命と向き合い、選んだ選択

作者さんの愛犬との20年にわたる思いが詰まったエッセイです。
お迎えして数年で自己免疫疾患が見つかり、長い闘病生活を続け、それでも愛を注ぎ続けた。でも、20歳を超えてあちこちに転位した癌の痛みに苦しむ愛犬を前に安楽死を選択せざるを得なかった作者さんの思いが胸に響きます。

評者も犬を飼っているのでわかりますが、犬は本当に家族の一員です。飼い主を信じ、人間が注ぐ以上に愛を返してくれる。
そんなかけがえの無い存在が苦しむ姿を前にして、選んだ重い選択。
命の重みを伝えてくれる素晴らしい作品です。

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