あたたかくて、ほっとするようなものがたり

一言で言うなら、とてもあたたかくて、心がほっとするような物語です。

主人公がまっすぐな気持ちで付喪神たちに寄り添う姿がとてもかわいらしく、読んでいて自然と応援したくなってしまいます。

付喪神たちも怖さよりも素朴さや不器用さが前面に出ていて、少し不思議な世界で一生懸命生きている姿にほっこりさせられます。

「好きなものを好きと言っていい」というメッセージもやさしく心に響きます。

素直な気持ちが世界を少し良いほうへ動かしていくように感じられる、やさしいやさしい物語でした。