第2話 依頼先、そして謎の異形。

···············ここか


俺は神社にいた。

依頼の神社に·····


やっぱ不気味だな·····

目の前の鳥居を見上げてそう思った。


そんな時だった。

後ろから声がしたのだった。


『いたいた!』


俺は後ろを振り返り、声がした方を見た。

するとそこには·····白神琉桜がいたのだった。


···············なんでここにいるんだよ。


俺はそう思いたがら、


『危ないから来ないでって言ったのに··········なんで』


俺は琉桜にそう言った。

すると琉桜は、


『だって、私の依頼だし、それになんかついて行かなきゃって思ったんですもん』


そう言ったのだ。


···············大人しそうに見えて意思は強そうな子だな···············俺はそう思った。


俺は琉桜に根負けし、


『···············わかったよ、一緒に行こうか。あ、でも俺から離れないでね、俺が君を守るから』


彼女にそう言ったのだった。


『··········わかりました』


彼女は少し下を向いてそう言った。


俺と彼女は神社の奥へと進んだ。


少し歩いた時俺は、


···············やはり何かいる。さっきからなにかに見られてる。


そう思った。

なざなら、嫌な気配を俺はずっと感じていたから。


そしてそんな時だった、


『君たち、一体ここで何をしてるのかな?』


急に知らない男にそう声をかけられた。


『あ、すいません··········人探しをしてて··········』


俺がその人に謝りながらそう言うと、目の前の男は


『いない!誰もいない!いないいないいない!』


突然、そう叫び始めた。


『··········はぁ?なんだよ·····君、俺の後ろに隠れて』


俺は彼女にそういい、目の前の男と向き合った。


そして次の瞬間、


『オマエタチ、ナニシッテル、イヤ、シラナクテイイ、ダメ、コロス、ジャナイトオコラレル』


そう言いながら、人の形から異形の形へと変わっていった。


--なんだよこいつ!?--


俺はそう思い、


『まじか!にげるぞ!』


そういいながら彼女の手を掴む。そして走る。


『··········あれってなんですか!?』


彼女は俺にそう聞いた。


『··········わからない、でも、あれは危険な感じがする。それに妖とか妖怪とかそういう類ではあるが、それよりやばいだ』


俺は彼女にそう答える。


『··········なにか··········』


すると彼女は不安そうにそう言う。


『とりあえず逃げよう、、、え?』


俺がそう言った次の瞬間、俺は気がついた。


神社にいたはずなのに、俺たちは森を走ってる。


··········真っ暗な森の中を。


なぜだ、なんで気が付かなかった。


·····急に場所が変わったのか?


俺はそう思いながら、


『いつから俺たちここに··········』


そう呟いた。


『わかりません··········でも、なんか、頭が··········』


俺の言葉に琉桜が反応した。


『··········まずいな、妖気かなにかにあてられたか··········君、少しやばそうだから一旦隠れようか』


俺は彼女にそう言った。

そして、俺たちは木の影に隠れた。


··········まずいな、こんな森の中で出口なんて見つかるわけない··········やはり、ないのか?


···············やるしか?俺は一体何を言って··········


くそ、俺も意識がおかしくなっているのか、、、

まじでまずくなってきてる。

急いで離れないと·····


俺はそう思い、


『すまない、背中に乗ってくれるか?』


そう言った。


『はい··········』


そして意識が朦朧としている彼女は弱く反応する。

俺は彼女をおんぶした。

そしてもう一度走り始めた。


···············何故だろうか、マジでこの子だけは助けなきゃ··········そう、俺は思う。


『はぁはぁ、幻夜先生··········早く来いよ』


多分あの人は来てくれる··········そんな気がした。

確信は無いがこの子だけは助けれる。そんな自信はあった。


···············すると


『やっとみつけた』


森の奥からそう聞こえてきた。


···············みつかったのか?やばい··········

くそ、まじで最悪だ。

ここで終わりなのか?

今さっきの自信は

マジでなんだったんだろうか··········


俺はそう思った。

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