第6話 暴かれる嘘
明智「お前さ、先天的な疾患とか後天的な不治の病みたいなの持ってんだろ?」
動揺でピントが合わない千秋
千秋「いや〜俺がそんなわけないだr..」
明智「さっきの時間の震え、ふらつき、顔色。全部おかしい。隠せてないぞ。」
千秋はかなり動揺して慌てて逃げようと足を速めながら言う
千秋「いや…お前きのせい…だっ、」
明智が話を遮って言う
明智「この時期に震えるか?青白さを元気って言うか?」
千秋の足が止まる
千秋「俺、先天性の心疾患なんだよ、」
そしていつもの癖で明るく取り繕うとしてすぐに笑顔で元気よく言う
千秋「でも、俺はじょー」
はたまた明智は千秋の話を遮って言う
明智「バカ言え、今も手震えてんぞ。」
千秋(もう隠せないな、観念するしかないのか、)もう失望して涙を堪えながら言う
千秋「俺、ずっと入退院でさ、友達と長く続いたことないんだよ、」
千秋(もう泣きてぇよ、こいつもどうせ俺のこと知っ…)
すぐに明智は言う
明智「だから無理して明るくしてんのか?」
千秋「…」
明智「もういい。無理すんな。俺はお前から逃げたりしないねえからな。」
千秋「明智…ほんとうか?」
明智「当たり前だろ、バカ。それに明智って言うな。俺は明智咲。咲って呼べ。」
千秋「咲、、」
ここで千秋は生まれて初めて今まで作ってきた自分を壊せるのだと思い嬉し涙を堪えるのに必死だった。咲の前では騙せないのだから。
この日を境に2人は親友となった。
この頃から千秋は弟の春輝を遊びに連れてくるようになる。
春輝はまだ幼い子ども。
咲「おい、千秋。また弟?置いてこいよ」
面倒くさそうに
千秋「え〜、いいだろ〜?なっ春輝!!」
春輝を肩車する
春輝「わぁ〜秋兄高い〜」
嬉しそうに
この弟愛に咲も根負けして春輝を可愛がるようになる。
そして、この頃に千秋はまた体調を崩す
それにすぐに気づく洞察力抜群の咲は千秋の肩に手を置き告げる
咲「お前、また最近具合悪いんだろ?手も冷たいぞ?」
千秋「あぁ…」
もう千秋は咲には誤魔化せないのだと知っているから頷くことしかできない
これは彼にとっては嬉しいことだ
もう取り繕う必要性がないのだから
押されるままに病院に行く千秋、そして連れ添う咲だった
そして、病室に移された千秋のもとに医者が来て両親を呼ぶように言われる
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