息をするのを忘れるほどの濃密な会話劇

個人的にはなじみのある人間の体感時間の話
それは軽口ではあるのだけれど、その場所が違う
条件が整う場所で「その時間」を口にするなら
話題として持ち出した人物の思考には、すでに確証がある
まさにその場所に立ち、助力を願う
眼前に現れるその姿は……
会話しかないのに圧倒的なビジュアルが見える小説
追い打ちまで忘れない作者の遊び心に感謝を