欲しい。触ってみたい……

一見ホラーかなと思うような独特のタイトルとキャッチコピーに惹かれて読み始めました。

まず文章がすごく読みやすくて、何の力みもいらずにすらすらと読んでいけます。

社会人の私と、仕事で「お肉枕」をつくる彼のお話。すごくリアリティがあって、引き込まれました。

彼は彼女の二の腕を揉むのが好き。もう呼吸するレベルで揉んでくる。
彼が彼女の二の腕について熱く語るシーンはこのお話のクライマックスと言っていいでしょう。

読んでいて、時折自分のフェチ心がくすぐられるような瞬間があり、勝手にドキッとしたりしました。おそらく読む人によって反応が変わってくるお話だと思います。自分は大好きです。

フェチを題材にしたお話だけど、行き過ぎたりはしなくて、すごくバランスのとれたくすっと笑いながら読める素晴らしい作品でした。