⑦
お風呂も済ませ、そのまま三人で大きなベッドにダイブ。
ぜいたくな一日だった。
はうを真ん中に挟むように、わたしと聖さんが横になっている。
「お腹いっぱいで幸せですね」
そう言う夫に、うん、としみじみうなずく。
「はうもそうだろ?」
「むむむ……ねむい……」
目のしょぼしょぼ具合が最終形態に入っているのを見とがめ、わたしは言う。
「はう、お休みの前に、そろそろ教えてくれないかな? サンタさんになにお願いしたの?」
ところがはうはくるりと仰向けになって、
「もういい~」
ほとんど息、いや寝息だけでそう言ってのけた。
「え?」
「もうプレゼントもらった! だからもう……いいんだ、よ~……」
そのままスーッと上下する腹。寝入ってしまったみたいだ。
「???」
わたしは聖さんとふたり、顔を見合わせて。
意味もなく笑い声を漏らして、はうの寝顔を見続けていた。
♡
後日。
机の奥からひみつの手紙とかいた広告の裏紙がでてきた。
さんたさんえ くりすますの日、ぱぱとままといっしょに寝たいです。
はう
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます