「実話」You◯ube広告がスキップできなくて悲しいと思ってたら突如ゴスロリ女子高生が画面から出てきて俺と戦うことになった。「マジで」

LucaVerce

第1話 あれ…?なんか五秒後にスキップとかいいだしてるんやが……??



…ここは日本…広島のとあるアパートの一室…









俺様「さーて!今日もお仕事お疲れ様!俺様!」





(俺様の名前は激辛舐目男(げきからなめお)、25歳。)




(身長2m20cm 体重120kg)





(どこにでもいる普通のサラリーマンだ。)


俺様(俺様は今、自宅のアパートに帰ってきたところだ…)


俺様(仕事終わり。華の金曜日。やりたいことがある…)


俺様(それは…)


俺様「お気に入りのユーチューブチャンネル! ピカリンチャンネルを見ることだーい!」


俺様(ぴかりんチャンネルは史上始めて、チャンネル登録者数が


1

















0000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000

人を記録したユーチューバー。)




俺様(疲れた後の俺様の枯れた心に水を注いでくれる…俺様の…生きがいだ。)


俺様「よーし!ビール!唐揚げ!チャーハン!」


俺様「先に…トリプルチャーハン様に…お祈りと…」


俺様「あと南南西を向いて!」


俺様「えっほっほ!えっほっほ!」


俺様(このチャーハンダンスが無きゃ!始まらないよなぁ!?お気に入りのチャーハンタイムがよぉ!)


俺様「よし…見るぞー!ぴかりん!俺様を癒やしてくれ!ツンツンバーローユーチューブ!いつもの挨拶から!始めてくれ!」


俺様「スマホ動画アプリボタンを!ぽちっとなぁ!!!!!!!!」


俺様「…」ウキウキ


俺様「…」


俺様「…え?」


広告(5秒後にスキップできます)


俺様「…え?」


第一章 5秒後にスキップできるタイプの広告。




時は2010年…ユーチューブは動画の広告に本格的に広告を導入し始める頃… この頃から…広告というウイルスはスマートフォンをジャックし始める…





場面変わって…アドセンス本部…通称




広告塔…の一室





中央の円卓におどろおどろしい者たちがいる。用意された椅子に座ってる者もいれば、立っている者もいる。


統率が取れているようには見えない。


部屋は暗く、彼らの顔は見えない。しかしただならない者たちだということは伝わる。


中央の座席に一つだけ空席がある。ひと目見ただけで特別な人間が座るためのものであることが分かる。


マフィアビレッジ「えー…それではわたしからは以上です…」


魔剣レジェンド「へっ!くだらねぇ…今日も集まる意味のねー会議だったな!」


pillows war<ピロウズウォー>「全く…わたしも完全に同意です…」


放置老婆「ちょっと!話はちゃんと聞きなさいよ!皆!」


DJ◯◯のち◯こが大きくなる広告のやつ(以降DJ Pe)「そうっちゃ!!それを言うなら有意義に時間を使えっちゃ!」


審査不要でクレジットカード作れるやつ(以降クレジットカード)「何だテメー!やんのか?!」


クレジットカード「だいたいお前!名前に◯多すぎるんだよ!呼びづれーんだよ!」


ハゲが育毛剤をつける広告のやつ(以降ハゲ)「………うるさい…」


iqテストの広告のやつ(以降IQテスト)「フォフォフォ…若いもんは活きが良いわい…」


謎の男の子「ははは!皆大して強くないのに!誰が行っても変わらないじゃん!」


謎の男の子「ねえ?!黒騎士様?」


黒騎士「………」


??「静粛に…皆様…」


皆「…!?」


先程空いていた座席から声がする。能力が低い者は何が起こったのか分からない。



pillows war<ピロウズウォー>(わたしが…全く気づかなかった…?!)


放置老婆(速い…?!いや違う!)


Djち◯こ(認識の外をすり抜けていったっちゃ…!?)


IQテスト「これは…??様…いつからそこに…?」


??「いたさ…最初から…」


??「わたしはどこにでもいる…」


??「そんなことより…最後に…決めなければならないことがあるだろう…?」


??「初陣は誰が行くんだ…?」


pillows war「??様!ここは私が!」


クレジットカード「何だと?!俺様にやらせろ!俺様はもう戦いたくてウズウズしてんだよ!」


ハゲ「…眠い…」


IQテスト「フォフォフォ…」


??「…」


??「黙れ」


皆「…!」


異様な迫力に気圧される。歴戦の猛者たちが??に勝てないと察する。 数人を除いて…


??「もういい…私が決める…」


??「初手…一撃…最初はインパクトだ…夢現でも構わない…」


??「本当に存在するのか…?…流れる…そして、また会いに来てくれないか…?そんな広告を初手で流すべきだろう。」


??「ビジュアライズされた美…お前こそがふさわしい…」


??「行け…プレフィクスコード・<末席>12」


放置老婆「私の出番ってわけね!」


放置老婆「いいわ!皆様ぁ!?ひざまづきなさい!私が世界を広告にまみれさせてあげる!」




彼らはアド12(トゥエルブ)を名乗る。


しかしここには11人しかいない。




激辛舐め男の家…


俺様「…何だよ…なんだよこれ…!?」


俺様「今まで…こんなのなかったじゃんか…!?」


激辛舐男は5秒スキップボタンの前で戦慄する。


時は2010年!この頃から広告は本格的に世界を侵略し!サービス利用者の潜在意識に潜り込むようになっていった!


広告が流れ始める




広告「老婆を便所に放置で強くなる!」




広告「放置老婆をダウンロード!」




俺様「そんな酷いことできないよ!老婆を便所に放置なんて…!!」


俺様「俺様は…これから…5秒…待たないと…ぴかりんに会えないのか…?」


俺様「5秒も待ってられないよ…ピカリン…」


俺様「…」


突如スマホから女の子の手がはい出るように出てくる。


俺様「うお!?なんだ!?」






姿を現した彼女は色白の肌に、黒髪の姫カット気味のロングヘアに赤を基調としたゴシックロリータ風の服を着ている。強気な表情を浮かべにやりと笑っている。

年齢は18歳くらいだろうか

ドクロの装飾がついた、厚底の黒い靴を履いており、その骨は本物の人骨を思わせるリアリティを放っている。


気位が高そうな彼女がさしている赤と黒の傘はすべての日差しを拒絶しており、その持ち手は人間の大腿骨で形成されている。開かれた傘の骨組みはすべて人間の肋骨で構成されている。 傘の布部分は何かの皮膚のような生々しさを感じさせる。接いで剥いだその布はあまり技術が高くない人間が必死に縫い合わせたようなものに思える。


彼女を構成する全ての要素は激辛舐男に死を予感させる。


放置老婆「はーハッハッハ!まんまと引っかかったわね!」


俺様「誰だ…!?」


放置老婆「私の名前は放置老婆!どこにでもいる普通の女子高生よ!」


俺様「そんなわけ無いだろ!」


俺様「普通女子高生はスマホから出てこねーんだよ!」


俺様「望んでいはいるけどな!みんな!」


俺様「特に男は!」


放置老婆「うるさいわね!なんの話ししてんのよ!?」


俺様「まあいいや…お前…お前を倒さなきゃ…ぴかりんに会えないんだな…?」


放置老婆「ふふふ…やっと気づいたみたいね…事の重大さに…」


放置老婆「会いたいんでしょ…彼に…?でもあなたは私を…」


放置老婆「放置できない…」


彼女が不敵な笑みを浮かべ続け、唐突に傘を開く。


放置老婆「アドワールド!アイン・テルシー!」


彼女は突如、世界を展開する。


先ほどまでいた部屋をすべて包み込み、新たな広大なフィールドが再構築されていく。


この世界の空は暗く染まっており、星も月もなく、それは夜とも違う様相を呈している。


アスファルトを踏んでいる。絶望を踏んでいるかのように錯覚する。





工事現場にあるような3つの仮設トイレが打ち捨てられた棺桶のように展開され、トイレの中から無数の老婆の悲鳴のような、泣いているような声が聞こえる。


それらの仮設トイレは激辛舐男を取り囲むように配置されている。



彼女の後ろに5秒スキップボタンが現れる。あれを押さなければならないのだろう。




俺様「…?!何だここは…?!」






放置老婆「ここは戦いの場…」


俺様「…決戦のバトルフィールドか?!」


放置老婆「そうよ!分かる人にしかわからないわ!」


放置老婆「つまりあなたは逃れられないの…ピカリンを見たいのであれば…」




放置老婆は傘を閉じる。傘の先はレイピアのように尖っており、日光を防ぐ用途には必要ないように思われる。



その切っ先を彼女は激辛舐男に勢いよく向ける



放置老婆「私を倒してからにしなさい!」




俺様「この勝負…」






俺様「受けてたつ!」



二話に続く

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