電脳ハンターヒロユキと、感情自律型AIシリーズの、伝送路悪魔

@popo7788

設定集ー1話~2話

 よう、2032年のハンターさん。どした?新人なの?そっか…。2032年は電脳ハンターが発足した年だな…。

 え?伝送路の基本知識知りたい?ヒロユキやエイコのゆってることがわかんねーって?

 あーあいつら。感覚派だかんな。ま、俺もだけどw

 んじゃ、このAI研究所のヘンリー様がちょっと教えちゃおっかなー。言っとくけど、超新人向け、お猿さんでも分かる優しいやつよ。あと、2032年の常識とはちょっと違うかもしんねーけど、まぁ許してちょ。

 今、2050年だしな!


1話

◯パケットを逆探知

 そもそもパケットって?この言葉、直訳すると、「小包」って意味なんだ。通信データの「ちっさく分割したうちの1個」のこと。1パケット、とかそういう単位的に使うぜ。

 パケットを逆探知ってのは、そーだな。パケットって必ず行き先と送り元が記録されてんだ。それをたどって送り元を判別することだな。

 まてまて。送り元、記録してあんなら、わざわざパケットを逆探知、なんて仰々しい言葉使わなくても、送り元見たよん、って言えよ?

 って?そんな簡単じゃねーの。悪意がある攻撃の送り元って大体偽装してっから。それで、逆探知で経路1個ずつ辿ってどっから来たか判別すんのね。パケットって、色んなとこ経由してっから、福岡から東京送るときに、最終行き先は東京なんだけど、とりあえず伝送リレーの次は広島だから、ってなったらそのパケットには送り先、広島しか書いてねーんだな。基本ネットワークってバケツリレーだから、各装置は直近の次の行き先しか知らねーんだ。それを、決まった手順で順番に追跡すると、最終的に「元々どっから来たんやおまえ(パケット)」ってのがわかるんだなー。それやるのが逆探知。ついでに悪意のあるパケットの場合、送り主だけじゃなくて間の伝送路ルートごと非合法なことが多くてよ。逆探知で、ついでに非合法経路ごと滅するわけ。

 

◯悪魔種類xx番(xx)→各悪魔の特徴教えてほしい?……かーっ、めんどくせぇ…パス!w

 ……ってわけにもいかねーか。悪魔番号1番から1000番まではレイヤ1!物理攻撃が効くやつら!レイヤ1って見た目気持ち悪かったりなんか自己複製するタイプのやついるみたいだけど、どっちかといえば全体的に力は弱め。1000番台がレイヤ2、2000番がレイヤ3ってなってる。レイヤ3が一番手ごわい。レイヤは7まである。なんで6000番代まであるな。ただ実際は未来のための予備番号や廃番もあるんで6000匹とかはいねぇよ。安心した?

 まぁ、全話説明し終わったら一覧つけとくな。今は勘弁。

 

◯初期型AIプチビット→ボディがないタイプのハンター用AIは18年前に使用終了だけど、初期型AIの現役当時は今と討伐スタイルが違うのか?って。

 なかなか鋭いなおまえ。作者も、そこまで考えてなかったなーってつぶやいてるかもなw

 いちお説明すると、初期型か、現行型か、あと特別型か、汎用型かって軸がある。

 初期型はボディがない。現行型はある。ボディが無いと、基本、人間の思考の補助しかできない。物理世界に干渉できない。殴ったり蹴ったりもできねーし電磁ビームも出せない。この辺ねー。昔ってレイヤ3しかほぼいなかったのよ、エンダー。レイヤ3って物理攻撃効かないの。だから、そもそもボディの必要、あんま無かったんだよね。ところが2050年現在、レイヤ1ってやつがめっさ出てきて、殴ったり蹴ったりがすげー効くやつらが出てきたの。なんで、ボディがあってもいいねって開発されたのが現行型。ついでに、現実世界でも人工ボディ技術が飛躍的に発展してさ、AIに限らずボディがあるのがだんだん主流になったんだなー。あんま、綺麗な、説明ではないけど、まぁ歴史があるって思ってちょ。

 あと、特別型と汎用型、ね。特別型は1機しか存在しない。汎用型は劣化版で同じ版を元に量産してるタイプ。

  

 

◯アッテネータ→あ、これは。減衰器、だな。通信データがそのまんまだと保存できないくらい強いときに、この機器使って小さくするんだな。会長の怒鳴り声もこれ使って小さくなんねぇかな。


2話

◯ファシリテーター→会議の司会進行係のことな。余談だけど、ベラケレスがこの言葉つかってっけど、あいつそんなにこの役上手くねーんだよな。進行役って中立を旨とするしな。あいつ、自分の正論で相手をねじ伏せるタイプだから正反対だぜw司会進行に1番向かんやつw

一番ファシリテータが上手なのだれ?ん-…俺?ってのは冗談だけど、今んとこコリンダーが及第点かな、ぐらい。アンバーはそもそも会議が苦手w

 

◯電脳緊急事態条項14条→おー……電脳緊急事態条項〜。これ18条まであって、全部語ると日が暮れちまう……。んなんで、概要と大事なの2個だけだ!

 1〜7までは主に緊急事態の定義、緊急事態ってこんなんだぜって説明してるようなやつなんだな。試験ではこの1〜7を丸暗記させられる。そっからさきは、こういうときはこう行動せよ!系だ。とくに14条は、緊急事態における守秘義務について規定してる。めっちゃよく使う。内容は、簡単に言うと、これを宣言した以降、関連する権能で得た情報は絶対他に漏らしませんよ、って宣誓するやつな。アクセスパスワードがある場合は必ず後日、パスワードを変えることが求められる。エイコはあんとき警察、政府専用機関連施設ぜーんぶにアクセスしたから、あのあとぜーんぶパスワード変えた。めっちゃ大変だった。主に俺が。

 

◯ディザスタリカバリー→災害復旧のことだ。俺らはぶっちゃけ「経路切り替え」作業をおもにそう呼んでるな。

 ネットワークって、まぁ現実世界の「道」とか「道路」みたいなもんなんだけどよ。現実と違うのは絶対に止まっちゃいけない道、なんだ。だってそうだろ?救急車呼ぼうとして電話したら、パケットが宛先に飛んでくんだけどよ。途中で災害で伝送路止まってたら、届かんくなるわけ。そしたら、救急車間に合わなくて、人、死ぬわけよ。

 そんなわけで、パケットってものが通る道である「ネットワーク」には、どの「道」にも必ず「代替経路」が設定されてる。2話でベラケレスが伝送路、一部ぶっ壊しちまったから、俺は代替経路に切り替えて、道を通るパケットをそっちに流して、流れが止まんないようにした。これが、伝送路における「災害復旧」=ディザスタリカバリー、だな。

 このディザスタリカバリーはもっとずっと奥が深くて、代替方法も「フェールセーフ/フェールオーバー」「冗長化」 「二重化」 「0/1構成」 「act/sby構成」 って無限に説明すること、ある。まぁ突き詰めると本一冊書けるぐらい、あるぞ。だからもうこれ以上説明はしたくねぇ。ごめん!

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