モデルとして活躍していた青年・酉脇城は、20歳の誕生日を機に「演劇×アイドル」を掲げる劇団『Curtain Rise』へ電撃移籍する。それをきっかけに諸事情から休止していた劇団が再び動き始め、舞台監督や脚本家など、実力派スタッフが集結。脚本が決まり、練習を重ね、やがて彼らの舞台の幕が上がる。
主人公の酉脇は、業界でも屈指の人気モデル。しかし赤ん坊の頃から芸能界で活動してきたために、一般的な社会経験はゼロ! 見た目は完璧な美青年なのに、中身は世間知らずな若者というギャップが可笑しい。そんな大物モデルが突然、演劇の世界へ飛び込んだことで周囲は大混乱、慌ただしく準備を進めるスタッフとの温度差もコミカルで、思わず笑いがこみ上げてきます。
さらに酉脇と組む共演メンバーに選ばれたのは、動画配信者に体操のお兄さんという、これまた異色の組み合わせ。経歴を見れば、舞台とは縁遠そうな彼らですが、どこか人を惹きつける愛嬌があるんですよね。それぞれの個性と才能をぶつけ合い、舞台を作り上げていく過程は、いつもサプライズに満ちた驚きの連続でした。
一方、酉脇のファンたちは、彼の演劇への転向を頑なに受け入れない。果たして酉脇はファンの心を動かし、新たな「輝き」を魅せることができるのか。彼の第二の人生を懸けた、運命の舞台の幕開けに胸が高鳴ります。
(「男だって輝きたい」4選/文=愛咲優詩)