まずその世界観が素敵で、薔薇という主題が、主人公やそれを取り巻く登場人物に負けないほどに存在感を出しています。
読み進めていくと、シンデレラや白雪姫のような、幼い頃に夢中になったお話たちを自然と想起する部分が多くありました。
そのバックボーンに支えられながら、現実的な恋愛模様も、この物語の醍醐味となっています。
主人公の「心の声」のようなセリフ回しが秀逸で、思わずクスッとするところもあれば、ドキッとするところもあり、ラストはテーマが回収され、読後感がとても爽やかです。
一度でも「白馬の王子様」を夢に描いた方ならば、楽しめること請け合いの物語ですので、ぜひ一度、その世界観に浸ってみていただきたいと思います!