第9話 目覚め

桜病院の病室で千秋は眠ったままでいる

咲は千秋の手を握りながら祈っている

千秋「っ…ここどこだ?」

咲「千秋っ。お前、」

千秋「おぅ〜咲。」

千秋の目覚めに安堵する咲

咲「お前、無茶すんなよ、」

千秋「無茶じゃなくて人助け」

ウインクする

咲「お前は、、」

千秋らしい言葉に何も言えない咲

そして千秋の両親が知らせを聞き春輝を連れて来る

春輝「………」

点滴を繋がれて病衣を着ている兄の姿を見て戸惑っている

千秋「おぅ〜、春輝〜こっちで映画の話しようぜ〜」

明るく笑う春輝の前では自然な笑顔と明るさで振る舞えているのだ

そして映画の話をする2人

そして咲が提案する

咲「よしっこれ撮るか」

ビデオを撮ってもらった芹沢兄弟だった

そして千秋の病室にはいつも咲と春輝がいて楽しい日常

ある日春輝が千秋に話す

春輝「秋兄〜、俺学校の宿題で将来の夢の作文書かないといけないけどわかんないんだよね〜秋兄の夢は何?」

千秋「映画監督!」

にひりと笑う

咲「俺は将来の夢なんてわかんねぇよ。」

春輝「え〜、高校生なのに〜?」

千秋「咲、お前先生になれよ〜絶対向いてるぞ〜」

咲「ふーん。先生か…」

少し考え込む咲だった。

咲「あ〜腹減った〜」

千秋「ほらよっ」

棒付きの飴を咲の口に入れる

咲「!?」

春輝「え〜、俺も俺も!」

千秋「ほらよっ」

春輝の服のポケットの中に飴を入れる

春輝「わぁ〜スゲ〜」

無邪気に喜んでいる

そして、咲と春輝が帰っていく

咲「じゃあな。千秋。」

春輝「バイバイ秋兄〜」

2人が帰り1人取り残された病室

千秋「う…………」




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