第3話
ふらふらと外の眩しい景色の中を行く。
ふたり、いつものように手を繋いで。
「あぶなそうだねぇ、きょうは。気を付けないと」
彼が、ギュっと、つよく握る。
「やぁ、汗を感じる季節になりましたなぁ」
返事の代わりに、ギュっと返した。
「ほんとだねー」
彼が、さっき、私の何を見ていたのか、わかった、ような。
あい、気を付けます。
それにしても。
やー・・・・・・、眩しい。世界は、こんなに眩しいのか。
部屋のなか、なんだかわからない思いに囚われていることも多いもので。
空を見上げて、目を細めるよ。
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