恋せぬ女勇者と魔王様

みーちゃん

第1話 明るい少女ミリー

「恋せぬ女勇者と魔王様」


第1話 「明るい少女ミリー」


(賑やかな村の中に、元気で活発の女の子がいた…。)


ミリー: (果物が入っているカゴを持ちながら店へ向かう)やったやった!たくさん果物取れたわ!これならおじいちゃんも喜ぶわ!


(ミリーは店へ着き、店のおじいちゃんに話しかけた)


ミリー: おじいちゃん!今日もたくさん果物取れたよ!(カゴに入れている果物をおじいちゃんに見せる)


おじいちゃん: おぉ〜!今日もたくさん取れたのか!これならお客さんもたくさん来るぞい!さすが私の孫じゃ。(ミリーが持っている果物が入っているカゴを受け取って喜ぶ)でも体調崩さないように気を付けてね?


ミリー: おじいちゃんが喜ぶなら私もずっと元気よ!(笑顔で言う)


おじいちゃん: ミリー…。(喜ぶ)


(村にある1つだけのお店「アミルリール」。そのお店に売っている物は全部ミリーが取ってきたもの。しかもミリーが取ってくる野菜や果物は美味しいのがたくさんあったため店の評判‪☆5…。しかしそんなミリーには1つ悩みがあった…。)


ミリー: (自分の部屋に入り、自分の背中を鏡で見る)(コウモリの翼がない…。)


(ミリーの種族は「コウモリ族」。コウモリ族は必ず生まれた時から背中にコウモリの翼が生えている)


(次の日…)


(ミリーの友達の女子組とベンチに座って話している)


友達1: ねぇねぇ、コウモリ族でどういう人がモテるか知ってる〜?(みんなに話しかける)


友達2: え〜、知らなーい!


ミリー: な…なんだろう…?(知っているが知らないフリをする)


友達1: 男女関係なく、背中に生えている翼が大きいほどモテやすいんだってさ!


友達2: え〜、そうなの!?私翼小さい…。(自分の翼を見てガッカリする)


友達1: 私、ちょっと翼大きいんだよね〜!ラッキー!(自分の翼を見て喜ぶ)


友達2: でも…、ミリーは…。(ミリーの背中を見る)


ミリー: (立ち上がって笑う)私、別に気にしてないから大丈夫大丈夫!


友達1&2: そ…そう…?(心配そうにする)


ミリー: あっ!そういば私用事思い出しちゃった〜!また後で会おうね!(友達に手を振って慌てて村の外に出る)


友達1&2: う…うん!また後でね!(戸惑いながらもミリーに手を振る)


(ミリーのほうでは…)


ミリー: (村の外に出て、近くにある草村に寝転がり、明るく光る空を見つめる)はぁ…、私の親…。私の親が違う種族と結ばれちゃったから翼のない私が生まれちゃったんだ…。まぁ…、でもたまにあることだよね…。「虹色鳥族(にじいろどりぞく)」の子も翼ない子たまにいるし…。でも…、なんか嫌なんだよね…。みんな飛べてるのに私だけ飛べないって…。いつか私の背中に翼生えないかな…?まっ、生えるわけないか!(一人で笑っていると…。)


(いきなり空が暗くなり、夜になる)


ミリー: えっ!?なにっ!?なんなの!?(すぐに立ち上がって周りを見渡す)


(周りが暗くなり、夜の風景になる)


ミリー: い…いきなり夜になった…?な…なんで…?(今の状況が上手く理解できない)


悲鳴: キャー!!(村から悲鳴が聞こえてくる)


ミリー: はっ!あの悲鳴は…、きっと私の友達の悲鳴だわ!


(ミリーが村へ急いで戻ると…)


(村の人達がみんな倒れていて、ミリーの友達も倒れている)


ミリー: い…いったい何があったの!?ねぇ!(倒れている友達1を軽く揺らす)


友達1: ……。(息をしていない)


ミリー: し…死んでる…。じゃあこっちは!?(倒れている友達2を軽く揺らす)


友達2: ……。(息をしていない)


ミリー: ふ…2人とも死んでる…。い…いったい何があったの…?(思い出して)あっ!おじいちゃんは!?


(ミリーは急いで「アミルリール」へ向かう)


おじいちゃん: ……。(店の中で倒れている)


ミリー: お…おじいちゃん!?何があったの!?


おじいちゃん: 翼の…大きくて…、灰色の髪の奴……が…。……。(少し喋るが途中で喋らなくなり、息が止まる)


ミリー: お…おじいちゃん!?大丈夫なの!?(おじいちゃんを揺らすしかし動かない)ダメだ…。おじいちゃんも死んじゃった…。それに…、「翼の大きくて灰色の髪の奴が…。」これはちょっと手がかりになるかもしれないわ…。もっと村を周ってみよう…。


(ミリーは村の中を周り、手がかりを探す)


(だが…、おじいちゃん以外に喋れる人がいなく、情報は「翼の大きくて灰色の髪の奴が…。」しかなかった…。)


ミリー: まぁ…、他の村も周ればきっと何か新しい手がかりがあるはずよ!そして…、その犯人を倒す!(周りを見渡す)


(たまたま近くに剣が置いてあった)


ミリー: (剣を拾って)(心の中: なんでこんなところに剣があるんだろう…。)まぁいっか!とりあえずこの剣を使ってどんな敵でも倒してみせるわ!たとえ魔王でも…ね!


(ミリーは早速村の外へ出ると…。)


ラーリ: (カラスの姿をしたモンスターがミリーの目の前に現れる)


ミリー: な…何よこいつは!?(驚く)


ラーリ: かぁーー!(ミリーに襲いかかろうとする)


ミリー: うわぁっ!?誰か助けて〜!!(慌てて逃げ出す)


ラーリ: カァーー!(ミリーを追いかける)


ミリー: うわあっ!?(慌てて森の中に入る)


ラーリ: カァーー!(たくさんの木を避けながらミリーを追いかける)


音: ゴーン!(ラーリが木に強く当たる音)


ラーリ: か…かぁ…。(目が回ってそのまま姿を消す)


ミリー: (立ち止まってラーリが木にぶつかった所を見る)あ…あれ倒せたのかな…。まぁ、倒せたでしょ!


(ミリー…?本当にそれで大丈夫か?)



次回 第2話 「ちょっとした手がかり」

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