11日目

昨晩お喋りモンスターに日課にしている運動の邪魔に割って入られた時、四股を踏んでいる様子が看護師達から見えていなかったらしい。

まあ、病室の切れ目と風呂場、会議室に208号室とある区域だ。廊下にある監視カメラ2台から同時に姿をくらますことは100% 無理がある。

何かの見間違いだろうに。


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入院の際、手のひらに収まるほどの人形を託された。オカンとおばさんが大病で手術した際『家に帰れるように』と持っていった物だという。希死観念は既にないが、私が家に帰れる日はいつになるだろうか。


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入院してから止まっていた幻聴というか “死にたいか?” という問いが久しぶりに先代の猫さんと共に現れる。

気持ちは複雑だが、今のところは死にたくない。

まずは家に戻り、相方との生活を再建することが最優先事項になっている以上、死ぬわけにはいかない。

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