内閣情報調査室 第████号

平成14年6月14日

内閣情報調査室 ██係長 ████、調査員 ███

1. 日時 平成13年3月20日午前2時より

2. 行動要旨

　当行動は目標物の調査及び確保、周辺の封鎖を目的として遂行された。直接的・間接的影響の未知性及び関係団体である「智慧人らの集い」との衝突回避のため、行動にあたっては秘密裏の遂行が不可欠とされた。

　事前情報から目標物は千葉県市川市████に所在することが判明していた。目標物は武器・化学物質・電磁的装置等に依らない何らかの無差別殺戮能力を有する不明兵器であり、起動条件、作用機序、用途の全てが未解明である。

　なお、行動計画作成にあたっては公安調査庁と警視庁公安部による智慧人らの集い関係者の追跡調査が参照された。目標物との接触を秘密裏に遂行する必要性のため、周辺住民の少ない時間帯として午前2時を選定した。行動計画書は平成13年3月10日に内閣官房長官に提出され、同日に承認された。

　行動にあたり、関係機関との合同行動班が組織された。公安調査庁、内閣情報調査室実働████、警視庁公安部総務課、千葉県警察本部警備部公安第三課が参加した。

3. 行動経過

当日午前00時00分、千葉県警本部にて合同行動班ブリーフィング実施。

午前2時00分、目標物に付近に到達。行動開始。事前配備による千葉県警本部警備部による周辺封鎖は、一般住民の生活動線と衝突しない範囲で実施する。

午前2時12分、実働第2班が目標建物出入口に到達。外周警戒を実施。異常認められず。

午前2時14分、実働第1班が建物内部への進入を開始。目標物の捜索を開始。

午前2時21分、先行した実働員████が██████。詳細不明。行動続行。

午前2時27分、████。女児の目撃報告。詳細不明。行動続行。

午前2時30分、実働第1班から無線により視界不良を伴う発光、目眩の報告。行動続行。

午前2時34分、██████との遭遇。████████████。医療的評価は未実施であり医学的根拠は確認されず、行動続行。

午前2時47分、目標物に関して████████████との提言。

17分間応答なし。

午前3時4分、████████████ ████████████████████████。███████████。

午前3時7分、████████。

午前3時11分、██████████████████████████████████████。

午前3時21分、████████████ ████████████████████████████████。行動続行。

午前3時37分、不明兵器に関し、何らかの独立した物体、設備、装置では無く███████である可能性が高いと判断される。███████████。

午前3時41分、████████████████████████████████断念。

午前3時45分、安全性評価が困難と判断される。中断。全人員撤退。

4. 結果

　███████████████、██████████。当該兵器は████、████████。

　█████████████████████████が、智慧人らの集い関係者により██████されたものであるならば、███████脅威となり得ると判断される。██████████、█████████████████。██████兵器の████████急務████████。

　なお、最終的な被害は未知数であり直接的作用により死亡が確認された人員に加え、更なる被害がもたらされる可能性が推察される。これの被害状況は████████で、██████であったとして行動担当指揮者である████は同月25日付けで更迭された。

5. 人員被害状況(平成14年時点)

　以下は当行動における兵器作用による直接的殉職者に、関連死者を含めたものである。

佐藤由美 (内閣情報調査室実働████,兵器関連死)

濱野成亮 (内閣情報調査室実働████,兵器関連死)

中島徹 (内閣情報調査室実働████,直接的作用による死)

山本智子 (内閣情報調査室実働████,兵器関連死)

川北江美子 (内閣情報調査室実働████,兵器関連死)

渡辺隆 (内閣情報調査室実働████,兵器関連死)

木村直樹 (公安調査庁,兵器関連死)

伊藤大輔 (公安調査庁,直接的作用による死)

小林絵美 (警視庁公安部総務課,直接的作用による死)

鈴木浩之 (警視庁公安部総務課,兵器関連死)

山田晋 (警視庁公安部総務課,兵器関連死)

佐々木達也 (警視庁公安部総務課,兵器関連死)

田中恵子 (警視庁公安部総務課,兵器関連死)

斎藤亮 (警視庁公安部総務課,兵器関連死)

藤原誠 (警視庁公安部総務課,兵器関連死)

清水康介 (千葉県警察本部警備部公安第三課,兵器関連死)

中村真由美 (千葉県警察本部警備部公安第三課,直接的作用による死)

松本学 (千葉県警察本部警備部公安第三課,兵器関連死)

高橋彩子 (千葉県警察本部警備部公安第三課,直接的作用による死)

田中健一 (千葉県警察本部警備部公安第三課,兵器関連死)

加藤裕介 (千葉県警察本部警備部公安第三課,兵器関連死)

吉田香織 (千葉県警察本部警備部公安第三課,兵器関連死)

林翔 (千葉県警察本部警備部公安第三課,兵器関連死)

6. 結論

　当行動により不明兵器は、独立した物体、設備、装置では無く███そのものであると判断された。兵器は内部に██████何らかの形で媒介物とし、二次的な兵器生成を引き起こすものであると推測される。

　警視庁公安部、公安調査庁の██████の殉職者に████████████。うち、█名の████████████、██████。█████████、██████████████████と結論づけられた。███████████████の███████運用█████████大量殺戮は避けられない███████████。国家レベルでの████が求められる。

【備考】

　当資料は過去に内閣情報調査室が主体となり実行された不明兵器確保行動に関する報告書である。

　なおこの不明兵器確保行動に関する諸資料は当時の内閣官房長官、内閣危機管理監の命令により墨消し、削除、隠匿、破棄され、残された情報も散逸している。加えて、作戦参加者の大部分が兵器的作用により死亡、消息不明、聴き取り不能の状態にある。

　これらのことから当時の各省庁における不明兵器関連資料の大部分は失われており、兵器に関する調査情報もほとんど残されていない。