38歳という、いわゆる若き天才ではない、泥臭く積み上げてきたおっさん冒険者が、1000年を生きるダークエルフのヒロインと出会って世界をひっくり返しにいく。
ハルカがただのチートじゃなくて、20年以上誰も信じない科学を一人で孤独に研究してきたからこそ、1000年間孤独に遺跡を守ってきたリュシエラの頑なな心に響く。
この二人の孤独と情熱がカチッと噛み合うドラマがとても熱い。心を温かくする魔法のくだりは、切なくもロマンチック。
SF的な月が二つある四体問題の謎から、後半のカメラのフラッシュをトリガーにしたホログラムの起動、そして立体ホログラムを前にしての最高の仲間集めへの引き。テンポも抜群で、読んでいて一気に引き込まれる。