この距離感、この奥ゆかしさ。これぞ青春の甘酸っぱさ!

 ああ、いいなあ、この感じ、と読後にすごい満足感を得られました。

 「女性限定のプロポーズ代行」を営む霧絵と旅人。古書店を経営しながら女性の恋を応援する二人のもとに、とある女子高生が相談にやってくる。

 彼女が想いを寄せているのは高校の教師だという。
 難しい立場でもあるため、どう想いを伝えればいいかわからない。

 そんな彼女に寄り添って恋を応援してあげる霧絵たち。

 その後の展開がもう、「青春」ならではな甘酸っぱさが感じられて、ひたすら「いいなあ」と思わされました。

 生徒と教師だから堂々とは出来ない。それでも、気持ちだけは紛れもない本物。
 そんな距離感だからこその「やり取り」が、とにかく胸に響きました。

 改めて、青春や恋愛っていいなあと感じさせられる一作。心が洗われます!