極めて挑戦的な作品だ。
作者もも氏はここで、異世界恋愛ラブコメ的物語構造を古代ローマという舞台設定に平然とがっちゃんこさせて見せる。
読み手の我々は、抱腹絶倒のコメディ展開と胸キュン悶絶必至の溺愛要素についウヘヘとにやけずにはおれないが、だまされてはいけない。
貧乏令嬢ルキッラと若き元老院議員デキムス(後の属州総督)他の繰り広げるこの折衷ファンタジーロマンスは、同じくギリシャ・ヘレニズム哲学諸派の継承折衷的産物であるところの古代ローマ哲学が真に有するメッセージとその価値を現代に問うているのだ。
その意味を噛みしめつつ、何度でも読み返したいええかげんな名作である。※諸説あり
この作品は、古代ローマを舞台にした恋愛コメディで、読みはじめるとすぐに物語へ引き込まれてしまう魅力があります。主人公ルキッラは、貧しさや逆境にも負けず、どうにか自分の力で家を支えようとする前向きな女性です。そのひたむきさや、ちょっと庶民的な可愛らしさがとても魅力的で、気づけば応援したくなってしまいます。
そこへ登場するデキムスは、まるで嵐のように物語をかき混ぜていく存在です。彼の愛情表現は直球で熱くて、時には突飛に見えるほどですが、その一途さが作品に甘さと面白さを同時にもたらします。「どうしてこんなに?」と思わず先が気になってしまうほど、彼の感情は真剣で力強いのです。
ルキッラがどんな未来をつかむのか、デキムスの想いはどこへ向かうのか、心がそわそわするような引き込み力があります。