好きな人を好きだと伝えるまでの高揚と、返事を聞いたあとの空白。その移り変わりが、すごく身近に感じられました。先輩の仕草や会話の思い出が、次々と浮かんでくるのも切ないです。自分を責める独り言が止まらない感じも、読んでいて苦しくなります。でも、その苦しさが嫌じゃなくて、ページをめくる手が止まりませんでした。静かな夜に、一人で考え込んでしまう感覚が残ります。