大きな熊のぬいぐるみ。

そして

「あの...」


「んーつべたくてふにふにぃ...」

ふわふわとしたピンク色が目立つロリータ服に身を包んだ2人の少女の姿があった。

「離れて...ください...」

抵抗しようとするもガッチリと足でホールドされているため抜け出す何処ろか腕を動かす事も出来ない。

「髪の毛もいい匂いがするぅ」

くんかくんかと妙に色っぽい仕草で撫で回される少女ティキ

その行為に借りてきた猫のように体が固まる。

しかしその表情はスン...とでも言えばいいのか死んだ魚の目でされるがまま

少女はこの状況から逃げ出したい様子だった

「ユリさん...どうして外に出ては行けないのですか...」

出てはならない理由を問われたもう1人の少女ユリ

彼女は監視役でありこの支部所属の魔法少女

そしてティキを最初に発見した者

「...外は危険なのよ、ティキちゃんを狙ってる組織もまだ特定できてないしティキちゃんの身体はとても精密で脆いのとてもじゃないけど魔法少女の戦闘に耐えられないわ」


「僕は...戦わないと...存在を証明できないのに...」


人に造られたヒトであって人でないもの

機械と魔法の融合により生み出された

本来存在しないはずの機械仕掛けの魔法少女紛い物


機械少女マシンドール アンティキラ










少女達は...




運命の歯車を回し始める




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る