【生成AI】貧弱貧乏だった俺、雑誌の裏表紙に載っていたパワーストーンを買ったらどうやら「本物」だったらしく、届いた途端に勝ちまくりモテまくりで今では札束の風呂に入ってます

　貧弱、貧相、貧乏。三拍子そろった悲しき一般男性、それが俺・**倉科マサト（二十七）**だ。

　バイトは週三日。冷蔵庫は常にほぼ空。夢は「とりあえず米を腹いっぱい食べたい」。

　そんなある日、古びた定食屋の片隅で読んでいた週刊雑誌の裏表紙に、妙な広告が目に入った。

――“運命を変える超パワーストーン。数量限定！”

　怪しさ満点。値段は五千円。

　五千円あれば一週間は耐えられるが、俺はその日、空腹のあまり判断力がバグっていた。

「……もう、何でもいい。人生変わるなら……買う！」

　そして三日後、例の石はポストに届いた。

　想像していた禍々しい宝石ではなく、ただの灰色の小石みたいなヤツ。

「詐欺ったな……」

　そう呟いた瞬間から、俺の人生は“下り坂”ならぬ“上りエスカレーター”へと突入した。

◆勝つ。とにかく勝つ。

　まず、向かった先のコンビニで買ったスクラッチが 三万円当選。

　次の日、暇つぶしに入ったゲーセンでは UFOキャッチャーが一発で成功。

　さらに、その帰り道に歩いていたら――

「キャッ！」

　前から来た美人が転び、俺の胸にスライディングしてきた。

「ありがとう……助けてくれて……あの、もし良かったらお茶でも……」

　いや、俺は何もしていない。むしろ避ける暇もなかった。

　でも可愛いのでヨシ！

　というか、この三日間、何をやっても“勝ち”しか起きない。

　仕事に遅刻しそうになったらバスが遅延し、むしろ褒められ、

　道を歩けば犬がなつき、

　SNSのアイコンを変えただけで謎にフォロワーが増え――

　あれ？　これ、本当にこの石の効果なのか？

◆そして俺は風呂を札束で満たした

　ついに決定的事件が起きたのは、その一週間後。

　パワーストーンを握りしめながら、試しに買った 100円のナンバーズ4 が――

ストレート120万円当選。

　震える指で受取用紙を見ていると、後ろから店員が覗きこんできた。

「……あの、これ本物ですか？」

「こっちが聞きたい！」

　そこからは転落の気配すらない坂道を、俺は無限に上り続けた。

　小さな当たりが中当たりになり、中当たりが大当たりになり、

　気付けば銀行口座の桁が見たことのない数字に到達していた。

　そして現在――

「ふぅ……今日も紙幣の温度がちょうどいいな……」

　俺は、湯船いっぱいに敷き詰めた札束の風呂でくつろいでいた。

　両腕には最近仲良くなったモデルとアイドル。

　彼女たち曰く「マサトさんって、なんか……運命感じちゃう♡」とのこと。

　もちろん、石はちゃんと棚に飾ってある。

　あの日のまま、地味で灰色の、ただの石が。

◆エピローグ ― パワーストーンの正体

　ある夜、酔った勢いで俺は石を床に落としてしまった。

　割れた石の中から、紙片がひらりと落ちる。

“あなたの中に眠る幸運を信じよ。

パワーストーンとは、あなた自身だ。”

「……え？　何その精神論――」

　次の瞬間、スマホが鳴った。

　見知らぬ番号からの通知。

　電話に出ると、聞き覚えのない声が言った。

「倉科マサトさんですね？　あなたの“運”について、お話があります」

　そこで通話は切れた。

　石が本物かどうかなんて、もうどうでもいい。

　どうやら、俺の人生はまだまだ続く“勝ちルート”に入っているようだ。

（チート無双系って、こういう話とあんまり変わらない気がした故）