魔法少女、怪獣、モノノ怪VS 一般人俺
@Fuurin
第1話
俺の名前は田中太郎17歳、家系以外名前も顔も何もかもが平均値である一般人代表。
母は元魔法少女、父は妖術師だが俺にはそんな才能一切ない。遺伝子の突然変異であるというくらいアブノーマルに縁がないのである。
ちなみに2人の名前は母が翔子と父が涼太である。
実際は小学校まで自分自身可能性が捨てられなかった。幼少期は父方の親戚とかに期待されてたりしたが全くそっちの才能がなかった。
要するにあっち系の知識はあるにせよただの人であり、身体能力スペックも母や父とは比べ物にならないくらい低い。
一度だけモノノ怪の類と対面したが逃げることしか出来なかった。
安心してほしい。俺は一般人だ。
誰に言ってんだろ俺。
ま、どうでもいいか。
頭の中で変な自己紹介を完結させつつ、今日はバイトの面接のため近所のカフェに向かっている。
今年高校2年生となったばかりだが、父に帰宅部で勉強しないならバイトしろと首に呪札を突きつけられて脅された。
極度のめんどくさがり屋の俺ですら、殺されるよりかバイトをするほうを選ぶ。
あの夫婦への対抗手段を、息子はいよいよ手に入れることが出来なかったのだからどうしようもない。
父の殺意による恐怖を思い出し、身震いしながら商店街を歩いていると、ふと違和感。
ここの商店街、こんなに寂れてたっけ?
空気中に霧がかかり、全てのお店がシャッターを閉めている。流石に商店街の過疎化が進んでいるとはいえ、まだこの辺りは活発な方のはずだ。
何より気を配ると、車も人も一切いない。
一瞬思考の時間をとり、起こった異常現象に俺は結論付ける。これ”巻き込まれた”か?
まぁ、そっち系の知識だけはあるのでこういう時は来た道を引き返さずその場に留まる。
モノノ怪の類ならば妖術師が対応に来るはずだ。
不穏な空気感の中、突如轟音。爆発、爆発が起こった。青い星を散りばめながら。
はえ?POPすg...
「そこの男の人!逃げてください!」
女性の叫びが聞こえたと思った瞬間、俺は爆風に吹き飛ばされた。
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