王太子アウラートが連れてきた「真実の愛」の相手リーナが、実は誘拐被害者だったという皮肉な構図から始まる。冷静沈着で有能な正妃イザベルが、リーナと協力して彼女を救出しつつ、無能な夫を廃太子へと追い込む鮮やかな手腕が最大の見どころである。政略結婚の枠を超えた女性同士の連帯と、自業自得な結末を迎える王太子の対比が痛快な、逆転劇の醍醐味を味わえる一作だ。スカッとする逆転劇や、賢いヒロインの活躍、女性同士の共闘を楽しみたい読者におすすめできる。