江良双のネット麻雀「天鳳」奮闘記

江良 双

第1話 始動

 このたび、ネット麻雀天鳳で鳳凰卓を目指すエッセイを書く事にしました。


 天鳳との付き合いは思ったよりも長く、まだ「半熟荘」と名乗っていた時にも打ったことがあった(2006年2月20日に「半熟荘」としてβテスト開始。2006年8月1日に正式オープン。2007年3月1日に現在の名称になった)。


 およそ二十年、ネット雀荘として君臨し続けた天鳳。その特徴は、後発の「雀魂」などと違い、演出などはほとんどない(役満でドラが鳴る程度)麻雀のみに特化したところである。


 いきなり鳳凰卓を目指すと言われても何が何だか分からないと思うので詳しく説明しておこう。


 ネット麻雀天鳳はまず、誰でも打てる一般卓からスタートする。一般卓は非常に混沌としており、とんでもない和了りや考えられないような放銃が次々と起こる。これらにいちいち苛立ったり、心を乱されてしまう人はいつまでも一般卓から抜け出せないだろう。誰でも打てるとは言ったが四段R1800以上の人はそのIDでは打てない(NoNameなら打てる)。


 次に1級以上七段R2000未満または1級未満の有料会員が打てる上級卓。一般卓と比べると少しはまともな打ち手が多い印象だ。たまに四段以上の打ち手が打っているが、特上卓の世知辛さに嫌気がさして弱い者いじめしているヤな奴だったりする。本当にRが足りずに打ってる奴もいるが。


 続いて四段R1800以上が打てる特上卓。ここまでくれば何とかまともな麻雀が打てる。途中で諦めて回線落ちする人はほとんどおらず、どんな状況からも諦めずラス逃れをしようとするから油断は禁物である。


 そして最後が七段R2000以上の有料会員が打てる鳳凰卓である。このエッセイはここで打つ事を最終ゴールに設定しようと思っている。


 という訳でさっそくハンドルネーム:江良双で天鳳を開始した。一般卓での出来事は記事にいならないと判断し、まずは上級卓で打てるようになるまでとにかく打つ。


 サンマの方はつい先日までハンドルネーム:カモ仙人で打っていたので、あっという間に三段まで昇段する事が出来た(その後、絶不調に見舞われ二段に降格したが、二日後に返り咲き)。


 四麻の方も思ったよりも簡単に1級まで昇級する事が出来た。これで四麻も上級卓で打つ資格を手に入れたという訳だ。


 という訳でさっそく上級卓がどんなものかと打ち始め、気が付くと初段に昇段していた。


 なんとなくふわっと上級卓まで到達したが、ここからが正念場である。以前打っていた頃より上級卓の面子が強くなっているような気がする。多分、それは私が暇潰しに一般卓でばかり打っていたからだろう。しばらく打っていればやはりぬるい面子だと実感するに違いない。


 次回は、鳳凰卓を目指して天鳳を打つための心構えやルールを書いていこうと思う。

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