【心情行脚のトラバガール】
ウチムラ コダマ
【拍手【幕明け】
【心情行脚のトラバガール】
【開口】
はーい,どうもぉ〜。
山も谷も無しにならない人生を
まったく穏やかじゃない心と道最中
抱えてかくち行脚していたら
ここに帰って参りました。
ありがたい見渡し限りなく
口からつい出る「豈図らんや」
だって、この場をお借りして
カメオ出演させていただけるとは思いませんでしたから。
【実収】
とても、とても、あんぽんたんな
私(わたくし)ながら大変
“つかえること”が忙しなくありまして。
それでもおや…白似会うことにしなければ この口据わるおっかなさ…
頑なに意気を張って
マメに納めにゃ、ならんので。
【ハルノセイカ】
とはいってもね、これでも私
根性なしと言われてきました。
懇情はファストを掲げて歩んできた
お見積もりでしたが、好みに余る簡潔のたぐい 寄せ集め
その実(じつ) ,酸いと苦味(くるしみ)が
後味な大人への巣立ちだと分かっちまったのですね。
いやはや,かほりを醸すにゃ
まだ私(わたくし) トーシロでございまして,気恥ずかしいかぎり…。
巡りあっても、行き違ったことも
分からぬ愛だ
【苦悶にこの実を隠しても、
世の半(よのなか)魅せるルナティックスマイル】
して、オチがつかないお話を
ぶっちゃけかますのを良ろしければ
ちょいと気圧さず 乱されず
軽く項垂れ流して参りますので
聞いていってくださいな。
【一夕(憂)【暮の刻】
おわす師からの口走るありがたい言葉。
『オイ,ただでさえ ミチガタリナイのに 戻り直すのか?
あー嫌々』
の、やいのやいのお声いただきました。
全部 養分だと思っていた性分なので
そんな師からの粗品でも 馳走。
恥でshow by up and downの舌の火傷が不遜だとも
だいぶ 咽頭通って胃からせり上るプリザーブドフラワー
赤面吐き出し カッカッカ
やっちまったと あっちゃっちゃ
すくい上げることができぬならばと
「噛み砕いて飲み込まねば。」
そうじゃなきゃ,
私事でやっていけなかった。
「大丈夫?」と声をかけられ
その度に生地(いくじ)を頭から人の形(かた)に無理矢理押し込まれる
「アンタのその手中と頭には何も詰まってないじゃない。オマケに
腕も信じられないときた」と言われた
私まるでクッキー
そんな言い草,私の中でまだ許していないが
とどのつまり 喉がつまり 首の錆で傾き
そしたらすかさず言われたんだ。
「元通る意図を張ったんだから,動いてよ」と
じゃないと
遊ばれも もらえなくなっちゃうよ。
【二 昼夜兼行【ソウコ ウリカイ ノ マイ】
そうこれは 陰る私事。
記憶の宝庫は,とっくに
霜のような埃と手垢がつきました。
濁りはまるで、冬の息。
ところどころついてる傷は
風刺が掠めていったのかなぁ?
おやまぁ。ちょっと待っとくれ…
私の皹だらけの手で持ってしても分かる
罅だらけだ…
どうして誰も気づかなかったんだ
こんなに傷ついているというのに
おまえ,どうしたんだい
己という名の石ころで帽子でも作られて 被らされたんかいな?
…ふぅむ
それにしても罅が入ってもキレイなものだなぁ
長めに 見ることを望んでいたくなる。
おや,隅々まで見ればもっとすごいものが見れそう…
さながら!望みが転じて
福となすのかい!?
…ん?どうした?薮からバンブースティック立てかけて…。
諺を間違えているだって?
まぁ,そんな事 わざわざ言いなさんな。
え,訂正しないと 非難轟々だって?
えー…
(思考放棄)
ひぇえ あぶない あぶない
案の定 回路がショートするところだった…
じゃあ,改めて
歯に衣着せぬ 装いに
そこかしこにまいりましたら
『1つ,お話し合いをしましょうか』
【三光【雷幻ノ麓(らいげんのふもと)】
ある時 合間を縫って旅をしたんです。
行き先は特に決めてなかったから
目の前が明るい方へと飛び込んだ。
そしたらそれは,神鳴の如くの閃きで
目の前 俄然 その輝き喰らって
痺れちまったもんだ。
リアルな記憶(メモ)片手に話しかける
「なあ,神成さん。
私ゃさ,アンタのその響きある意志が
羨望(うらや)ましいよ。
どうしたら,アンタみたいになれるんだい?」
私の頓珍漢な言葉に,応答(こた)えが出るのを待ってみる。
すると,その魂がノウと手をつけたツールを壊して発破の声をかけてくる。
『はあ?そんなの厚みを持たせりゃいい。
お前の語りにゃ,ソレがねえ。
熱さも感じないどころか,温度が無え。
そんなんじゃ,頭抜きん出て光ることは出来ねぇな。
まあ…アンタのその額面が照らされてるところは俺が一敗地に塗れてやるが」
今まさに,その面白い言葉で いっぱい血に塗れましたとも。
言の刃 正に鋭利やんねぇ…
血ヘドバドバですよ。
そしたら,傍ら頃合いみて現れた綺麗な幻。
『そんなこと言わないで。
キミの線は引き慣れてなくても
はみ出る色にムラがないよ。
すごいなぁ,私には出来ないから
羨ましい。本当に魅力的。』
この鼻先をうつら うつらと漂う息吹と笑み。
得手を欠いた私にとっては
モチロン疑うまでもなくコチラも自然と笑顔が生まれる。
『まあ,それでも俺のほうがすごい。』
そう!アナタも凄い。このお二方
飽きつつあった私の内なる場裏への闘志までも
『『案ずるより産むが易し』』で乗り越えさせてくれたのだ。
そんな方々だからこそ
ずっと先を行っているように感じていた。
だが,必死に着くように追いかけるのも楽しかったもんでした。
すると 季節を巡っておいでなすった珊瑚樹。
『私も好き。手中を描くのがうまい。
私じゃ思いつかない。
アナタが結んだ成果の軸がまだまだ伸びるならば,
そのつま先の足跡が走る方へ。』
いやぁ,もったいないお言葉!
コッチだってアナタが熟れる時まで見てみたくなるじゃまいか。
このこの〜!
そんな時を同じくした私がマーチで
桜の色付けたアナタたちが通るアーチ。
それをくぐって行った先には感謝感激雨霰
山場登った先の晴らしの良い視界にて
私と同じ盛者の翠(すい)の
アナタたちから教えてもらって
見つけた私の謳い方
ペンのインキの先達を
片手に花見で一杯やろう
そして ともにほうけよう。
【四線 【ふくしゅう】
とまぁ,こんな日常(いつも)を
かかせていただいた。
強かに勉めるステイ プラクタクティクス
続ける練習こそ戦術
それがなきゃ意義がないんす
鈍(なま)る筆も,己を定義で はかる時も,指にハリつめらせた時も
この並々ならぬ
「みんな」を
かいていたくて
かいていたくなくて
かいて
いきたいって
何時(いつ)だって
-------------キリトリセン--------------
【心情行脚のトラバガール】 ウチムラ コダマ @FullGo3mon_x_BrainEgomai
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。【心情行脚のトラバガール】の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
参加中のコンテスト・自主企画
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます