コントロール・エデン:GATE = 2

CANA.

あらすじ

壱.

ここは、市民の絶大な信頼を得ている高校生だけの自警団「RIRUERUリリエル」によって平和が保たれている特別な街、成城セイショウ街。

RIRUERUは、県には非公認ながら、困っている人を助けるためだけに存在する、市の誇りである。


高校二年生の尼宮 嵐あまみや あらしは、RIRUERUの二年リーダーであるはずだった。

しかし、嵐はとある激闘の後、病院のベッドで目を覚ます。


彼は、RIRUERUの制服も、幼馴染でRIRUERUの漆天麟しちてんりん志希 律しき りつのことも、親友で二年副リーダーの栗野 慶くりの けいのことも、すべて忘れていた。

もちろん、彼が抱えていた、「不正義を見ると暴発する制御不能な衝動」の記憶もない。


記憶を失い、ぶっきらぼうだが普通の高校生になってしまった嵐は、律に連れられて、RIRUERUの支部であるカフェ「ERIRUAエリルア」で、彼の「日常」を再スタートさせることになる。


完璧な規律と冷静沈着さを持つ律は、周囲には「嵐は軽い怪我で休養している」と説明し、公には対立していたはずの嵐と同居しながら、必死に彼を支えようとする。

一方、優しく繊細な慶は、記憶を失いながらも時折見せる嵐の「衝動の片鱗」に怯え、そして心を痛める。


なぜ嵐は記憶を失ったのか?彼の衝動の正体は何だったのか?


RIRUERUの「公の正義」と、「私的な愛情」の狭間で、律と慶は、記憶を失ったリーダーの「爆弾」を抱え、再び動き始めた成城街の闇に立ち向かう―――。

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