週末(終わり)のルービックキューブ-影なき侵入者に気をつけろ-
Jack-o’-wisp
第1章 黒きルービックキューブ
プロローグ 文明の終わる日
FPS
あたりは張り詰めたように静まり返り、空気そのものが
「今日の敵は手強そうだな!」
その時、ピリッとしていた
「ガッ..10時の方向およそ50m、敵3名
「
チームメイト
「
アフリカ系ハーフのロペスが、L96スナイパーライフルを背負い低い声で応答する。
一瞬
「ロペス、
「ガガッ..ガガッ」無言で無線機のスイッチを2回押し、OKの合図だ。
「
「後3m近づいたら、ロペス発砲!」
悠真もスコープを
「後2m......」
「......イチ」・・・緊張感が走ったその時。
・・・突然、空気が
ドォーン!!……バリバリ……!
山の木々がざわめき、空気が異様に重くなる。悠真が顔を上げる。青空を見上げると、黒く空が割れ巨大な影がゆっくりと現れた。
「なんだ、あれは……?」
前方
その大きさは
「富士山がすっぽり入りそうな大きさだな!!」
場所は、日本海の上空
漆黒のキューブ状の
敵味方すべてが、その光景に目を
戦闘は止み、ざわめきが起こる。
そこにいる全員が、その何かを見つめている。
「映画の撮影か?」「いや……ありえねぇだろ……」
「UFOか?」前方の敵チームが振り返り、空を見上げ指さしながら
次の瞬間、頭上を
「F-15……!?」
甲高いジェット音を響かせて、自衛隊のF-15イーグルがキューブに向けて
はるか遠くにも別の
-自衛隊のF15イーグル戦闘機パイロット-
「未確認飛行物体に接近中、他国の戦闘機も接近しています。警告
「許可する、未確認飛行物体に警告
F15がフレアを放ち、キューブに警告を与える。が――反応はない。
F15パイロット
「敵未確認飛行物体、
「他国戦闘機接近中にて、指示待て」
「
その瞬間、ロシアの戦闘機がキューブに向けて、
「おい、マジかよ……!」F15パイロットが息を
ミサイルは
そして──透明な“何か”が ふいに静止した。
次の瞬間――
ブワァッ……!!
外側の
F15パイロット
「
次の瞬間、まるで糸が切れたように、重力に引かれ、彼らは――落ちた。
「……うそだろ……」
悠真の目の前で、戦闘機が何機も、ゆっくり、木の葉のようにくるくると回転しながら落下していく。
爆炎もなく、ジェット音もなく、ただ静かに。
一瞬の
「一体……何が起きてる……?」
周りがザワつき始めた。
「ヤバいんじゃないの」
数名が逃げようと動き出し、その不安が瞬く間にパニックとして広がる。
その時、突然巨大キューブが光を吸い込みだした。
外側から
ギュィィィィィィン……
「夜……? なんで……急に……」
次の瞬間
バシューーーン!
キューブ全体が
「くっ!」
悠真は反射的に身をひるがえし、岩の陰に飛び込む。
飛び込みながら悠真が叫ぶ。
「全員、退避!」
飛び込んだその瞬間、世界が真っ白に
目を閉じていても、まぶたの裏が焼けるような激しい閃光――
直後、全身を突き上げるような
「俺は、こんな所で死ぬのか.....」
意識が薄れていく……
悠真は
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