応援コメント

すべてのエピソードへの応援コメント

  • 面白いです。
    内容については他の人のコメントと同じような意見なので割愛します。
    文は、一文一文きちんと言葉を紡いでいて、それが繋がっている感じがしました。それによって様々なシーンで、違和感なく進められていました。

    作者からの返信

    この度は、数ある温泉旅館から舶灯館をお選び頂きまして、まことにありがとうございます。
    違和感なく、楽しめたとのご感想大変有り難く受け取りました。
    7月末から、リニューアル工事の為『錆びた船』は、いったん休館させて頂きますので、またお時間があれば、遊びにきてください。
    引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

  • 第24話 遅延への応援コメント

    「……割引、したんですね」
    下請け中小企業が一番恐れる「期日の遠い手形」と、預金通帳を閉じた時の「数字は、何度見ても変わらない」という静かな絶望の描写。そして銀行窓口で手形の裏へサインを求められ、割引手数料によってみるみる目減りしていく会社の血肉(資金)を前に、一瞬視線を逸らす黒川社長の心理的リアリティには、読んでいて息が詰まるほどの緊迫感がありました。

    作者からの返信

    いつもありがとうございます。
    このあたりの描写にリアリティを感じていただけるのは、やはり中小企業の経営者の方や実務に携わっている方だと思います。学生さんなど若い世代には、なかなかイメージしづらいかもしれません。
    瑠夏も商業高校生なので、簿記で「受取手形は資産の勘定科目」と習っているでしょうが、実際の約束手形は見たことないでしょうね。
    ちなみに、紙の約束手形・小切手は2026年度末(2027年3月末)を目処に事実上の廃止が進められており、早期現金化の流れが加速するとよいなと思っています。
    もっとも、電子記録債権(でんさい)になると、それはそれで別の話もありまして……。
    この辺りは仕事柄、少し詳しいんです。(笑)
    第三部もコンサルの闇をちょっと書いてますねん。(笑)
    もちろん、想像やけど。

    編集済
  • 第1話 帰郷 (第一部)への応援コメント

    フォローと応援をさせていただきました!

    とても読みやすく、蒼ヶ崎のどこか寂しくも温かな空気感に引き込まれました。
    衰退していく地方都市の描写が印象的で、駅前の明るさと商店街の静けさの対比が胸に残ります。
    舶灯館の灯りや食事の描写も丁寧で、読んでいるこちらまでほっとした気持ちになれました。
    蓮がこの町で何を見つけ、どう再出発していくのか。続きも読ませていただきます!

    作者からの返信

    この度は、数ある温泉旅館の中から舶灯館をお選びいただき、誠にありがとうございます。

    蒼ヶ崎の、どこか寂しくも温かな空気の中に、港町の灯りを感じ取っていただけたとのこと、とても嬉しく思います。

    もしよろしければ、この町の灯りがこれからどこへ向かうのか、最後まで見守っていただけたら幸いです。

    近いうちにメンテナンスのため長期休館となるかもしれませんが、その際はまた灯りをともしてお迎えできるよう準備してまいります。

    またのお越しを、心よりお待ちしております。

    舶灯館
    千尋

  • 第21話 塩梅への応援コメント

    第一部読了しました!地方の寂れた空気と人の温もり、希望と痛みが丁寧に描かれていて、気づけば登場人物たちにすっかり感情移入していました。特に瑠夏の強さと脆さの描写が印象的で、彼女たちがこれからどんな未来を選ぶのか、第二部も楽しみに追いかけたいです。

    作者からの返信

    素敵な感想ありがとうございます♡
    蒼商二年の瑠夏です。

    第一部を読了いただき、本当にありがとうございました。
    でも実は、この物語はまだ序章なんです。船でいえば、やっと出航の汽笛が鳴ったところでしょうか。

    第二部から、いよいよ『錆びた船』の本当の物語が動き始めます。
    そして第三部では、これまでの出来事や想いが少しずつつながり、一つの灯りになっていきます。
    もしよろしければ、これからも蒼ヶ崎のみんなを見守っていただけたら嬉しいです。

    ちなみに第二部では、私の出番はほんの少しだけなんですけど……
    第三部では、私、けっこうすごいんですから!(笑)
    あっ、でも船長はもちろん私じゃなくて、蓮さんですよ。
    私は、さしずめ船のまわりを勝手に泳ぎ回っている鯨でしょうか🐳(笑)
    よかったら、その航海の行き先まで見届けてくださいね。

    いつも応援ありがとうございます♡

  • 第15話 拡散への応援コメント

    SNSの闇......

    作者からの返信

    実は、ここだけの話。
    次作は、SNSの闇にせまりたいんです。

  • 新聞記事が原稿になるなんて、考えもしませんでした。
    勉強させていただきます。

    作者からの返信

    勉強なんてとんでもないです。
    この記事は、どんなに好意的な記事であれアンチはいるということを実際の新聞記事風で表現して見ました。
    引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

  • 第13話 風の向きへの応援コメント

    いいですね。記者に語らせるのもいい雰囲気が出ています。

    作者からの返信

    新聞記者を使うとなんか、客観的に見えますよね。(笑)

  • 第11話 かぼすな夜への応援コメント

    かつてこの町から「何事もなかったかのように静かに消えた黒川電装」という過去の灯りの真実は、実は今回離職せざるを得なかった「仲居の黒川華さん」の家族(あるいは彼女の人生そのもの)と深く結びついており、蓮くんたちがその謎を解き明かすことが、華さんや職人たちを再び舶灯館へ、そしてこの街へ呼び戻す『最大の再出航の鍵』となっていくのでしょうか?
    気になるので続き読んでゆきます。

    作者からの返信

    黒川電装と黒川華さすがに、無関係ではないとおもいますが、さぁ、るね様の予想はあたりますかね。
    私のご返答が遅くてもう、答えご存知ですかね。(笑)

  • 瑠夏の裏設定がだんだん気になってきました。

    作者からの返信

    瑠夏の裏設定、気付きましたか。江戸の敵を長崎で討つ、といった感じでしょうか。

  • 第7話 はじめての光への応援コメント

    SNSは馬鹿にできないですね。

    作者からの返信

    はい、次作は、SNS の光と影がテーマです。(笑)

  • 第6話 承継への応援コメント

    絶望の中に差し込む希望の描き方が鮮やか!SNSを操る新キャラの存在感も抜群で、物語がさらに広がる予感

    作者からの返信

    いつもお読み頂きましてありがとうございます。
    是非とも、読了後のご感想を楽しみにしてます。
    物語ちゃんと、広がりましたでしょうか。

  • 第3話 壁への応援コメント

    主人公と林檎の対比が胸に刺さりました。静かな絶望と小さな希望の描き方が本当に巧みで、続きが楽しみです!

    作者からの返信

    ありがとうございます。
    🍎を買ったというところは、実話です。
    他は、創作です。
    書籍化して、果物屋さんのおばちゃんに本を手渡すのが当面の目標です。(笑)

  • プロローグ 登場人物紹介への応援コメント

    いいですね、このプロローグ。
    私の作品にかけているものが一つ見つかりました。
    ありがとうございます。

    作者からの返信

    どうも、熊野です。

    ようこそ舶灯館へ、お越し頂きありがとうございます。

    私も知らなかったのですが、今どき登場人物紹介なんて、あまりやらないそうですね。(笑)

    今後ともよろしくお願いいたします。

  • もはや瑠夏が主人公と言ってもいいくらいの活躍ですな!! 「灯火ステップ」というネーミングも心に残る感じで善き……

    蓮も千尋も負けてられませんな!! 次の一手、どうなるッ!!

    作者からの返信

    コメントありがとうございます!
    灯火ステップの名前まで覚えていただけて、うれしいです!

    えっと、私が主人公じゃないんですかぁ?
    まさか、千尋さんですかぁ?
    えっ、違うんですか?
    じゃあ……舶灯館さん?

    〝瑠夏ちゃん、やめてあげて。
    あの人、傷ついてるから〟(笑)

    でも、🐻さんも言ってましたよ。
    〝瑠夏ちゃんの人生だから、あなた自身が物語の主人公なんだよ〟って。

    あれ、嘘だったんですか?

    ……あっ。
    〝蓮さん、お帰りなさい〟

    蒼ヶ崎の灯りがどうなるのか、ぜひ最後まで見届けてくださいね!
    では、また来週♪

    編集済
  • 瑠夏の企画力が高校生離れしていますな……!!

    地域全体が盛り上がっていく感じ……非常に善き……!!

    旅館の「空間」「体験」というのはウェイト重いと私も思いますな!! 下手すると食事より記憶に残っていることも……目の付け所がよい!!

    作者からの返信

    コメントありがとうございます!

    このアイデアは、私が蒼商のビジネス科で学んだ、岩崎邦彦先生の地域活性化や観光マーケティングの考え方を参考にしているんです。

    観光地の魅力って、景色や建物だけじゃなくて、そこでしかできない体験にもあるそうなんですよ。

    先生が〝テストに出すぞぉ~!〟って言ってましたから、ちゃんと覚えてたんです。(笑)

    大人の人たちはいろいろ考えなきゃいけないことが多いですけど、高校生は〝面白そうだからやってみよう!〟って動けますからね。
    若さとかわいさで乗り切ります。(笑)

    蒼ヶ崎も、みんなで力を合わせれば、もっと面白い町になるんじゃないかなって思っています!
    それと、私、失敗しないんで。(笑)

    ぜひ最後まで見届けてくださいね!

    編集済
  • 第8話 再出航への応援コメント

    地域で連携……それが出来るのが観光地の強みかも知れませんな……
    出来ないところは補い合う、非常に良い流れが生まれているように感じますぞ!!

    作者からの返信

    いつもお読みいただき、ありがとうございます。
    最近のビジネスホテルでは、朝食を廃止してお弁当を配っているところや、朝食ビュッフェの余った食材を活用したお弁当を、近隣のオフィスへランチとして格安で販売しているところもあります。
    実際には、作中に登場するような共通夕食券は見たことがないのですが……。
    それでも、地域で連携することは大切だと個人的には思っています。
    最後に、これまでお読みいただいた中で、いくつか伏線を張っております。
    ラストに向けて順番に回収していきますので、ぜひ楽しみにしていてくださいね。🐻

  • 第15話 拡散への応援コメント

    心ない投稿の解像度高くて、一緒にムカムカしてました。頑張ってるよと伝えたい!

    作者からの返信

    ですよね、ですよね!

    なんで人間って、100個の褒め言葉より、たった1個の心ない言葉のほうが頭に残っちゃうんかなぁ。

    しかし、身体はおとな♡
    こころは乙女。
    問題だらけの名(迷)探偵。
    頭脳明晰、行動力の塊!
    蒼商二年、斉木瑠夏は負けませんよ!
    "匿名やろう"なんかに、私、負けなぇいし。

    🧏‍♀️私、失敗しないんで。
    🐻――大門かよ?
    🧏‍♀️吉原?
    🐻えっ? デーモン?
    🧏‍♀️吉原といえば、大門(おおもん)だよ。
    🐻ありんす?
    🧏‍♀️そうすっ。

    ②完
    えっ、たより(番外編)で使うの?
    そうでありんす。

    編集済
  • 番外編 恋するかぼす達への応援コメント

    可愛いライバルが現れてしまいましたね!ハラハラ

    作者からの返信

    ら、ライバルって……そんな大げさな話じゃありませんからね!?

    こ、混浴って……べ、別ですからっ! 一緒に入りたいなんて思ってませんし……。

    それに、瑠夏ちゃんは明るくて頼もしくて、本当にいい子だし。蓮くんだって、若い子の方が好きかもしれないし――

    わたひは、別になんともおもってないし……。

    %@///@#/☆@@#♡@!?!!??%%#%%@♡@@☆

    ――以降、解読不能。

  • 第7話 はじめての光への応援コメント

    「#灯りを消さない」……抒情的でありながら、強い意志を感じる言葉ですな……もっとバズれ……ッ!!

    口コミが口コミを呼ぶという波及効果が望めそう……!! いけるかッ!?

    作者からの返信

    いつもお読みいただき、ありがとうございます。

    仕事で日本全国へ出張することが多いのですが、どの町でも商店街の厳しさを感じる場面は少なくありません。

    先日も前橋駅前で、歩道橋の上から女子高生たちが制服姿で自撮りをしながらダンスをしていました。
    友達と放課後に一緒に踊った時間が、きっと青春の大切な1ページになるのでしょう。
    そんな光景を見ながら、やはり未来は若い世代がつないでいくものなのだと感じました。

    瑠夏の「地域を動かす仕事」という言葉にも、そんな思いを込めています。

    小さな灯りでも、灯りは灯りに引き寄せられる——。

    この物語も、どんどんバズらせていきたいものです。(笑)

  • 第6話 承継への応援コメント

    情報はばかに出来ませんからな……私も旅行に行く時は、必要以上に調べてしまう……

    よって瑠夏は救世主になりうるかも!! どうなるッ!!

    作者からの返信

    もう、俺も歳だ。
    身体が言うことを聞かない。
    先日、ごりっと穴を開けられた。
    俺の元から何も言わずに千尋がさった。
    「待ってくれ千尋…」
    声にならなかった。

    その瞬間、頭に強い衝撃が走った。

    薄れゆく意識のなかで、オレンジ色に黒い文字でKOMATUと書いた彼は、ショベルを振りかざしさらに俺をなぐった。

    冷たい地面、目をあけると目の前に一人の少女がいた。

    「拍灯館さんお目覚めですかぁ?」

    制服の名札には、『瑠夏様』

    「あなたは、救世主?…」

    どうなるッ!!

  • 第5話 居場所への応援コメント

    理屈では分かっていても、割り切れないのが人間……

    どこかの段階でだれかを犠牲にしないと駄目なことは確か、ですが、なかなかせつない話ですな……

    ここまでのものを背負ったのなら、もう前を向いて進むしかない!!

    作者からの返信

    お読みいただきありがとうございます。

    「選択と集中」という言葉は綺麗に聞こえますが、その裏側には、数字だけでは割り切れない現実があります。もちろん効率は大切です。しかし、それだけでは測れないものもあるんですよね。

    今は多くの旅館で部屋食をやめ、ビュッフェ形式へ移行していると思います。

    華は、「誇り」や「歴史」を守ろうとしているんですよね。それは決して間違いではありません。一方で、宿を残すためには、時に算盤を弾かなければならない現実もあります。

    『論語と算盤』ではありませんが、理想だけでも、利益だけでも、人は生きていけないのだと思います。

    今後、物語が進むにつれて、千尋も華も少しずつ変化していきますので、ぜひ引き続きお読みいただければ幸いです。

    今回も素敵な感想をありがとうございました。

  • 第2話 灯の下でへの応援コメント

    千尋さんは自分に厳しいですね。現実主義というか、実利主義というか笑
    絶妙な距離感での会話も味があって印象に残りました^_^

    作者からの返信

    この度は、数ある温泉旅館の中から舶灯館をお選びいただき、誠にありがとうございます。

    天城君とは中学時代の同級生なのですが、あまり話したことがなかったので、距離感が難しいですよね。

    またお気軽に、遊びにいらしてくださいね。

    千尋

  • 第5話 居場所への応援コメント

    すごいです。もう、表現に圧倒されました。

    すごいん

    作者からの返信

    この度は、舶灯館にお越しいただきまして、誠にありがとうございました。
    『錆びた船』も、さまざまな愛の形を描いておりますので、またお気軽に遊びに来てください。

  • 第1話 帰郷 (第一部)への応援コメント

    はじめまして!
    ギルドから来ました。
    文章から寂れていく情景が浮かんできました!
    田舎の旅館の魚美味いですよね✨

    作者からの返信

    この度は、数ある温泉旅館の中から舶灯館をお選びいただき、誠にありがとうございます。

    静寂な空気が伝わったとのこと、とても嬉しく思います。
    またのお越しを、心よりお待ちしております。

    ……と、普段なら千尋がご挨拶するところですが、せっかくギルドからお越しいただいたので、料理描写について少しだけ補足させてください。

    ① 料理は、旅館にとって「大切なもの」の象徴です。
    そして今、その大切なものが静かに消えかけている――そんな意味を込めています。

    ② ご認識の通り、「田舎の旅館の魚料理はうまい」を描きたかったんです。(是非、足を運んで頂きたい。)
    子どもの頃、地方の小さな旅館で食べた飛び魚の刺身が驚くほど美味しくて、その記憶を数十年経った今でも覚えています。

    『錆びた船』は、地方の消えゆくものへの鎮魂と、再生への祈りを込めて書いた物語です。
    料理の描写にも、そんな想いを込めています。

    引き続き、お読みいただければ幸いです。🐻

    編集済
  • 第6話 承継への応援コメント

    料理長の存在は想像以上に大きかったんですね。
    費用対効果などを考える余地も無かったということなのでしょうか。

    そして瑠夏ちゃんは優しいですね。
    今どきのSNSを使いこなしているとは思えないくらいに(笑)
    インフルエンサー以外の拡散率ってインフルエンサーに比較すると2割以下と聞いたことがあります。
    彼女がインフルエンサーになってくれれば良いのですが……

    作者からの返信

    🐻さんが福岡出張中のため、わたくし、蒼ヶ崎商業高校(観光ビジネス科)二年の斉木瑠夏が返信させていただきます。

    まず、最初に私は優しいです。
    でも、なぜ優しいかは、物語の続きを……。
    もちろん、板長の存在は大き過ぎます。(笑)

    そして、私はインフルエンサーになりたいです。フォロワー396人です。作中では、4604人水増ししておりました。🙇‍♀️

    あまり私がしゃべると、🐻さんに「通りもん」を買ってきてもらえないので、これ以上はお話しできません。

    引き続き、お読みいただければ幸いです。

    編集済
  • 第7話 はじめての光への応援コメント

    胸がぐっと苦しくなって、目頭が熱を持ちました。

    作者からの返信

    胸がぐっと苦しくなって、目頭が熱を持ちました。

    誰かの心にここまで届くなんて、作者冥利に尽きます。

    『錆びた船』は、派手な奇跡の物語ではありませんが、人の揺らぎや希望を紡いでいき、最後には、きっと小さな灯りが一本の糸のようにつながっていきます。

    ぜひ、最後まで見届けていただければ幸いです。

  • 第5話 居場所への応援コメント

    取捨選択と言えば聞こえはいいですが、「捨てられる側」がいるのが事実ですからね。それを突きつけられる話でした。
    しかし、華さんは千尋さんのことを大切に想っているが故に「宿」のことを考えられていない、自分の「誇り」や「歴史」といったエゴに振り回されてしまっているのが人間味を感じますね。
    それをスッパリと切り捨てられる千尋さんであれば宿の経営ももっと早く立て直せていたのでは、と思うと経営と言うものの難しさを感じてしまいます。

    作者からの返信

    丁寧に読み取ってくださり、本当にありがとうございます。
    「取捨選択」という言葉は綺麗に聞こえますが、その裏側には、確かに「捨てられる側」の痛みがあるのだと思います。数字だけでは割り切れないものが、現場にはたくさんありますから……。
    華は、「誇り」や「歴史」を守ろうとしているんですよね。
    それは決して間違いではないのですが、一方で、宿を残すためには、時に算盤を弾かなければならない現実もある。
    『論語と算盤』ではありませんが、理想だけでも、利益だけでも、人は生きていけないのだと思います。
    千尋もまた、その狭間で揺れ続けています。簡単に切り捨てられないからこそ、舶灯館の灯りを守ろうとしているのだと思っています。
    今後、物語が進むにつれ、個々の見え方も少しずつ変化していきますので、ぜひ引き続きお読みいただければ幸いです。

    今回も素敵な感想をありがとうございました。

  • 第4話 はじまりの条件への応援コメント

    銀行からの経営指導が入るほど、融資はひっ迫している状況なのですね。
    メガバンクではなく、信用組合とかでこのアドバイスなのだとしたらかなり厳しい状況ですね。
    特に宿というものは、「周りに何があるか」も大切で、宿自体の価値だけでは測れない部分があるのが難しい所だと感じます。

    料理が売りと言いますが、ご飯だけは美味しいけど周りには何もない、そんな田舎に人は来ないというのが辛い現実です。
    恐らくビジネス利用の方もほとんど来られないような場所なのでしょうね……

    作者からの返信

    いつもありがとうございます。
    銀行の「人件費の整理」という言葉は、数字の論理としては理解できても、現場にとってはとても重く響く言葉だと思います。
    造船業が賑わっていた頃は、それなりに宿泊客も多く、懇親会などの会社関係の宴会で潤っていましたが、コロナを機に宴会そのものの需要がなくなってしまいました。
    ここに来て造船業も少し調子が良くなってきましたが、技術者不足や高齢化で人が足りず、注文はあるが船が作れない状態のようです。
    今回も素敵な感想をありがとうございました。

  • 第3話 壁への応援コメント

    繋がりのある上流の会社から流れてきた人のこと雇うのはちょっと怖いですよね……造船会社の面接官の方の気持ちが分かるからこそ主人公のやるせなさを一層強く感じます。
    まさか素晴らしい経歴が逆に障壁になるなどとは折れる前には考えもしなかったでしょうからね。

    もう一度、この場所ですら打ちのめされてからの、灯りを自分の手で守るという選択がどのようになっていくのか見守りたくなります。

    作者からの返信

    素敵な感想ありがとうございます。
    オーバースキルに加えて、系列の会社だと、さらに採用しづらいですよね。(笑)
    実際は、年収やポジションの問題もありますし、退職理由も気になるかと思われます。
    実は、このシーンにもそっと伏線が入っていまして、第二部で回収しております。
    もしお気づきになられましたら、ぜひ教えてください。(笑)
    引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

  • 第2話 灯の下でへの応援コメント

    ほとんど話したことのない同級生を心配し、自分の弱みを打ち明ける所で主人公が如何に打ちのめされてここにやって来たかが分かりますね。
    そんな微かな灯りにも縋りたい、縋りたいと思いつつ絶やさないために守りたいという正反対の感情が描かれていることが伝わってきます。

    作者からの返信

    ようこそ、舶灯館へ。
    熊野でございます。
    この度は、ご丁寧にお読みくださり、ありがとうございます。
    Web小説の文法で本作を見た場合、「主人公が弱すぎる」「もっと一流商社で身につけた経験を生かして、成功へ向かう物語にした方がよい」とご意見をいただくこともあるのですが、ご認識の通り、都会で挫折して逃げるように帰ってきた蓮が、無双なんかするわけないじゃないですか。(笑)
    『錆びた船』って、「強い主人公が町を救う話」ではなく、“壊れかけた人たちが、互いの灯りになる”構造なんですよね。
    そこをお分かりいただけて、大変嬉しく思います。
    引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

  • 第4話 はじまりの条件への応援コメント

    銀行の言い分は分からんでもないですが、それだけで割り切れないのも実情……
    この旅館ならではのモノやコトをアピールしていくしかなさそうですな。ネットでの情報発信とか……インバウンドも馬鹿には出来ないと思われますぞ!! なんでこんな地元の店に?というようなところにも来ますからな……

    作者からの返信

    蓮くんが舶灯館にきてくれたら、英語をしゃべれるから助かるなぁ。
    英語版のホームページを作ったり、商店街の飲食店さんに英語表記のメニューを置いたりして、外国の人に来てもらうのもいいですね。
    たまに外国の豪華客船が港に来るんで、それに合わせて何か企画するのもありかもです。港の屋台イベントとか……浴衣を着て楽しそう。でも、浴衣ってちょっと恥ずかしいというかぁ、なんというかぁ……。
    そういう未来の話をすると、少し元気でますね。
    ……とにかく、ありがとうございます。

  • 第3話 壁への応援コメント

    リアルな現実(重語)を突き付けられましたな……適材適所とはいいますが、能力が高過ぎてもダメなこともある。難しいですな……

    しかし舶灯館で住み込みで働く……この道が残されている。ここからやるしかない、どうなるッ!!

    作者からの返信

    素敵な感想ありがとうございます。
    ご認識の通り所謂、オーバースキルというやつです。
    実際は、年収やポジションがなかなかあいません。
    大手企業→中小企業の場合は、より切実です。
    採用側も、一流商社の退職理由は、気になるところかとおもわれます。
    このシーンも伏線が入ってまして、第二部でそっと回収しています。もし、気づかれたら教えてください。(笑)

    編集済
  • 第1話 帰郷 (第一部)への応援コメント

    Xから参りました。
    他の方も形容されておりましたが、作者様の静謐な筆致に圧倒されました。
    私の故郷も斜陽の町なので、主人公が町を見つめる目と重なりました。

    幼いころに行った店が、シャッター通りの一部になっている光景。
    あのやるせない感情が、生々しく蘇りました。

    灯は暗闇にこそ浮かび上がるものですよね。
    新しい灯の行方、見届けさせていただきます。

    作者からの返信

    この度は、数ある温泉旅館の中から舶灯館をお選びいただき、誠にありがとうございます。
    静謐なひとときをお過ごしください。
    父から引き継いだ灯りを守ると決めたものの、私一人では、正直どうしたらいいのかわかりません。
    でも、暗闇にはしたくありません。
    もしよろしければ、この町の灯りがどこへ向かうのか、最後まで見守っていただけたら嬉しいです。
    またのお越しを、心よりお待ちしております。

  • 第1話 帰郷 (第一部)への応援コメント

    改めてゆっくりと一話ずつ読ませて頂いていますが、主人公は予約をせずに宿を訪れていたのですね。
    「やりなおしたい」その一心で半ば衝動的に故郷に帰ってきたのでしょうか。
    その心情の想像と町の風景の描写が美しいと感じます!

    作者からの返信

    はい、そうなんです。
    とにかく逃げるように帝都商事を辞め、行くあてもないまま故郷へ戻ってきました。
    母はすでに介護施設へ入り、実家ももうありません。
    帰る場所が残っていたわけではないんです。
    それでも蒼ヶ崎へ戻ってきたのは、「今度こそ、逃げない自分でいたい」。
    自分が生まれ育った町なら、傷ついた自分もやり直せるかもしれない。
    そんな想いが、どこかにあったのだと思います。
    商店街をふらふら歩いていると、高台にポツンと一軒宿が……。
    そして、そのしなびた温泉旅館を訪ねると、そこには昔、学年中の憧れだった氷川千尋の姿が。
    しかも、自分のことを覚えていてくれた。
    その瞬間、消えかけていた灯りが、少しだけ戻ったのかもしれません。(笑)

  • プロローグ 登場人物紹介への応援コメント

    鴨野さんのギルドから来ました!
    某配信でも少し読ませていただきましたが、最後まで読んでいきたいと思います!

    作者からの返信

    板野さんから、「小さな町に生きる人々の絆、小さな灯りが繋いでいく希望――その静かな余韻が心に染み渡る名作でした。
    WEB小説では稀に見る良質なヒューマンドラマを体験させていただきました。本作をご自薦いただき、本当に良かったです」 と、お褒めの言葉をいただいております。
    回を重ねるごとに、きっとより深く楽しんでいただける作品になっていると思います。
    最後は、結構すごいですよ(笑)
    →みなさんのコメントも一緒にお読み頂くと深いです。

  • 第3話 壁への応援コメント

    外部のイベントから来ました。
    都会で消耗した主人公が寂れた港町で再出発するスローライフの構造だけど、地方の衰退や格差といったリアルな社会背景がしっかり実装されていて引き込まれますね。

    派手なイベントはないものの、文章力がとても高くて、日常パートの没入感が見事ですね。普通にレベルの高い小説だと感じました。
    彼らがこの拠点でどう生活を「攻略」していくのか、今後の展開を追うのが非常に楽しみですね。

    作者からの返信

    素敵なご感想ありがとうございます。

    派手な物語ではありませんが、地方を20年近く歩いて見た景色や空気感を、なんとか残したいと思い、ある日ふとしたきっかけで書いたのが、拙筆『錆びた船』です。

    文芸×エンタメ×群像劇による、
    エンタメ総合の別解となるよう、カクヨムコンテストに初小説で挑戦いたしました。

    この港町で何を守り、何を失い、どのように“再生”していくのか。
    ぜひ最後まで見届けていただければ幸いです。

  • 第2話 灯の下でへの応援コメント

    守りたいという言葉や気持ちだけではいかんともしがたいところがリアルですよな……何か打開策はあるのかッ!?

    作者からの返信

    素敵なコメントありがとうございます。
    「守りたい」という気持ちだけでは、どうにもならない現実がある。
    その現実に対して、自分に何ができるのかを考え、せめて小説の中だけでも世界を変えられるのではないか――そう思ったことが、小説を書いたきっかけでした。
    想いだけでは乗り越えられない。
    でも、想いがなければ始まらない。
    消えゆくものへの鎮魂と、再生への希望を託した物語です。
    さて、打開策はあるのか……!?
    どうぞ最後まで見届けていただければ幸いです。

    編集済
  • 第1話 帰郷 (第一部)への応援コメント

    駅前と役所だけが綺麗に新しくなっていく、という描写がリアルですな!
    小さい商店とか少しづつ無くなっていきますよな……

    舶灯館。雰囲気ありますな……そして美人女将がいるとなると私もここに住み込みしたい……!(できない

    さびれた故郷を復興させていくことができるのか、読ませていただきますぞ!

    作者からの返信

    この度は、舶灯館にお越しいただきまして、誠にありがとうございます。
    美人だなんて……いや、ちょっと、いきなり初対面ですし、ましてや住み込みなんて、本当に、その……ですね。
    正直、人を雇う余裕なんて、本当にないんです。
    あ、その、ごめんなさい。

    駅前と役所だけが綺麗になっていく――あれ、少し寂しいですよね。
    便利にはなっているはずなのに、気付いたら昔あったお店の灯りが、ひとつずつ消えていたりして……。
    舶灯館は、かなり古い旅館ですけど、夕方の港は綺麗なんですよ。
    潮の匂いもしますし、晴れた日は、客室から夕陽が海に落ちるのが見えるんです。
    この先の事は正直、私には分かりません。
    でも、せめて「ここに灯りがあってよかった」って思ってもらえる場所にはしたいなって思っています。
    よかったら、また蒼ヶ崎へ来てくださいね。

    千尋

  • 第10話まで一気に拝読しました。「灯りを消さない」というコンセプト、香りや潮風という体感的な記述と、ペーソス溢れる記述がマッチしていて、読み応えのある文章ですね。派手な奇跡的なアイデアに頼るのではなく、地味で地道なアイデアでリアリティある本格的な物語になっているところに共感します。取り急ぎここまでの感想ですが、また、改めて続きを読ませていただきます。

    作者からの返信

    私のダンス、見てくれました?
    結構頑張ったんですよ。
    えへへ。
    タイトルは、仏教用語の「一灯照隅(いっとうしょうぐう)」からお借りしてるんですって。
    “ひとつの灯りが、片隅を照らす”
    そんな小さな営みの積み重ねが、いつか町や人を支えていくんじゃないかなって
    ――そんな願いを込めて、熊さんが一生懸命描いてるんですよ。
    実は、あの場面って結構大事なシーンなんです。 あとから振り返ると、「あ……そういうことか」って、気付くところがあるかもしれません。
    ……あっ、いけない。 なんか私、喋りすぎました。
    今の、忘れてくださいっ。
    瑠夏

  • 第2話 灯の下でへの応援コメント

    せつせつとしてる( ゚Д゚)

    作者からの返信

    ありがとうございます。 しばらく、静かに積み上げておりますが……最後は、爆発させますよ。(笑) その時、これまでの小さな灯りがどう繋がるのか、少しずつ見届けていただければ幸いです。

  • 第5話 居場所への応援コメント

    序盤から空気感がとても良かったです。蒼ヶ崎の寂れた景色、舶灯館の灯り、蓮と千尋の距離感が静かに胸へ入ってきました。特に第5話の華さんの言葉は重くて、人件費や改革という言葉の裏にある人生まで描かれていて刺さりました。派手さではなく、人の痛みと温かさで読ませる作品だと思います。続きをじっくり追いたくなりました。企画ご参加もありがとうございました!
    時間はかかりますが、また追わせていただきます。

    作者からの返信

    どうも、熊野です。
    この度は、お読みいただきありがとうございます。
    『錆びた船』で描いているのは、まさに“その人の人生そのもの”なんです。
    今話題になっている部活バスの痛ましい事故の件も、「安全のため」「働き方改革のため」——その言葉自体は間違っていません。しかし、観光バス代を払えず、遠征を諦める地方校は確実に増えていきます。また、部活顧問も責任だけが増え、ますます誰もやりたがらなくなるでしょう。
    華の言う通り、“人件費”や“効率化”の裏には、人の時間と誇りがあります。そして、子どもたちに「今しかできない経験」をさせてあげたいという思いもある。
    様々な思いが交錯する中で、何を守り、何を諦めないといけないのか——。
    答えのない、この“無理ゲー”の最適解を、大人たちは考え続けなければならないのだと思っています。

  • 第1話 帰郷 (第一部)への応援コメント

    情緒的ですなぁ(*'ω'*)

    何だか温度と色がある感じ( ゚Д゚)

    作者からの返信

    この度は、数ある温泉旅館の中から舶灯館へお越しいただき、誠にありがとうございます。
    そうですね。
    いつの日にかカラーでお見せできればよいのですが、そして、人の温もりを感じて頂ければ幸いです。
    引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

  • 第3話 壁への応援コメント

    ここまで読ませていただきました。
    静かな地方都市の空気感が文章から伝わってきます。
    続きも読んでいこうと思います。

    作者からの返信

    この度は、数ある温泉旅館の中から舶灯館へお越しいただき、誠にありがとうございます。
    本作は、47都道府県を歩いて見てきた地方の現実を、「灯り」というテーマに託して描いた物語です。
    消えゆくものへの鎮魂と、再生への希望。
    人の営みの中に灯る小さな光をつなぐ、ヒューマンドラマとなっております。
    随所に伏線も散りばめておりますので、それらがどのように回収されていくのかも含めて、
    どうぞ最後までお楽しみいただければ幸いです。

  • 第5話 居場所への応援コメント

    料理長と華の対比がいいですね。
    すぐに次を見始める料理長。
    わかっているのに断ち切れない華。

    作者からの返信

    お空より、こんばんは。
    さっそくお読みいただきありがとうございます。
    『錆びた船』は、かなり対比構造を意識して書いております。
    性格や年齢によっても、引き際はかなり変わってくるのだと思います。
    華も板長も、まだ終わりませんよ。
    どうぞ最後までお読みいただければ幸いです。
    機内にて

    編集済
  • 第6話 承継への応援コメント

    コメント失礼します。
    予約のキャンセルが続くほど料理長の存在が大きかったことが、ひしと伝わってきました。
    とてもリアリティのある描写だと感じました。
    お見事でございます。
    ーーーー
    そして朝からコンタクトをなくされたとのことで、わたくしにも覚えがありますので、さぞ大変だったこととお気持ちがわかります。
    また北九州の松本清張記念館に行かれたようで、作者の社会の不条理を切り込む姿が好きなこともあり、実に羨ましいです。
    どうぞ豊かな時間をお楽しみください。

    作者からの返信

    おはようございます。
    今回も素敵なコメントありがとうございます。板長の料理は、伝統や技術の継承の難しさの象徴のようなものです。読者様に地方創生や仕事の誇りについて、考えていただくきっかけになれば幸いです。

    【松本清張記念館】
    私なんて足元にも及びませんが、小説を書いたきっかけや現地に赴くところ、新聞社(私はアルバイトですが…)の経験と、私と重なる部分があり、偉大な先生からパワーをもらえる場所が松本清張記念館です。

    博多駅のベンチにて
    🐻

    追伸
    コンタクト、ドンキに売ってて、眼科に行かなくても買えたのでとても便利です。

    編集済
  • 第4話 はじまりの条件への応援コメント

    コメント失礼します。
    熊野さまの作品を拝読いたしました。
    壊れた心と街の関係性…というあらすじの言葉に惹かれました。
    この回においても人件費のことなど、現代を映す切実な問題もあり、読み応えを感じております。
    では引き続きゆっくり読ませていただきますね。
    心より応援しております。
    (Xでチラリと拝見しましたが、福岡のごぼう天うどん、美味しいですよね)

    作者からの返信

    この度は、舶灯館にお越しいただきまして、誠にありがとうございます。『錆びた船』には、他にも下請け構造や耐震問題等の社会問題を扱いながらも、エンターテイメントの要素を交えながら、そこで懸命に生きる名もなき人たちの誇りと希望を描いた作品です。
    どうぞ、最後までお読みいただければ幸いです。

    福岡県北九州市小倉北区
    松本清張記念館にて

    朝から、コンタクトを片方なくしバタバタしており、御礼のご連絡が遅くなり失礼しました。
    遅い昼は、「資さんうどん」でも食べようかと思っております。


  • 第1話 帰郷 (第一部)への応援コメント

    Xから失礼いたします。
    錆びゆく港町の哀愁と、挫折を抱えて戻った青年の孤独が、静謐な筆致で描かれていて深く引き込まれました。派手なアクションはなくとも、空気の匂いや光の温度が伝わってくる、非常に密度の高い導入ですね

    作者からの返信

    この物語は、初小説ではありますが、私の人生の集大成ともいえるものです。港町の静かな衰退と、蓮の帰郷の気持ちを感じ取っていただけたこと、とても嬉しく思います。
    誰か一人の巨大な力ではなく小さな灯りの連鎖で未来を作る物語です。消えゆくものへの鎮魂と再生への祈りを最後まで見守っていただければ幸いです。

  • 第7話 はじめての光への応援コメント

    忙しい日々の中で。大切にしていたことが何かを考えるきっかけになった気がします。
    ありがとうございます。

    また続き読みに来ます。

    作者からの返信

    ご返事遅くなって申し訳ございません。
    この度は、舶灯館にお越しいただきありがとうございます。
    人は、忙しい時や気分が落ち込んでいる時は、大切な事を忘れがちになりますよね。
    この物語を通じて何か一つでも感じて頂ければ幸いです。
    またのお越しをお待ちしております。

  • 第5話 居場所への応援コメント

    この度は、Xの企画にご参加くださり、ありがとうございました。
    だいぶお待たせいたしましたが、5話まで拝読いたしました。

    蓮が帝都商事を退職したいきさつ等は、まだこれから描かれるのでしょうが、都会での仕事や生活、人間関係に疲れ、故郷に帰ってきた人の物悲しさが現実的で、胸に迫ってきました。
    両親が遺した宿を受け継いだ千尋と、同級生だった蓮の邂逅。
    当時は友人と呼べるほどの会話もなかっただけに、大人になってからの再会が上手くいったのかもしれません。
    ハローワークや銀行といった「現実社会」のリアルと、寂れてゆくかつて繁栄した商店街、港町の対比が鮮やかに描かれていると思います。

    このあとの蓮と千尋がどうなってゆくのか、また続きも読ませていただたいです。

    作者からの返信

    素敵なご感想をありがとうございます。

    主人公の蓮は、地味だと言われることもあります。
    けれど、うまくいかず、半ば逃げるように故郷へ戻ってきた彼にとって、千尋との再会は大きな転機になっていきます。

    消えゆくものへの鎮魂と、再生への祈りを込めた物語です。
    どうぞ最後までよろしくお願いいたします。


  • 編集済

    第14話 期待への応援コメント

    私自身田舎に住んでいたことがあり、地域の復興に何ができるかを悩んで行動した時期がありました。
    障壁の数は計り知れず、何より「無関心」が一番堪えました。
    この作品を読んでそんな日々を思い出しました。
    どこまでがフィクションでどこまでが作者様の実体験なのかは分かりませんが、この先を少しずつ追っていけたらと思います。
    すごく難しいテーマに挑戦されていると思います。

    作者からの返信

    藍色様
    この度は、お読みいただきまして誠にありがとうございます。
    いただいた感想を拝読し、胸が詰まる思いです。物語は、背景描写と🍎以外は、ほぼフィクションですが、当たらずとも遠からずのリアリティーを追求しております。地方創生をテーマにした小説は、プロでも難しいと言われたこともありましたが、逆に地方を15年ほど歩いた私にとって、このテーマでなければ書く意味がないと思っております。私には、異世界やファンタジーを書く能力はないと自覚してます。(笑)
    ラストは、厳しい現実をご存知の方々にもご満足いただける内容だと自負しております。
    この度は、お読みいただき誠にありがとうございます。
    また、舶灯館でお会いできるのを楽しみにしております。

    編集済
  • 情景描写が丁寧で、頭の中に場面が映像として浮かんできます。
    仲居さんや料理長の言葉にも重みがあって、みんな舶灯館が大切な存在で、だからこそ苦しい選択もあって…
    自分の故郷にも通ずる話で胸がきゅっとなりました。
    そして瑠夏の登場。若くて柔軟で、行動力のある彼女のはたらきで、物語がグッと動き始めましたね!
    蓮たちでは辿り着けなかった答えかもしれません。
    まるでドラマを観ているかのような没入感で本当に面白いです!
    また、落ち着いたら続きを読ませていただきます!

    作者からの返信

    わぁ…丁寧に読んでくださって、本当にありがとうございます!
    舶灯館のこと、そんなふうに感じていただけて嬉しいです。
    おっ、いや仲居さんや板長の言葉も、それぞれの想いが詰まっているので複雑ですよね。
    ご自身の故郷と重ねてくださったというお話も、ちょっと胸にきました…。
    きっと、どこにでもある「大切な灯り」なんですよね。
    そして…私のことまで(笑)
    いや〜、ちょっと動いただけなんですけどね?
    いや~、まだあんなことやこんなことやってませんから。(笑)
    でも、もっと褒めてください。
    瑠夏ちゃん、承認欲求強すぎです。暁季様、また落ち着いたときに、いつでも舶灯館に帰ってきてくださいね。お待ちしてます!!

  • 第12話 灯をつなぐ人たちへの応援コメント

    自主企画への参加いただきありがとうございます(*^^*)
    地方の寂れた街、シャッター商店街から活気のある街に少しづつ変わっていく様子を応援したくなりました
    とりあえず10話まで見ましたが、大きなテーマを扱っている話をうまく描かれているなと思いました

    作者からの返信

    こちらこそ、お読みいただきまして本当にありがとうございます。
    瑠夏が自室に戻って思わず笑みがこぼれたのは、きっと「いいことをした」と思える瞬間があったからなのだと思います。(笑)
    小さな出来事が重なっていき、最後はパズルが解ける瞬間があります。
    この先も、よろしければ見守っていただけますと幸いです

    編集済
  • 第1話 帰郷 (第一部)への応援コメント

    Xから来ました✨

    寂れゆく港町の空気と、帰る場所を失った主人公の心情が静かに重なっていて、とても沁みました🥲

    派手さではなく“静かな喪失と再生”で読ませる導入が魅力的です✨

    舶灯館の灯りが象徴的で、この先ここから何が始まるのか、自然と続きを読みたくなりました👍

    作者からの返信

    この度は、数ある温泉旅館の中から舶灯館をお選びいただき、誠にありがとうございます。
    静かな導入や、港町の灯りを感じ取っていただけたとのこと、とても嬉しく思います。
    もしよろしければ、この町の灯りがどこへ向かうのか、最後まで見守っていただけたら嬉しいです。
    一ノ瀬様のまたのお越しを、心よりお待ちしております。

    舶灯館
    千尋

    編集済
  • 完結おめでとうございます!
    人間ドラマですね!
    ハッピーエンドでなによりです( ˙꒳​˙)
    個人的には、クラウドファンディングで
    近所の漁師の方が一万円だすと
    言っていたとことか、ウルっときました!
    面白かったし、心が暖まる物語でした!

    作者からの返信

    私たちの活躍を最後まで見届けていただけて、本当に嬉しいです。
    クラウドファンディングで、近所の漁師さんが一万円出すと言ってくれたって、私もあとから蓮さんに聞いて、胸がじーんと熱くなりました。
    ああいうのって、普段、青年団のボランティアで一緒に活動してる仲間だからこそ、お互いに助け合う絆みたいなものを感じるんです。
    この町の灯りを消したくない。
    そんな気持ちで、全力疾走で駆け抜けました。
    ……まぁ、私かなり頑張りましたよね?(笑)
    最後まで読んでくださって、本当にありがとうございました!
    今度は、私も少し大人になって、素敵な彼氏ができるはずなんです。
    千尋さんと蓮さんの恋のゆくえも、気になりますからねっ。
    では、またお会いする日まで、楽しみにしてまーす。

  • 良い締めくくりでした。
    先代の人たちが力を貸してくれ、若い人間が次の一歩を踏み出すきっかけを作る。
    根本は何も解決していませんがリアルな落としどころで好きです。
    二部が引き際を間違えて潰れる話だったので、てっきり宿を畳むとばかり思っていましたが良い裏切りでした。まさか存続させるとは!


    予想外といえば黒瀬もです。
    潰れた温泉宿の娘だから帝都商事へ逆恨みして寝返るかと思ってました。もしかしてプロジェクトを頓挫させるために耐震診断書偽造したとか?蓮を知っていたような描写があったので見抜かれることが想定済みだったり。
    物語は全てを語る必要がなく読み手の判断に委ねられることが多々あるので、彼女はそういう役どころじゃないかと思っておきますw

    良い物語を紹介してくれてありがとうございました。

    作者からの返信

    最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。
    女子高生が踊ることで、あるいはコンサルタントのスキームだけで解決できるほど、地方の現実は甘くありません。そんな安っぽいエンディングは避けたいと思案していると、例の首相発言が浮かび、「これは使える」と思いました。
    正直、黒川電装編は、書いていても心が折れそうになる場面もありました。華の父の会社である黒川電装は、噂によって潰れてしまいましたが、舶灯館は娘の瑠夏が祖父の仇を討ち、噂から守り抜きます。まさに、親子三代にわたって灯りをつないだ形を描くことができました。
    麻耶の父は、帝都商事の誘いを断り自力再建に失敗した経緯があるため、どちらかといえば肯定的な立場でした。しかし、成果を急ぐあまり無言の圧力に応じてしまい、それが自身の美学に反したため、辞めたのでしょう。
    『錆びた船』は、“小さな灯りがつながる瞬間”を信じて紡いだ物語です。
    この先があるのかないのかは分かりませんが、またお会いできる日がくることを楽しみにしております。

  • 第42話 歪みへの応援コメント

    不満があっても流されるだけだった千尋がようやく自分で動こうとしましたね
    弱いからといって助けを待つのではなく勝てなくても自ら立ち向かえる人はかっこいいです

    作者からの返信

    感想ありがとうございます。
    素人に構造計算の不正など分かるはずもなく、千尋が勝負できるのは温泉でした。泉質の違いが建物に与える影響を思いついたときは、思わず小躍りしてしまいました(笑)。
    勝てる土俵で勝負しないと負けますからね。そんな力強さを感じ取っていただけたなら、とても嬉しいです。

  • 第38話 差し出された灯りへの応援コメント

    黒瀬が舶灯館がある土地にどんな価値をつけているのか気になりますね。
    そしてどうやって手に入れようとしているのか。
    耐震法を利用するだけではなく噂による扇動も彼女の手腕だとしたら手強い相手になりそうです。
    なんだかワクワクしてきましたw

    作者からの返信

    「私たちがこの土地にどんな価値を見ているのか、そしてどう手に入れようとしているのか……」
    気になりますよね。
    でも――それは、これからのお楽しみです。
    うふふ。

  • 第5話 居場所への応援コメント

    そうですよね……。華さんだって25年間もこの宿で働いてきて、それが彼女の人生だったのに。
    お金のために出て行ってくれ、なんて言われたら納得できませんよね……。
    それぞれの言い分は正しいし、誰の意見も納得できてしまいます……。
    だからこそ、正しさとは何かを考えさせられてしまいます……。

    作者からの返信

    私も千尋ちゃんには少し言い過ぎました。
    でも、あの時はそれが偽れない本音だったんです。
    二十五年この宿で生きてきた人間にとって、「出て行く」というのは、仕事を失うだけじゃなく、人生そのものを否定されるようなことでもあります。
    誰の言い分も間違っていないからこそ、余計につらいんですよね。
    そこを感じ取っていただけて、とてもありがたく思います。
    私も振り上げた拳をどうおろせばいいのかわからず、舶灯館を避けてます。
    ……この先、私がどう向き合っていくのか、見届けていただけたら嬉しいです。

    編集済
  • 第5話 居場所への応援コメント

    人間関係とか、物語全体の雰囲気とか、リアルで良いですね。
    経営難と人の思いの間での葛藤は、読んでいて心が痛くなりました。
    なんとも温かい『人』の物語ですね。

    作者からの返信

    この度は、舶灯館にお越し頂きましてまことに、ありがとうございました。
    人の思いや葛藤を感じ取っていただけたとのこと、とても嬉しく思います。
    経営の現実と人の気持ちの間で揺れる場面も多い物語ですが、それでも「人」の温かさを感じていただけたのであれば、書き手としてこれ以上ありがたいことはありません。
    舶灯館の灯りが、この先どうなっていくのか。
    もしよろしければ、引き続き見届けていただけましたら嬉しいです。
    最期までお読み頂ければ、きっとご満足いだけると思います。

    舶灯館
    氷川千尋

  • 第30話 予防保全への応援コメント

    こういうエンジニアの話は好きなんですよ。
    探査機はやぶさなんかトラブルが相次いでも、それを見越した設計でのおかげで帰ってこれました。
    そんなことが現実にあったぐらいなんでフィクションと言えど徹底したリアルさを求めてしまいます(めんどくさい読者)
    ですが黒川の言動にはそれがある。
    すごいっす

    作者からの返信

    今回は、裏話をひとつ。
    当初は、とにかく佐野を避難させないといけないと思い、電装会社の中でも日本一の会社へ転職させようと考えていました。あそこは車だけでなくロケットもやっている会社なので、「ロケットにしよう」と思ったんです。
    そこで、船とロケットの共通点は何だろうと考え巡らせているうちに、「フェールソフト」故障しても完全停止せず、機能を制限しながら動作を続ける設計思想に思い至りました。
    これは我ながら名案だと思い、この作品の展開につながったというわけです。



    ロケット

    止まらない設計

    素敵な感想ありがとうございます。
    ちょうど同じ回の御礼を書いたので流用させて頂きました。

  • 第25話 責務への応援コメント

    こういった中小企業の苦悩を見ると私の親戚を思い出します。
    彼も誇りと意地だけで会社を存続させようとしていました。
    普段はまったく思い出さないし顔も声も忘れてしまいましたが黒川の姿が重なったおかげで存在が甦ったようです。
    それだけ生々しい第二部だと唸らされてます。

    作者からの返信

    ご親戚の方を思い出されたとのこと、作者にとって大変ありがたいお言葉です。
    詳しくは書けませんが、下請取引の現場については、仕事を通じて長く関わってきましたので、業界を問わず詳しいです。もちろん守秘義務もありますから、作品はすべて完全なフィクションです。
    ただ、あまりにもリアルに書いてしまったせいか、「これって、うちのことを書いてます?」と言われることもあります。
    下請法もこの1月から名前が変わり、この10年でだいぶ改善されましたが、まだまだ厳しい現実があります。
    いつもご丁寧な感想をいただき、本当にありがとうございます。励みになります。

  • 第21話 塩梅への応援コメント

    心ない声に揺れるのは大人になりきれていない証であり、未成熟ゆえのまっすぐさが強く響いてきました
    この傷をバネとして成長していく過程を追いかけたいと思います

    作者からの返信

    読んでくださってありがとうございます!
    心ない声に揺れてしまうことは、誰にでもありますね。
    この経験をちゃんと次につなげたいなって思ってます。
    ちなみに第二部では、私の出演はほんのちょっとだけなんですけど――
    第三部では、私、けっこうすごいんですから!(笑)
    よかったら、そこまで見届けてくださいね。
    素敵な感想ありがとうございます♡

  • 第14話 期待への応援コメント

    舶灯館の活動が少しづつ広がっていくのはワクワクしますね。
    ですがまだ地域内に留まってる。外から人や金が入って来なければ灯りを存続させられない。
    とはいえ失敗を恐れずに動かないとねですね。
    そしてクラファン。
    瑠夏がどんなリターンを考えているのか気になってますw

    作者からの返信

    読んでくださってありがとうございます!
    そうなんです。今はまだ、舶灯館の灯りはこの町の中で少しずつ広がっている段階なんですよね。
    でも、止まってしまったら本当に消えてしまうかもしれないので……とにかく動くしかないかなって思ってます。
    そして、クラウドファンディング。リターンですか?
    ふふ、それはですね――ちゃんと考えてありますよ。
    くまさんも「それやるの?」って顔してましたけど、私は本気ですから!(笑)
    まだまだ私活躍しちゃいますので、楽しみにしていてくださいね。

  • 宿泊は旅館で、食事は町で。
    地域を連携させるやり方が素晴らしいですね。
    瑠夏の助けで舶灯館が変わろうとしている中、千尋はまだ何もできていない。
    彼女がどう変化するのか楽しみです。

    作者からの返信

    お読み頂きありがとうございます。
    タイトルは、仏教用語「一灯照隅(いっとうしょうぐう)」から拝借しています。
    “ひとつの灯りが片隅を照らす”——小さな善行や努力でも、必ずどこかを明るくするという意味です。
    灯火ステップは、過去と未来をつなぐ儀式なのかもしれません。
    もちろん、千尋も少しずつ変化するはずです。
    是非、怒涛のラストスパートまでお楽しみください。

  • あとがきを拝見して、この物語の温度の理由がよく分かりました。
    町のシャッター商店街と、落ち葉を掃く果物屋の店主。その一瞬の出会いから、この静かな物語が生まれたのですね。作中で描かれていた「誰かが差し出す小さな灯り」の連鎖は、まさに作者ご自身が感じ取った現実の気配そのものだったのだと感じました。

    「消えゆくものを描くことは、終わりを描くことではない」と仰るように、確かにこの作品は“滅び”の物語ではなく、“残るもの”の物語でした。町、人、誇り、そして灯り――それらが静かに受け継がれていく姿が、最後まで一貫して描かれていたと思います。

    そして「一灯照隅」という言葉。
    瑠夏のクラウドファンディング、坂田建設の支援、板長の思い、名前も出ない町の人々の行動——すべてがその言葉に重なりますね。大きな英雄ではなく、ひとりひとりの小さな灯りが町を照らしていく。その思想が、作品全体の背骨になっていたように感じました。

    個人的には、読後に残る余韻がとても好きな作品でした。
    静かな港町の風、灯り、湯気、夕暮れの海。そうした情景が心に残り続けます。

    そして何より、この物語を書いてくださったこと自体が、作者様の灯りなのだと思います。
    きっとこの作品は、誰かの町の灯りを少しだけ守る力になっているはずです。

    素敵な物語をありがとうございました。

    作者からの返信

    こちらこそ、ありがとうございます。
    板野様のお言葉が身に染み、涙を禁じ得ません。
    小説や物語なら、この現実に灯りをともす可能性があると信じて描いてきました。
    ここからが本番ですし、『錆びた船』がどこまで進んでいくのか、私自身とても楽しみにしています。
    まずは勉強して資格を取得しないと話になりませんが……。
    取り急ぎ、御礼まで。

  • とても静かで、そして温かい終幕でした。舶灯館を守ったのが「大きな奇跡」ではなく、町の人々の小さな善意の連なりだったことが、この物語らしい結末だと感じます。
    特に坂田建設の支援の場面や、最後に明かされる“専務”の存在は胸に沁みました。これまで物語の背後にあった灯りが、実は多くの人の手で守られていたのだと分かる構造が美しいですね。
    そして、港に響く笑い声で締めるラスト。タイトル通り「灯りは消えない」という言葉が、物語全体をやさしく包み込んでいて、とても良い余韻でした。

    作者からの返信

    最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。
    地方の現実を15年以上見てきた私にとって、万能な主人公が神スキルで解決する物語には、絶対にしたくなかったんです。
    野球で例えるなら、大谷翔平がホームランで大逆転する話ではなく、塁に出た選手を全員が送りバントでホームに返す話です。
    瑠夏の祖父の会社である黒川電装は、噂によって潰れてしまいましたが、舶灯館は孫の瑠夏が祖父の仇を討ち、噂から守り抜きます。
    まさに、親子三代にわたって灯りをつないだ形を描くというのが『錆びた船』の公式テーマです。
    板野様でしたら既にお気づきかもしれませんが、瑠夏が植え込みの影から帳場の様子を見守る場面の意味を、最後にお伝えさせていただきます。
    かつて黒川が舶灯館に行く際、銭湯に立ち寄り私服に着替えたように、瑠夏も外から見て、他にお客さんがいないことを確認しています。
    制服で行くと宿の非日常性を奪う可能性があるということを、彼女は無意識で理解しています。
    おそらく、遺伝というかDNAレベルで彼女にそうさせているという設定です。
    『錆びた船』は、“小さな灯りがつながる瞬間”を信じて紡いだ物語です。
    最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございました。
    この先があるのかないのかは分かりませんが、またお会いできる日が来ることを楽しみにしております。

  • 第52話 離別への応援コメント

    麻耶が高台の空き地に立つ場面、とても印象的でした。完成イメージの華やかな再開発計画と、目の前の静かな風景が重なる描写に、彼女が背負ってきたものの重さがにじんでいるように感じます。
    そして蓮との短い会話、特に「霧生麻耶」という名前が静かに提示される瞬間には思わず息をのみました。ここまで積み重ねてきた彼女の過去が、ようやく物語の表面に浮かび上がってきましたね。
    最後に列車が蒼ヶ崎の灯りを置いて去っていくラストもとても美しく、まさにタイトル通りの“離別”の余韻が残る回でした。

    作者からの返信

    板野様はお分かりだと思いますが、本作品は対比をかなり使っています。
    あの高台の場面は、再開発という未来と、今ここにある現実とを対比させて描いた回でです。そこにある重さを感じ取っていただけたこと、とても嬉しく思います。
    個人的には、麻耶の「新聞社を動かしたの、あなたね。」からの「無人島宝探しツアーでもやればいいわよ」という捨て台詞が、すでに高校生の思中に収まっているところが気に入っています。

  • 第51話 告白への応援コメント

    クラウドファンディングの数字が「986,000円」で止まる瞬間、思わず息を詰めてしまいました。届かなかったのに成立しているという、希望と切なさが同時にある結果がとても印象的です。
    その直後に麻耶から「なかったことにしてください」という電話が来る展開も見事でした。千尋の胸の中に広がる安堵と怒り、その矛盾がとても人間的で胸に残ります。
    灯りが消えなかったという事実が、静かに胸を温めるラストの余韻がとても美しい回でした。

    作者からの返信

    すでにお感じかもしれませんが、人間の感情は0か1で割り切れるものではなく、もっと複雑なものだと思っています。
    近頃は、賛成か反対か、白か黒かといった形で結論を急ぐ風潮もありますが、その間にある揺らぎや矛盾こそが、人間らしさなのではないでしょうか。
    千尋の中に広がる安堵と怒りも、まさにそうした感情の重なりとして描いた場面でした。
    いつもありがとうございます。
    「私、天城さんのこと好きだけど嫌いかも♡」

    編集済
  • 第50話 点滅への応援コメント

    まさかここで案件そのものが白紙になるとは……非常に意外な展開でした。舶灯館をめぐる緊張が続いていたところに、国際情勢という外側の要因が静かに割り込んでくる構図が印象的です。
    そして、契約書のカーソルが点滅している場面からタイトルの「点滅」へ繋がる演出がとても美しいですね。灯りが消えるのか、それとも残るのか、その揺らぎが象徴されているように感じました。
    最後の加賀谷の冷えた視線も強く印象に残ります。物語の舞台が再び大きく動き始めた気配があり、余韻のある回でした。

    作者からの返信

    この首相発言による白紙撤回は、物語を書く前から決まっており、ドミノ倒しのように、これまで慎重に積み重ねてきたものを根底から破壊しています。
    まるで食物連鎖のように、オオカミと虎が戦っていたところへ、恐竜が現れて二匹とも一口で食べてしまうような落ちです。
    かなりの荒業で、一生に一回しか使えない技を初回で使ってしまった感は、正直あります。正直、ちょっと後悔してますが、タイミング的には「今でしょ」なんです。(笑)

    編集済
  • 第49話 誇りは売らないへの応援コメント

    千尋が写真の前で泣き崩れる場面、胸が締め付けられるようでした。守れなかった悔しさと、それでも決断しなければならない孤独が、とても静かで強い形で描かれていたと思います。
    そして最後の「旅館は、売ります。でも——誇りは、売りません」。この一言は本当に見事で、千尋という人物の芯の強さがはっきり立ち上がる瞬間でした。
    終わりに向かう決断なのに、逆に灯りが強くなったように感じる回でした。

    作者からの返信

    「旅館は、売ります。でも——誇りは、売りません」。
    正直に言いますと私が書いた言葉ではなく、千尋が自らの言葉で発した台詞です。
    まぁ役者のアドリブが監督の演出を超えた瞬間でした。(笑)

  • 第48話 灯りの行方への応援コメント

    新聞記者・朝倉の視点が入ることで、物語のスケールが一段広がった回でした。掲示板の噂から市議会の議事録、そして市役所への電話へと繋がる調査の流れがとてもリアルで、静かな取材劇として引き込まれます。
    特に、朝倉が「できるのはここまで」と言いながら資料をシュレッダーにかける場面が印象的でした。報道と現実の距離感を感じさせる、渋い余韻のある描写だと思います。
    そして最後の瑠夏の小さなうなずき。彼女の行動が確かに灯りを守る力になっているのだと伝わってきて、胸が温かくなりました。

    作者からの返信

    実は学生時代、某大手新聞社で4年間アルバイトをしており、編集局の雰囲気を思い出しながら描きました。
    地方紙にとって市役所は簡単に敵にできる相手ではありませんし、そもそもデスクの指示と違う取材でもあります。だからこそ「ここから先は危ない、記事にしない」と決めた朝倉なりの線引きが、あのシュレッダーの場面でした。
    ちなみにファクトチェックの際、うちのチャッピーに「記者が取材メモをシュレッダーするのはあり得ない」と言われ、論破するのに1時間かかったのはここだけの秘密です。(笑)
    小説は書き始めてまだ3ヶ月ですが、自分の人生を総動員して書いています。
    そしてこの頃の瑠夏は、作者である私に断りもなく、勝手に新聞社へ電話して、どこか誇らしげな顔をしているので、作者としてはちょっと複雑でしたが、とても貴重な瞬間でした。(笑)

  • 第47話 宝探しへの応援コメント

    瑠夏が植え込みの影から帳場の様子を見守る冒頭、とてもいい導入でした。声は聞こえないのに空気の緊張が伝わってくる描写が印象的です。
    そして新聞社へ電話をかける場面、高校生らしい迷いと勇気が感じられて胸が熱くなりました。物語の流れが少しずつ外の世界へ広がっていく感じがしますね。
    後半の「宝探しツアー」のアイデアも楽しくて素敵です。宝物がコインではなく“体験”だという着地が、この物語のテーマと重なっているようでとても良かったです。

    作者からの返信

    瑠夏が植え込みの影から帳場の様子を見守る場面にも意味があるのですが、それはまたの機会に譲るとしまして(笑)。
    当初、新聞社のシーンはなかったのですが、役所を動かすには新聞社が効果的だと思ったんです。以前「灯火ステップ」で新聞社を書いていたことを思い出して、これは使えるな、と。
    そうしたら、瑠夏はもう電話していました(笑)。
    あの子らしい、高校生なりの迷いと勇気が自然に出た場面になった気がしています。
    後半の「宝探しツアー」も、単なる小説ではなく、“体験そのものが宝物になる”形にしたかったんです。……いや本音を言えば、これは研修で売れるはず、という邪な気持ちしかありません(笑)。

  • 第46話 泉質への応援コメント

    千尋が「この温泉のことだけは分かります」と言い切る場面、とても胸に残りました。専門知識ではなく、長年そこで生きてきた人の実感が言葉になる瞬間で、舶灯館という場所の重みが伝わってきます。
    そして蓮の「交換で、お願いいたします」という一言、実に格好いいですね。静かな会話劇なのに緊張感が高く、三人の立場がぶつかる場面として印象的でした。
    麻耶が報告書から手を離す一瞬の描写も、彼女の内面の揺れを感じさせて余韻があります。

    作者からの返信

    最近は、小説のAIの有無が極論で語られますが、小説など書いたことのない私に感想をくれるだけでも当初はありがたい存在でした。
    ただ、千尋の耐震関係の数値は、わからないけれど、温泉のことはわかります。
    契約書の差し替えの件は、なかなかAIではこの辺りの機微はわからないのだと思います。特に、契約書の交換は、実務的には、証拠保全にもなりますから絶対です。(笑)
    ご返事遅くて申し訳ありません。

  • 第45話 偶然への応援コメント

    東京の役員会議の場面、空気の冷たさがひしひしと伝わってきました。再開発のプレゼン資料の華やかなパースと、役員たちの露骨な言葉の落差が印象的で、読んでいて背筋がぞくりとします。
    そして麻耶の内面にわずかに生じた「ざらつき」がとてもいいですね。彼女がただの冷徹な実務者ではないことが、静かに滲み出てくる回だったと思います。
    「消えた灯りは、気にしない」という最後の一行も強く胸に残りました。

    作者からの返信

    「消えた灯りは、気にしない」という麻耶の言葉は、彼女なりの自己防衛なんだと思います。
    いつもありがとうございます。

  • 第44話 座礁への応援コメント

    廃墟となった「いずみがわ温泉本館」の描写が非常に印象的でした。かつての賑わいと現在の静寂が対比されることで、「座礁」というタイトルの重みがじわじわと伝わってきます。
    そして最後の「まや」という名前――まさかここでその名前が出てくるとは……過去の出来事と現在の人物が静かに繋がる瞬間に、胸がひやりとしました。
    蓮が見てきた光景が、これからの彼の選択にどう影響するのか、とても気になる余韻のある回でした。

    作者からの返信

    だいたい実際の土地に訪問はしてるのですが、ここは行った事ないんです。
    廃墟となった温泉旅館の写真をインターネットで見つけて書きましたが、途中で大きな船に見立てて描いたら面白いなと思い、座礁した巨大客船のように描いた、お気に入りのシーンです。
    また、土産物屋で「まや」の名前を登場させるなど、我ながらうまく書けた回です。
    余裕ができたら現地確認したい場所です。
    いつもありがとうございます。

  • 第43話 泉川温泉郷への応援コメント

    泉川温泉郷の描写がとても静かで、時間の積み重ねを感じさせる場面でした。「全部は壊さなかったんだな」という蓮の一言が、この物語全体のテーマを象徴しているようで印象に残ります。そして、ホテルが生き残った側である一方、別の旅館が消えていったという事実が語られるくだりは、再生という言葉の裏側を静かに突きつけてきて、読後に重い余韻を残しました。

    作者からの返信

    いつも読んでいただきありがとうございます。
    泉川温泉郷の場面は、実はモデルにしている温泉地(鬼怒川温泉)にはまだ行けていません。栃木県には何度か訪れているのですが、この場所だけは現地を歩かず、資料や旅館のホームページを見ながら想像で描いた町なんです。
    だからこそ、いつか実際に訪れて、自分が描いた景色とどこまで重なるのか、答え合わせをしてみたいと思っています。
    選んだ理由は、「残った宿」と「消えていった宿」が同時に見える場所だからです。
    普段は仕事で各地を回るため、どうしても県庁所在地が多くなりますが、小説を書き始めてからは、休みを取ったり、飛行機の最終便まで町を歩き倒したりするようになりました。

  • 第42話 歪みへの応援コメント

    報告書の数値や専門用語が並ぶ静かな場面なのに、千尋の記憶と重なった瞬間に物語の温度が一気に変わるのが印象的でした。特に「強酸性泉」という一行に対して、父の言葉を思い出す場面はとても力があります。そして最後に、千尋自身が違和感の正体に気づき始める流れ――受け身だった状況から、自分で見抜こうとする姿勢に変わる瞬間が強く胸に残りました。

    作者からの返信

    感想ありがとうございます。
    素人に構造計算の不正など分かるはずもなく、千尋が勝負できるのは温泉でした。泉質の違いが建物に与える影響を思いついたときは、思わず小躍りしてしまいました。
    少し謎解きのような感覚でお読みいただければ嬉しいです。

  • 第41話 善と正のあいだへの応援コメント

    耐震報告書という「事実」の重みが、静かな空気の中でじわじわと迫ってくる回でした。麻耶の提案は理屈としては整っているのに、どこか逃げ場を奪うような冷たさがあり、善意と計算の境界がとても印象的です。そして最後、千尋の「横にいてくれて、ありがとう」という一言と、触れ合う指先の場面が、この章の張り詰めた空気をやわらかくほどいてくれました。

    作者からの返信

    いつもありがとうございます。
    タイトルにもありますように、正しいことと善いことは、似ているようで違います。
    確かに、実際の現場でもそう感じることがあります。
    商店街の電機屋さんの多くが家電量販店に変わり、さらに今はネットに取って代わられようとしています。
    社会のニーズが変化する中で、残すことが本当に正しいのかも含めて、考えさせられます。
    『錆びた船』自体が一つきっかけになればと思い書いてます。

    編集済
  • 第40話 耐震本診断への応援コメント

    耐震診断の描写がとても静かで、だからこそ緊張感が際立っていました。ドリルの「ごり」という音や、畳をめくる場面など、小さな描写が建物と千尋の心の両方に傷をつけていくようで印象的です。そして蓮が言葉をかけず、ただそこに立っているという描写が、前話の「灯り」の話と重なり、静かな余韻を残しました。

    作者からの返信

    当初、頭の中で聞こえた音をそのまま活字にしただけなのですが、偶然にも、あの「ごりっ」という音は、建物と千尋を刺しており、私自身とても気に入っている表現です。
    また、板長の指摘を忠実に守ってる蓮もいいやつなんです。
    いつも、素敵な感想ありがとうございます。

  • 第39話 灯りの外側への応援コメント

    板長の「灯りってのは、“ここに誰かおる”って知らせるためや」という言葉が、とても胸に残りました。物語全体のテーマを、さりげなく言い当てるような場面で印象的です。そして後半、麻耶の背後にある大きな計画が見え始めたことで、舶灯館の問題が一つの旅館だけではなく“街そのもの”の話へ広がっていく気配が感じられました。

    作者からの返信

    忙しさの中で、ふと一人になる瞬間、人は不安や孤独に引き寄せられてしまう。
    だからこそ、人は「灯り=誰かがいる場所」に惹かれるのだと思います。
    また、この物語の地方創生という非常に難解なパズルが、誤ったピースで埋まらんことを願って書いてます。
    いつもありがとうございます。

    編集済
  • 第38話 差し出された灯りへの応援コメント

    噂が広がり、支援の流れが止まる展開がとても生々しく、町の空気の変化が伝わってきました。特に千尋と蓮の衝突は、どちらの言い分も理解できるだけに胸が締め付けられます。そして黒瀬麻耶の「無料で負担します」という申し出――救いのようでいて、どこか冷たい緊張を帯びた登場の仕方が非常に印象的でした。

    作者からの返信

    板野様なら、お気づきかもしれませんが――
    この物語の噂で、何か失われたものはありませんか。
    舶灯館も再び失うのか?
    「ただより高いものはない」
    昔からあることわざには、やはり先人の知恵がありますね。

    編集済
  • 第37話 選択への応援コメント

    静かな会議室で「百万円」という現実が提示される場面が、とても重く響きました。派手な出来事ではないのに、数字一つで物語の空気が一段と冷たくなる感覚が印象的です。そして最後に現れる「帝都ファイナンシャルアドバイザリー」という名前――蓮の反応も含めて、これまでの流れが再び繋がりそうな気配に、静かな緊張が生まれました。

    作者からの返信

    いつもありがとうございます。
    どちらかと言うと公的機関は支援する立場なのですが、無機質で淡々とした描写により、静と動の対比を意識して、この会議室の場面は書きました。
    丁寧にお読み頂き励みになっております。

  • 第36話 波紋への応援コメント

    クラウドファンディングが広がっていく様子が、とても温かく描かれていて印象的でした。特に漁師が「今度は俺らが支える番です」と言う場面は、この町の人のつながりを感じさせて胸に残ります。一方で、市役所からの連絡が入るラストで、希望の波紋と同時に別の流れも動いている気配が生まれていて、物語の緊張感がぐっと高まりました。

    作者からの返信

    おそらく物語のテクニック的には、緊張と緩和を意識して、ぐっと引き付けるように書くこと。第三部になり、小説を書くコツのようなものが少しは、わかってきた感覚があります。
    また、漁師が「今度は俺らが支える番です」と言う場面は、瑠夏がボランティアでやってきたことが漁師の兄ちゃんたちにも伝わっている感があり、「うるっときた」という感想もいただけました。
    まだまだ夢物語ですが、現実世界でもつながっていけるよう、資格取得の勉強に励みたいと思います

  • 耐震診断という現実的な問題が突きつけられたあと、クラウドファンディングという希望の行動へ繋がる流れがとても自然で印象的でした。瑠夏の「かぼすの香りを届ける」という発想が、この物語の“灯り”のテーマとよく重なっていますね。そして公開直後に最初の支援が入る瞬間の描写が、静かなのにとても胸に響きました。小さな灯りが確かに点いた、そんな回でした。

    作者からの返信

    いつも丁寧にお読みいただきありがとうございます。
    先日、Xで北海道の銭湯を25歳の若き支配人がクラウドファンディングで継続させた話がありましたが、このような事例が少しでも増えるといいですね。
    かぼすの香りのことも気づいていただけてありがたいです。物語と現実をつなぐ鎹にならんことを祈ります。(笑)

    編集済
  • 第34話 簡易診断への応援コメント

    静かな日常の中に、不穏な影が差し込んでくる描き方がとても印象的でした。市の紋章が入った封筒という“公的なもの”が、ここまで不安を呼ぶ小道具になるのが巧いですね。特に「選択肢がない」という感覚や、蓮が違和感に気づくくだりがじわじわ効いてきます。穏やかな港町の空気の中で、見えない何かが動き出している気配が強く残る回でした。

    作者からの返信

    市の紋章の入った封筒のくだりについてですが、本来、公的機関は地元の味方であるべき存在だと思っています。
    一方で、地域支援の名目で外部のコンサルティング会社に委託されるケースも多く税金が使われている中で、それが本当に必要な人たちに届いているのか、疑問を感じることもあります。
    すべてがそうだとは思いませんが、こうした構造に対して無関心でいることが、一番良くないのではないかと感じています。
    本作は、そう言う裏メッセージを含んでます。
    いつも本当にありがとうございます。
    ご返事遅くなって申し訳ございません。

  • 第33話 前触れ (第三部)への応援コメント

    第三部の幕開けとして、とても不穏で引きの強い回でした。穏やかな朝の舶灯館の空気に、黒瀬麻耶という人物が入ってきた瞬間、場の温度が変わる感じが印象的です。特に質問のやり取りが静かなのに鋭く、必要な情報だけ抜いていく描写がとても効いていました。「風向きだけが変わり始めている」という締めも見事で、新しい局面の始まりを感じさせます。

    作者からの返信

    物語の幕開けというのは、一筋縄ではいかないものですね。
    最初の数話で主人公が弱く、何をする人なのかわからないというご指摘をされることもしばしばです。
    板野様のように第二部、第三部までお読みいただければ、遡って意味かわかっていただけるのですが、私の小説は、Web小説の主流からずれているのでしょうね。
    また、瑠夏の登場もご都合主義と受け取られてしまう部分があり、親子三代の灯りをつなぐ物語であることを読者に伝えきれていない点が課題です。
    頂いたコメントを励みに頑張って参ります。
    引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

    編集済
  • 第32話 深層への応援コメント

    黒川の倒れる場面から、最後の知らせまでの流れがとても静かで、だからこそ胸に深く残る回でした。特に「思想は点検しない」という一文が、この章全体の核心のように感じられます。最後、東京で図面を前に涙を落とす佐野の姿には、黒川から受け取ったものの重さがはっきりと表れていて、第二部の締めとしてとても印象的でした。

    作者からの返信

    いつもありがとうございます。
    本来、作者というものはあまり多くを語るべきではないと思っておりますが、第二部の締めとして、少しだけお許しください。
    我ながら、よいシーンが書けたと思っています。黒川は亡くなりますが、これは単なる一人の死ではなく、ああいう、口数は少なくても信念を持って現場を支えてきた大人が、静かに姿を消していくことの象徴でもあるのかもしれません。
    声の大きなものが前に出やすい時代の中で、かつて確かにあったはずの在り方を、どこかで失いつつあるのではないか――そんな感覚が、ずっと残っています。
    復活の祈りをこめてこの黒川電装編を描きました。

    編集済
  • 第31話 奇跡の生還への応援コメント

    「奇跡の生還」という言葉の裏側にある現実が、非常に静かに、しかし重く描かれている回でした。原因が分かっているのに公には語られない構図が、黒川電装にとってどれほど残酷かが伝わってきます。特に「止まったわけではない。ただ、呼ばれなくなっていった」という一文が印象的で、企業が衰えていく過程の寂しさが胸に残りました。

    作者からの返信

    「奇跡の生還」と呼ばれる出来事があります。
    命が失われなかったことは、確かに喜ばしいことです。
    それ自体は、何よりも尊いものです。
    ただ、その一方で――もしその事故が、コスト削減や無理な環境、見えないところで積み重なった判断の結果だったとしたら。その「奇跡」は、危ういものになります。
    原因が分かっていても語られない。責任の所在が曖昧なまま、時間だけが過ぎていく。そして、誰かが静かに“呼ばれなくなっていく”。
    そんな現実も、確かに存在しています。
    『錆びた船』は、誰かを断罪する物語ではありません。
    ただ、「なぜ灯りは消えていくのか」。その理由を見て見ぬふりをして、そのままにしていると、取り返しのつかないことになるのではないかと危惧しています。
    奇跡を喜ぶことと、その背景を問い続けることは、きっと両立できるはずです。
    いつも、ありがとうございます。

    編集済
  • 第30話 予防保全への応援コメント

    「予防保全」という言葉が、この回の静かな芯になっていて印象的でした。壊れてからではなく「次も動くか」を考える黒川の仕事観が、技術者としての誇りを強く感じさせます。後半、図面は真似できても“削ってはいけない場所”は真似できないというくだりは、とても重い余韻がありました。黒川の技術の本質が、静かに浮かび上がる回でしたね。

    作者からの返信

    今回も裏話をひとつ。
    当初は、とにかく佐野を避難させないといけないと思い、電装会社の中でも日本一の会社へ転職させようと考えていました。あそこは車だけでなくロケットもやっている会社なので、「ロケットにしよう」と思ったんです。
    そこで、船とロケットの共通点は何だろうと考え巡らせているうちに、「フェールソフト」故障しても完全停止せず、機能を制限しながら動作を続ける設計思想に思い至りました。
    これは我ながら名案だと思い、この作品の展開につながったというわけです。



    ロケット

    止まらない設計

    素敵な感想ありがとうございます。

  • 第29話 技術協力への応援コメント

    黒川電装が静かに追い詰められていく過程が、非常に冷静な筆致で描かれていて印象的でした。「技術協力」という言葉の裏にあるものが、読み進めるほどじわじわ見えてくる構成が見事ですね。図面を提出したあと、何の連絡も来ない時間の描写がとても効いていて、黒川の胸中が伝わってきます。最後の「もう、お前の出番は終わった」という感覚が、この章の重さを静かに締めていて胸に残りました。

    作者からの返信

    このシーンは小説ではありますが、できるだけ事実に近いリアリティで描写しています。
    造船だけでなく、さまざまな分野で海外への技術流出が実際に起きているとも言われています。
    あの「何も連絡が来ない時間」や、言葉にされないまま切り離されていく感覚も含めて、現実に近い空気を感じ取っていただき、ありがとうございます。
    また、ご返信が遅くなり申し訳ございません。

  • 佐野が再び動き出す瞬間が、とても美しく描かれていますね。作業着で舶灯館に現れる場面には、彼の誇りと迷いの両方が滲んでいて印象的でした。石田の言葉で「止まっていたもの」が動き出す感覚も胸に響きますし、最後に飛行機を見上げる黒川の一礼が、本当に格好いい締めでした。師と弟子の静かなバトンの受け渡しを見た気がします。

    作者からの返信

    スーツと作業着のどちらを選ぶか、佐野は迷います。
    黒川社長ならスーツを選ぶはずだが反抗心と舶灯館への遠慮もあり、ちょうど手元にあった新品の作業着を選びました。そこには、佐野のアイデンティティーも込めています。
    最後の場面は、私自身がよく空港の展望ロビーで飛行機を眺めていることから着想を得ています。離陸前に一度静かに止まり、そこから一気に飛び立つ――その感覚を佐野の未来と重ねて描いた場面でした。
    ここだけの話ですが、蓮は蒼ヶ崎市電車で戻って来ていますが、佐野は飛行機なんです。この違い、ちょっとした遊び心です。
    いつも、ありがとうございます。

    編集済

  • 編集済

    第1話 帰郷 (第一部)への応援コメント

    RP企画のご参加、ありがとうございました!
    蒼ヶ崎……個人的に気になりました!
    私、日本地理が好きなので、こういうリアリティのある設定が結構好みなんです。
    こういう街が消えていく様は、儚くも少しノスタルジーのような美しさを感じますよね。
    私は、この話の描写からそれ感じとりました!
    この蒼ヶ崎でどんな物語が紡がれるのか、とても楽しみです!

    作者からの返信

    この度は、数ある温泉旅館の中から舶灯館をお選びいただき、誠にありがとうございます。
    著者の熊野は、小説を書き始めてまだ三ヶ月ですが、日本全国を五周ほど歩いており、「歩くるるぶ」と呼ばれることもあります。
    ちなみに十年ほど前、鳥栖駅で電車が止まった際に「桃鉄かよ」と独り言を言ったとか言わないとか(笑)。そんな熊野が、日本各地で見てきた町の灯りを胸に、魂を込めて紡いだ物語です。
    舶灯館ともども、どうぞご贔屓にお願い申し上げます。

    舶灯館
    女将 氷川 千尋

    編集済
  • 第27話 解雇予告への応援コメント

    佐野の心の落ち込みが、静かな筆致でじわじわと伝わってくる回でした。解雇予告という制度の冷たさと、それを受け取った人間の空白の時間が、とてもリアルに描かれていて胸が締め付けられます。特に「灯りをつける理由も、消す理由もなかった」という締めの一文が印象的で、佐野の現在地を象徴するようでした。ここまで積み上げてきた誇りが揺らぐ瞬間を、丁寧に描いているのが強く心に残ります。

    作者からの返信

    いつも、ありがとうございます。
    この物語のラストである第53話は、10話ほど書いた時点ですでに書き終えていましたので、この26話から28話あたりは一番書くのが大変でした。
    普段は1話あたり2時間〜4時間ほどで書けることが多いのですが、佐野が解雇されたときの心情だけはどうしてもイメージできず、図書館にも足を運びました。
    ただ、解雇された瞬間の心情を描いた資料にはなかなか出会えず、本当に苦労した場面でもあります。
    最終的には、このシーンは14時間ほどかかりました。
    「人間の空白」というお言葉は、まさに私が表現したかった語彙そのものですので、素直にありがたく思っています。
    引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

    編集済
  • 第26話 矜持《きょうじ》への応援コメント

    黒川が佐野のために動く姿が、とても胸に響く回でした。自分の会社を守るために彼を解雇しながら、その行き先まで用意しようとする姿に、まさに「矜持」という題が重なります。特に石田との会話で語られる「止まらない設計」の話が、造船からロケットへとつながっていく展開は見事で、物語のスケールが一気に広がる感覚がありました。最後に板長の料理を囲んで笑い声が戻る場面も美しく、静かな救いのある締め方でしたね。

    作者からの返信

    会社を守るために彼を解雇した、という見方もできると思います。
    ただ私は、黒川はもう会社が持たないことを悟っていて、せめていちばん若い佐野だけでも逃がしたかったのではないか、と感じています。
    それもまた、黒川なりの誇りだったのかもしれません。
    そんな中での石田との出会いは、黒川にとって久しぶりに救いのある、嬉しい夜だったのではないかと思います。
    作者として、こうしていろいろな解釈が成り立つことを、とても嬉しく思います。

    編集済
  • 第25話 責務への応援コメント

    とても重い場面ですが、静かな対話の中で二人の誇りがぶつかり合う回でしたね。佐野の「船が出るたび、“ちゃんと戻ってくるように”と思って働いてました」という言葉が胸に残ります。そして最後、佐野が去ったあとで黒川が深く頭を下げる場面……あの一瞬に、この決断の痛みがすべて込められていて印象的でした。

    作者からの返信

    黒川の誠意は、まだ若い佐野にはすぐには届かなかったのだと思います。
    あのすれ違いも、本質は同じ誇りなんですよね。
    黒川も不器用な昭和のおやっさんなんで(笑)
    こう言う大人を懐かしく思います。

    編集済
  • 第24話 遅延への応援コメント

    資金の流れが滞る重さが、静かな会話の中からじわじわ伝わってくる回でした。特に手形の割引の場面、数字を前にして視線を逸らす黒川の描写が印象的で、経営者としての苦しさが胸に迫ります。さらに、銭湯に寄る理由を語る黒川の言葉には、仕事への誇りと旅館への気遣いが同時に表れていて、とても味わい深い場面でした。最後の板長の料理の描写も、疲れた一日の終わりを静かに包むようで心に残ります。

    作者からの返信

    手形の場面では、資金の流れが滞るときの経営者の重さや、数字の前で言葉を失う瞬間を描きました。
    実際の手形の割引は、割引料を支払えば終わりというものではありません。もし手形が不渡りになった場合には、額面で銀行へ弁済しなければならない義務が発生します。こうした仕組みや、換金までの期間が長いことが、経営者にとって大きな心理的負担でした。
    ちなみに紙の手形や小切手は、政府のデジタル化方針により、2026年度末(2027年3月末)までに全面的な利用廃止・電子化が予定されています。事務負担や印紙税、紛失リスクを減らす目的で、現在は電子記録債権やインターネットバンキングなどの利用が広がっています。
    黒川電装の時代は、まだ紙の手形が当たり前だった頃の空気を再現していますが、金融の仕組みも時代とともに少しずつ姿を変えていきます。
    実際の研修教材としても使えそうな話ですね。

  • 第23話 短納期への応援コメント

    造船の町の現実がじわりと伝わってくる回でした。短納期の電話のやり取りは淡々としているのに、その裏で職人たちの時間が削られていく様子がとても重く響きます。特に黒川が「動けばええわけやない。止まらんことや」と言う場面、仕事への誇りが静かに伝わってきて印象的でした。最後に皆で銭湯と舶灯館へ向かう流れも温かく、町の人のつながりが感じられていいですね。

    作者からの返信

    造船の現場の空気や、職人の時間の重さを感じ取っていただけて、とても嬉しく思います。
    実際の現場では、残業代をきちんと払わない会社だと「使わないと損」という感覚で従業員をこき使う会社も存在します。また、請負契約の場合は、何度もやり直しを求められて現場の時間が削られていくこともあります。
    そうした厳しい現実の中でも、黒川のプライドや従業員への気づかいを残したかったシーンです。
    感想、とても励みになります。

  • 第二部の導入として、とても静かな余韻のある回でした。何も残っていない空き地に立つ華と瑠夏の姿から始まり、そこから平成二年の工場の光景へとつながる構成が印象的です。特に「見えない仕事にも、誇りを持たなあかん」という父の言葉は、この物語全体のテーマにも通じるようで胸に残りました。黒川電装の過去がどう現在へつながっていくのか、ここからの展開が楽しみになりますね。

    作者からの返信

    小説歴はまだ3ヶ月ほどですが、日本企業の下請構造については、仕事の中で12年ほど関わり、これまで100社以上の方々から実際の話を伺ってきましたので、そのあたりは他の小説家さんより詳しいかもしれません。(笑)
    黒川電装は、平成時代の下請会社の空気感をリアルに再現していますが、あくまで私が作ったお話ですので架空の内容です。
    実在の企業や事故等とは一切関係ございません。
    ちょっと自分で読み返しても、すごいなと思います。
    引き続きお楽しみいただけましたら嬉しいです。

    編集済
  • 第21話 塩梅への応援コメント

    板長の家での場面、とても温かい回でした。平目の煮付けを前にして瑠夏が堰を切ったように泣き出す場面は、ここまで積み重なってきた彼女の頑張りが一気に溢れ出す瞬間で、胸が締め付けられます。料理の「素材と調味料」の話を通して瑠夏を励ます板長の言葉も実に味わい深く、まさにこの物語らしい優しさでしたね。最後に皆で舶灯館の灯りへ歩き出す締めくくりが美しく、第1部の終幕としてとても印象的でした。

    作者からの返信

    第一部を読了いただき、本当にありがとうございました。
    ただ、物語としてはまだ序章に過ぎません。
    板長の料理でいう、やっと仕込みが終わった段階です。
    第二部から、いよいよ『錆びた船』という物語の本当の世界が動き始めます。
    そして第三部では、伏線を回収しながら、灯りがひとつの束になります。
    もしよろしければ、引き続きお付き合いいただけましたら嬉しいです。
    いつもありがとうございます。

  • 第20話 漁火への応援コメント

    夜の海辺での千尋と華の会話、とても静かで深い場面でした。特に華が語る「名も名乗らない人のために、自分を傷つけるのだけは、絶対にやっちゃいけない」という言葉が胸に残ります。過去の出来事と現在の出来事が重なり、華の人物像がぐっと立体的に見えてくる回でしたね。最後に蓮から電話がかかってくる締め方も印象的で、物語の緊張感が一気に高まる余韻でした。

    作者からの返信

    「名も名乗らない人のために、自分を傷つけるのだけは、絶対にやっちゃいけない」という言葉には、今の社会に対する防衛策という意味も込めています。
    顔の見えない場所では、「お金を払っているのだから『ごちそうさま』なんて言う必要はない」といったように、誰かの気持ちや営みを軽く扱い、その反応を楽しむ愉快犯的な人間も少なくありません。
    しかし、そうした言葉や空気に振り回されて、自分自身を傷つけてしまう必要はない。
    そんな思いを、華の言葉を借りて表現した場面です。
    いつもありがとうございます。