第40話「清水 碧」は、アークナイツという大規模パーティーの“母”として翠を育ててきた清水碧の内面が、静かに、しかし深く描かれるエピソードだ。
翠の独立を祝福しようとする笑顔の裏にある喪失感。
それでも彼女の成長を誇りに思う気持ち。
そして瑠偉との会話を通して、リーダーとしての責任と、一人の人間としての弱さが交錯する。
特に印象的なのは、
「スイちゃんは私たちと一緒にいる時、一瞬も気を抜いたことがない」
という言葉。
この一文だけで、碧がどれほど翠を見守り、理解し、そして気づいていたかが伝わる。
さらに瑠偉の提案――
“引き戻す”のではなく、“一緒に未来へ進む”という選択肢。
この瞬間、沈んでいた碧の瞳に光が戻る描写は、読者にとっても救いとなる。
戦闘もスキルも出てこないのに、
人間関係のドラマだけでここまで胸を打つのか
と感じさせる、シリーズ屈指の“静かに熱い”回。