第5章第2話までの拝読した時点のレビューです。クライマックスを前にレビューを書かせていただきたく!
本作というか、作者様の「紅華四季恋浪漫譚」シリーズには、次のような魅力があると思います。
1、美しく没入感のある描写
作品世界がある時代の日本的であることから、情景が頭に浮かびます。登場人物の体感、感情に寄り添うような描写(でも説明しすぎない。絶妙!)により、登場人物に憑依したような、あるいは傍らに立っているような気持ちになり、毎回読み終わるごと、まるで彼らの友人であるかのように、登場人物に話しかけたくなってしまいます。
2、すべての登場人物に人生がある
いわゆる悪役も含め、すべての登場人物に背景・なぜそうなったのかの理由、があります。おそらく作者様はすべての登場人物の履歴書が描けると思うのです。そのためどの登場人物にも愛着がわきます。私は、いわゆる「悪役」が美しくて好きです。
桜の季節に迎えるクライマックス、楽しみにさせていただきます。
もっと広まって欲しい一作です(*´ཫ`*)
もうーーー本当にじれったい!! 毎回一人で叫んでる変態は私です。すみません。
色々グダグダと書きますが、とにかく熱い一作です!! この作品がより多くの読者様に届くことを願います!!
恋は誰かを認めるところから始まる。
それは尊敬だったり、憧憬だったり、あるいはスペックとかいう理想かもしれません。
それでも一貫して言えるのは、それらの思いは「他者を“認める”ことで起こり得る」ということではないでしょうか。
二度の初恋――。
一度目は幼馴染の誠実で努力家な王子。黒髪と深紅の瞳が印象的で、幼い少女・綾乃は無垢な恋心を抱きます。
そして二度目。年月が経ち一転した青年の髪色、知らない面立ちに彼女は彼との間に大きな溝を感じます。
月日が経ち、見方が変わり――心は移ろう。
それでも、ある事件をきっかけに彼女は王子の凛とした一面を目の当たりにします。
『彼の隣に立つために、彼にふさわしくならなければいけない。いや――そう、なりたい』
ふとした拍子に芽生えた思いが、彼女の中に小さな蕾を再び芽吹かせる――その過程と瞬間が移ろう景色のワンシーンの様に緩やかに描かれます。
椿よりは淡く遅い。桜よりは濃く早い。私が感じたイメージは桃の開花。
仮面を被った青年の真意と、じれったい2人の関係が毎度胸を焦がす一作です。隙間時間のお供にでも!!