第11話 知らせ
医療従事者が咲に近づいてくる
医療従事者がよく分からない顔をしている
医療従事者「………」
千秋が生まれて治療で入退院を繰り返していた日々。そして、両親を悲しませたくない思いから無理して明るく笑っていた自分。それで友達をたくさん作って乗り切ってきた幼稚園と小学校時代。母の妊娠がわかり初めて守れるものができて治療に耐えたお腹の中の春輝に報告した日々。小学4年の春に生まれてきた弟。初めて孤独が消えていった。赤ちゃんの小さな春輝に映画の話をたくさんした毎日。もう無理した明るさは消えていた。春輝の前では自然に笑えた。明るくなれた。幼稚園に上がった春輝に映画の撮り方に魅力を伝えた毎日。それでも、入院する度に疎遠になっていく友達。何年会ってなかったかな。まともに中学校に行けないまま上がった高校。そして、なんでも見抜ける洞察力抜群の親友の明智咲に出会えた。俺はもう無理しなくていいんだな。もう怖くない。咲と春輝がいるから。夜中の学校楽しかったな。いつまで続いていくか不安に見舞われたから涙堪えてたけどな。咲教えるの上手くて俺すぐ退院後も勉強ついていけたよ。あいつが腹減る度に飴を入れてやったな。こんな親友が俺にもできるとはな。咲と春輝と遊んだの楽しかったな。春輝を肩車して高い高いって喜んでてさ。3人で見に行った桜ほんとに綺麗だったな。咲も春輝も俺の人生を照らす光だった。
そして医療従事者が咲に告げるー
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