春の淵底
@Aoi_sheside
第1話 春を演出するもの
春という季節を出会いの季節だ、と。
心待ちにしていたのは学生時代までだったろう。社会に出ると其れは、程よいストレス体験になり得るか、暗礁に乗り上げるようなはじまりになるのか。大体どちらかだと感じることが増えた。
桜の花がいかにも新たなスタート感を演出するが、あくまで演出だと考えてみる。そうすると少し楽だ。
その内秋くらいになると、人間関係も立ち位置がはっきりする。そんな落ち着いた季節の方が好きだ。
その演出は、毎年のようにはじまり感を連れてやってくるが、仕事に終わりはない。寧ろ、終わりを連れてやってくる季節はどこにあるのか。
春の淵底へようこそ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます