「故郷を持たない人間」の定義

なかむら恵美

第1話





「M・K」

=向田邦子さんと、小池真理子さん。同じですよね、イニシャルが。

向田さんは、鹿児島時代の方が思い入れが強いようですが、仙台。

小学校の一時期に過ごした、仙台の事もエッセイで書いています。

小池さんは高校時代に住んでいました。

共に「故郷を持たない人間」ともあります。父親が転勤族だったから。

わたしも同じと言えば同じかも知れませんが、叶いません。

けど「転(てん)」。自分の人生を一文字で現わせば思い当たらなくもない。

でも、嫌いじゃないんです、転々とするのって。色んな所に住めて楽しいもの。

来世もきっと転々とするんじゃないですか?外交官か、海外旅行会社勤務の

子として生まれ変わって。

私情はさて置き。

向田さんと同じような感じを持つ人がいるんだなぁ、と、小池さんの本を読んで 思いました。

けど。私見。楯突く訳じゃありませんけど、「故郷を持たない人間」の定義というのは、生まれてからずっとその土地、ほぼ動かない人。代々の農家だとか、旧家だとか、自営業。動く必要も特になく、根っこから地に足が生えて育った人を言うのでは?



〇「仙台」と 「持たぬ故郷(ふるさと)」 共(とも)M・K

                     思い出四季は 転勤の中

                       <短歌 なかむら>


                    

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