災害で大切な存在を失い異世界に転生したシングルマザーが世界樹の花蜜を求める冒険は、特異な設定の説明によってゆっくり立ち上がります。
前世の記憶はしっかり残っているため、愛猫との意外な再開など胸を打つ場面に何度も遭遇します。
随所に母親ならではの視点を垣間見ることができるのも魅力で、読みながら親近感をいだくこともできます。
そして世界樹の謎と絶妙に配置された仕掛けが、物語世界へどんどん引き込んでくれる。
なにより特筆すべきは、神々をも巻き込む世界観のスケールと、喪失に敏感な心情描写。
冒険者ギルドや魔物討伐も出てきて、異世界冒険ものとしても楽しめます。
まだ拝読の途中ですが、様々な傷を知るママが異世界で果敢に立ち向かう姿は胸に響き、共感度抜群です。
お母さんを軸とした家族愛の物語を、ぜひこの異世界でご堪能ください。
土砂災害で娘と猫を失ったシングルマザーが、異世界で赤ん坊として転生――
ただし前世の記憶はそのまま。彼女のそばには眠り続ける謎の妖精が。それは本当に娘なのか? そして離れ離れになったはずの愛猫が、剣を扱う紳士的なケット・シーとして再会したとき、物語は動き出します。
母親としての記憶と経験を持ちながら、魔法の才能に目覚めていく主人公。彼女の雷魔法は尋常ではなく、やがて明かされる「ゼウスの娘」という出生の秘密。世界樹の花蜜を求める冒険の先に、眠る妖精を目覚めさせる鍵があると知った彼女は、新たな仲間たちと共に冒険者ギルドへ――
母性愛と家族の絆が紡ぐ異世界神話ファンタジー。「もう二度と失わない」という静かな決意が、世界を揺るがす力へと変わっていく展開に引き込まれます。眠る妖精の正体、世界樹の異変、そして女神としての運命――
すべてが絡み合う先が気になる作品です